WIREDの有料サブスクがローンチ

最近WIRED日本語版Podcastも始まったし、なんだか勢いがある

昨年のWIREDのイベントでゲットした「WIRED」ロゴ入りポップコーン

消費増税の日である今日10月1日、テクノロジー系雑誌のWIREDの有料サブスクリプションサービス「 WIRED SZ MEMBERSHIP 」がローンチされた。

WIREDはインターネットがまだカルチャーの中心になる前だった1993年からインターネット社会の未来像を描いてきたアメリカのテクノロジー雑誌で、その日本語版は幾度かの休刊を経て2018年秋に再刊行された。

月額980円のサブスクリプションサービスに登録すると、ロングリード記事やニュースレターが読めるほか、雑誌版WIREDのPDFがダウンロード可能になる。以前はWIREDの紙媒体版を購入するとPDFダウンロード可能なコードが付属していたが、2018年の復刊号から無くなってしまっていた。Kndleで買えば一応電子版は手に入ったが、やはりPDFの手軽さ・ファイルの扱いやすさには敵わない。そういった意味でも今回のサブスクリプションサービスはWIREDファンにとって意味のあるものだ。

今回のWIRED SZ MEMBERSHIPは、WIRED SZのオンライン版という位置づけのようだ。WIRED SZは「WIRED Speculative Zone」の略であり「WIRED特区」と訳される。特区というからには実験区域のことであり、WIRED特区は、今までWIREDで文章で語られてきた未来のアイデアを実際に社会実装する空間である(と私は解釈した)。WIREDのwebページには「2020年には首都圏某ゾーンでWIRED特区がオープン予定。」と明記されており、WIRED特区は単なるオンラインのサブスクリプションサービスではなく、リアルな物理的空間で展開されるようだ。となると、今回の有料メンバーシップはこの物理空間のオンライン版と捉えるのが妥当ではないかと思う。

WIRED特区宣言
『WIRED』ではこれまで、メインカルチャーではなくサブカルチャーに注目し、それがスーパーカルチャーになるのを支えてきた。既存の体制の側ではなく、ムーヴメントを自らの手で起こそうとする人々の側に立ってきた。ただ安易に答えを提示するのではなく、スペキュラティヴな問いを突きつけ、周縁にいて次のイノヴェイションを用意する人々が、舞台の中央へと躍り出るのを応援してきた。われわれが体現するこの価値を、いまや社会のあらゆる局面に実装するときが来た。『WIRED』はもはや単なるメディアではない。社会に真にポジティヴなイノヴェイションを起こす、インキュベーション機能だ。そのためにアイデアと人、スタートアップ企業とグローバル企業、ヴィジョンとリソースを橋渡しするハブとなり、国内外のあらゆるプレイヤーたちと共に、次の時代を切り拓いていく。「WIRED特区」とはその実装のための実験区であり、世界中に、そしてミラーワールドに築かれていくのだ。

Retrieved from https://wired.jp/2019/09/14/wired_speculative_zone/

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