DocuSign for Salesforceを使ってみよう — 1. 環境構築編

Masaki Kubomura
DocuSignDevJP
Published in
9 min readNov 13, 2018

DocuSignをご利用頂いているお客さまでは、実に7割近くでDocuSign単体利用ではなく、システム連携してご利用頂いていらっしゃいますが、その連携の中でも一番よく利用されているのが、Salesforceになります。

今月は、そのDocuSignとSalesforceとの連携について、いくつかブログでご紹介していく予定です。1回目は、環境構築編です。クレジットカードも不要で、帳票システムも不要、まずは手軽にDocuSignとSalesforce連携を試してみてください。

1. DocuSignの開発者向けデモサンドボックス環境の取得

こちらは、以前のブログでご紹介していますので、そちらの手順で、環境を入手してください。すでに入手済みのサンドボックス環境を使っていただいても問題ありません。必ず、メールボックスを確認し、アクティベーションを完了させてください。

2. SalesforceのDeveloperエディション組織の取得

https://developer.salesforce.com/を開き、右上の「サインアップ」をクリックします。必要事項を記入し、サインアップを行ってください。

3. AppExchange日本語サイトから、パッケージのインストール

https://appexchangejp.salesforce.comにアクセスし、”DocuSign”を検索窓に入力して検索してください。DocuSignが検索結果に表示されたが、クリックし、さらに「今すぐ入手」ボタンを押してください。

Salesforceへのログインが求められるため、ここでは上記で作成したSalesforceのDeveloperエディション組織にシステム管理者でログインしてください。

次に表示されたポップアップ画面で、「本番組織にインストール」ボタンを押下します。同意チェックボタンにチェックを付け、「確認してインストール」ボタンを押します。

インストール対象プロファイルは、一旦「管理者のみのインストール」を選択し、「インストール」ボタンを押します。

サードパーティアクセスの承認画面が表示されますので、チェックに印をつけ、「次へ」ボタンを押します。

インストールが完了したら、設定 > アプリケーション > インストール済みパッケージを開き、DocuSign for Salesforceパッケージ(以下DfS)の7.0.5(2018年11月12日現在)がインストールされているかを確認します。

4. SalesforceとDocuSignの接続設定

まず、左上のアプリケーションランチャーアイコンをクリックし、DocuSign For Salesforceアプリケーションを起動します。

次に、”DocuSign管理”タブをクリックします。

まず、SalesforceからDocuSignへのアクセスのための設定を行います。1で作成した環境は、開発者向けデモサンドボックスのため、「環境」は”デモ”を選択します。

次は、DocuSignからSalesforceへのアクセス時の設定です。こちらは2のステップで作成した組織が、開発者向け環境のため、「環境」は”実稼働”を選択します。

ログインに成功すると、下記のDocuSign管理画面が表示されます。

サブタブの“レイアウト”をクリックし、商談レイアウトに、Classic向けボタン、LEX向けボタン、それから関連リストにDocuSignステータスを追加するため、それぞれにチェックを入れ、保存ボタンを押します。

5. テンプレートの準備

今度は、DocuSignにログインし、テンプレートを準備します。ここから、サンプルPDFをダウンロードするか、何も記載していない白紙のWordファイルを利用頂いても構いません。

  1. DocuSignにログインし、テンプレートタブを開く
  2. 新規ボタンを押し、テンプレートの作成を選択

3. テンプレート名を指定し、アップロードボタンを押して文書ファイルをアップし、「役割」に「Signer 1」(“1”の前は半角スペース)という役割名を設定する

4. 画面右上の「次へ」ボタンを押し、フィールド配置画面を表示する

5. 差し込みフィールドタブをクリック

6. 「+」記号をクリックし、新規差し込みフィールドを作成

下記画面のように、Salesforce差し込みフィールドとして設定する、に商談を起点に、取引先ID (Refe> 取引先名 (String)を設定し、保存ボタンを押します。名前は、SFDCオブジェクトと項目がわかりやすい命名にすることをお勧めいたします。

7. 作成した「会社名」フィールドを、ドラッグ&ドロップで、文書上の適切な位置に配置

8. もうひとつ、商談商品用差し込みフィールドを作成

再度「+」を押して、新しい商談商品用差し込みフィールドを作成します。

9. 商談商品名を文書に配置

下記画面では、商談商品名を3つ配置しました。この際に、1)データラベル名は重複しない適切な名前に変更、2) Salesforce属性の行数を適切な行番号に変更、を必ず行ってください。

10. 画面右上の、「保存して閉じる」ボタンを押す

6. Salesforceにテストレコードを作成し、DocuSignで送信してみる

Salesforceにログインし、テスト用レコードを作成します。今回のケースでは、1) 取引先の作成、2) 取引先責任者の作成(必ずメールアドレスを登録しておくこと)、3) 商談の作成、4) 商談商品の登録、という順でデータを作成してください。

商談レコードが作成できたら、右上のボタンから、「DocuSign」ボタンを探してください。表示されていない場合は、下向き三角ボタンを押してみてください。

まずは、送信する文書を選択します。「DocuSignテンプレート」を選び、

表示されたテンプレートにチェックを入れ、「保存」ボタンを押します。

次に、「受信者の追加」ボタンを押し、「連絡先(=取引先責任者)」を選択します。

検索窓に条件を入力し、虫眼鏡ボタンを押し、送信先としての取引先責任者を選択し、「次へ」ボタンを押します。

そのまま、「受信者の保存」ボタンを押します。(署名者の役割名は、上記テンプレートを作成した際の役割名と一致していることを確認してください)

「次へ」ボタンを押します。

設定された商談商品の名前が正しく出ているのを確認し、右上の「送信」ボタンを押します。例えば、商談商品名が1行目と2行目が同じ商品が出てしまっている、という場合は、テンプレートが正しく設定・保存されていない可能性が高いです。一旦下記画面の「アクション」から「破棄」を選び、DocuSignのテンプレート画面を再度開いて修正してから、Salesforceに戻り、再送信してみてください。

送信ボタンを押したあと、商談レコードに戻り、しばらくそのままリロードしていると、「DocuSignステータス」関連リストにレコードが1件作成されます。まだ、受信者がなにもアクションしていないため、ステータスは”Sent”になっています。

このSalesforce側のレコードを追加したり、更新したりする機能は、DocuSign APIではなく、DocuSign Connect(いわゆるWebhook)の機能を利用しています。こちらの詳細は、次回ご紹介する予定です。

受信者のメールアドレスに、署名が必要な文書というメールが届いているはずです。こちらを開き、中のリンクをクリックします。

今回のフィールド配置では、署名用フィールドを配置していないため、1)電子記録および電子署名の使用に同意のチェックをし、2)続行ボタンを押す、と、そのまま内容確認して、「完了」ボタンを押すだけになります。

この間、DocuSignステータスの関連リストは、”Delivered” から ”Completed”にステータスが変わります。

では、この完了したDocuSignステータスを見てみましょう。メモ&添付ファイルの関連リストに、DocuSignでやり取りが完了したPDF文書が添付されていることがわかります。

--

--