DocuSign for Salesforceを使ってみよう — 3. DocuSign Envelope Configuration編
DocuSign for Salesforceの7.0以降では、[DocuSign Envelope configuration]タブを使用してGUIでコーディング不要でカスタムボタンを作成できる機能があります。これにより、現在Lightningを利用しているお客様、これから移行を検討されているお客様も簡単にDocuSignとSalesforceの連携の自動化を行うことができます。
前提条件
Salesforce上で私のドメインの設定が必要になります。設定についてはSalesforceのヘルプ等をご参照ください。
https://help.salesforce.com/articleView?id=domain_name_overview.htm&type=5
また私のドメイン設定前にすでにDocuSign for Salesforceでレイアウト変更時にリモートサイトの追加を実施している場合、再度、DocuSign for Salesforceの[レイアウト]タブから[リモートサイトの追加]を実施する必要があります。これを行わないとレイアウトへのボタン追加ができなくなります。
ボタンを作成する方法
システム管理者としてSalesforceにログインします。
- Lightningでは、左上隅の3x3の四角形を選択します。
注:クラシックの場合は、右上のドロップダウンメニューで[Lightningに切り替える]オプションを使用します。 - [すべてのアイテム]の下の[DocuSign Envelope Configuration]を選択します。
- 新しいボタンを作成するには、「新規」を選択します。 DocuSign Envelope Configuration名の下にボタンの名前をつけます。 保存を選択します。
DocuSign Envelope Configurationで使用可能なオプション
- 名前:これはボタンの名前です。 名前のセクションで編集することができます。(7.0.5の時点で日本語名のボタンはサポートしていません。日本語にした場合にはカスタムボタンが表示されません)
- Salesforceオブジェクト:このドロップダウンは、このボタンがどのSalesforceオブジェクトに関連付けられているかを示します。
- メール設定:このセクションでは、ボタンを使用するときに電子メールの件名(Custom Email Subject)とメッセージ(Custom Email Message)を指定できます。
4. 受信者:このセクションでは、受信者が追加されます。 [受信者の追加]を選択すると、[クイック追加]と[署名グループ]という2つのオプションが表示されます。受信者の名前、電子メール、役割などを設定します。 追加される署名者がレコードの既定の連絡先である場合は、[Load Default Contact]チェックボックスをオンにします。
5. 文書:このセクションでは、ドキュメントが追加されます。 [ドキュメントの追加]を選択すると、[ファイル]と[DocuSignテンプレート]の2つのオプションが表示されます。
- ファイルを使用すると、ユーザーはデバイスまたはネットワークからファイルをアップロードできます。
- DocuSignテンプレートを使用すると、DocuSignで作成され、このユーザーと共有または作成されたテンプレートを選択できます。
- [Load Attachements]チェックボックスと[Load Files]チェックボックスがオンになっている場合は、ここで選択されたSalesforceのオブジェクトのレコード上のすべての添付ファイルまたはファイルがエンベロープに自動的に添付されます。
6. カスタムマッピング:このセクションでは、SalesforceロールをDocuSignの役割にマップできます。 たとえば、SalesforceのDecision Makerとしてリストされている連絡先を、テンプレートの役割Signer 1に関連付けることができます。Classicカスタムボタンでは、これはCCRMパラメータで定義されています。
以下参考まで商談の取引先責任者のロールにDecision Makerを割り当てるには取引先責任者のロールをクリックし、取引先責任者のロールを管理をクリックしてロールを設定します。
7. Reminder Email Settings:このセクションでは、アラームと有効期限の設定ができます。
- a. Reminder Enabledが選択されている場合は、2つの追加オプションが表示され、最初のリマインダーが送信するまでの日数と、リマインダーの送信間隔をユーザーが設定できるようになります。
- b. Expire Enableを選択すると、受信したエンベロープの有効期限と警告メールを送信する日数を設定できます。
8. プレビュー画面の表示と機能:このセクションには、追加のエンベロープの設定がすべて含まれています。
- One Click Option:これまでクラシックボタンでOCOパラメータと呼ばれていたワンクリックオプションは、送信時のユーザーエクスペリエンスを決定します。
→これが「Edit」に設定されている場合、ユーザーは添付ファイル、受信者などを追加できる最初のVisual Forceページに移動します。
→ [Tag]に設定されている場合、ボタンが選択されると、ユーザーはDocuSignのフィールド配置画面に直接遷移します。
→このパラメータを[Send]に設定すると、エンベロープはユーザーが編集することなく自動的に送信されます。 - 残りのチェックボックスは、ボタンを使用するときにユーザーが使用できる機能を示します。 これらは、ワンクリックオプションが[Edit]に設定されていて、送信時に最初のVisual Forceページにすべての機能がある場合にのみ使用できます。
→Show Tag Button:最初のVisual Forceページで「次へ」ボタンを使用可能にします。
→ Show Send Button:最初のVisula Forceページで[今すぐ送信]ボタンを使用可能にします。
→Show Chatter Settings:ユーザーが基本的なChatter設定をエンベロープに適用できます。
→Show Remind Expire:ユーザーが有効期限とリマインダーの設定を変更できるようにします。
→ Show Email Subject/Show Email Message:送信する前に電子メールの件名やメッセージを変更できます。
9. Add to Oject Layout:このセクションは、レコードレイアウトにボタンを追加するために使用されます。
- クラシックボタンの追加とLightingボタンの追加の2つのオプションがあります。
→Add Classic Button:クラシックSalesforceレイアウトにこのボタンを追加します。
→Add Lightning Button: Lighteningエクスペリエンスでこのオブジェクトにボタンを追加します。
いずれかのオプションを選択すると、ここで指定したSalesforceオブジェクトにボタンが追加されます。 オブジェクトの複数のバージョン/レイアウトがある場合、オブジェクト/レイアウトのリストをから選択できます。ボタン追加後はページレイアウトでボタンを利用できるようになります。(自動でレイアウトには追加されない点注意して下さい。)
参照ドキュメント
DocuSign for Salesforce — DocuSign Envelope Configurations (7.0+)
https://support.docusign.com/en/articles/DocuSign-for-Salesforce-Envelope