スタートアップにおける社内ネットワークの構築について
非エンジニアでも出来るネットワーク構築
情シスもいなければ経験者もいない
社員数12人でアルバイトを含めると6,70人くらいの組織になってきました。
パソコンあれば出来る商売なので何よりもネット環境が大切なのですが、なにも考えずに設置された家庭用バッファローの無線ルーターでは流石にこの人数はキツイらしく、日に2,3度回線が途切れ悲鳴があがるあがる。仕事が止まる止まる
とはいえネットワークについて詳しいメンバーもいるわけでもなく、情報機器関係も含めて私の管轄になるわけですが、色々話を聞いてみるとセッティングだけて十数万円くらい取られるらしく、だったら今後のメンテナンスも含めて自分で出来た方が絶対良いので取り組むことにしました。
そもそもなぜ止まるのか
①プロバイダの回線が細すぎ
当初NTT光(ギガファミリー)を引いていたのですが、データ送受信量が上下1Gbpsなんですよね。しかも周りの会社やご家庭でも同じ回線なので食い合ってしまうという。法人でもギガファミリーのプランですよーと言われるんですが、絶対ウソですよね?ファミリーって言っちゃってるじゃん!絶対おかしい。とは言えNTTの法人回線って月十数万くらいするので、勇気がいる。
②無線ルーターのスペック&接続台数上限が低すぎ
本当に最初の頃はとりあえずバッファローの良い奴?使ってたんですが、これ推奨接続台数6人とか何ですよね。どう頑張っても家庭用なんですよ。1,20人超えた当たりで悲鳴あげます。
このご時世1人でPCとスマホと何かしらのガジェットで3台くらいつなぎますからね。20人いたら接続台数60台ですよ。無理です。
③無線ルーターの設定雑すぎ
チャンネルってご存知ですか?帯域のことなんですが、同じ帯域に他の無線がいると干渉するんですよね。街中は無線であふれるので避ける必要があります。あと電子レンジつけると止まるとかも良く聞きます。あと設置場所とか。
というわけで今回導入した機器
選択理由としては、ネットワーク界隈での圧倒的YAMAHAへの信頼性とアクセスポイントの接続台数の多さなんと5GHzと2.4GHzでそれぞれ100台である点と、YAMAHA製品で統一するとルーターですべてのAPを管理出来たり管理面でGoodである点です。
どちらもまぁまぁ値は張りますが、こんなもんです。快適なネットワークにはこれくらい投資しましょう。WLX302とかはお店とかでも結構使われてるのを見かけるので、安心して大丈夫です。
◆ルーター
◆アクセスポイント
弊社の場合は有線接続のPCが一台も無いのでスイッチは必要ありませんでした。
GUIで簡単設定
構成もクソもないですが、連携させるとこんな感じになります。コンソールでの操作も受付ますが、GUIで完結できるのが良いですね。
アクセスポイント(以下AP)も1台をコントロール機として、連携してあるAPすべての管理が可能。
SSIDの設定
WLX302はマルチSSID対応で5GHz帯8個、2.4GHz帯8個の合計16個になります。(そんないるのか?)
多すぎると混乱するし混線するのでシンプルにメンバー向けとゲスト用の2つにしました。WLX302を連携させておけば同じSSIDでも同一のものとして扱えるので、APを増やせば1つのSSIDで100台でも200台でも接続可能です。
また、一つのSSIDで5GHzと2.4GHzが両立出来るので(自動的に割り振られる)別個で作成しなくても良さそうです。
ちなみに◯◯_Aが5GHzで、◯◯_Gが2.4GHzです。
プロバイダの見直し
そもそもの大元が遅ければ話にならないし、法人回線という甘美な響きにつられて弊社はNURO Bizに切り替えました。下り最大2Gbps回線に固定IP一つで月額2万切るって安いです。
法人回線ってどこも月十数万円超えますし、最近どっかの空港でも導入されたらしいという安心感込み込みで、オススメです。
弊社の場合フロアが2つに別れているので、1Gbps(LAN1)と1Gbps(LAN2)でそれぞれ線を伸ばしたので、NURO1契約で2フロア分賄ってます。
ネットワークの基礎知識
Wi-Fiのそもそもの構造や遅くなってしまう原因についてはこれを読むのが一番理解できたので必読推奨。
Amazonにあるネットワーク関連の本は殆ど読んだと思うのですが、(そもそもそんな種類無い)その中でためになった書籍もご紹介。とりあえずこの2冊読んどけば大丈夫。
さいごに
ネットワークの構築って結構面白くって、IPのセグメントどう切ろうとか、構成どうしようとか、ファイアーウォールとか付けたいなとか考えるとわくわくします。
それに別にエンジニアでなくとも設定は出来るので、勇気をもって取り組めば怖くない!