NFTのサステナビリティに向けて
double jump.tokyo株式会社では、NFTサービス黎明期より、効率的なブロックチェーンの使い方のモデルケースを研究し、サービスへの取り込みを行ってまいりました。
NFTが誕生してまもない頃は、ゲームロジックもオンチェーンで処理しており、Proof of Work( PoW)方式のブロックチェーンの性質に起因するネットワーク手数料の高騰、トランザクションの遅延などにより、コンシューマーサービスとして実用に耐えうる形ではありませんでした。
弊社ではオフチェーンとオンチェーンのバランスを考え、必要な部分のみオンチェーン化して、初のブロックチェーンゲームをリリース致しました。
昨年、DeFiの大流行によりトランザクションが爆発的に増え、手数料も数千倍近く高騰しました。
この頃からPoW方式のブロックチェーン依存からの脱却を計画し始めました。
昨年から取り組んできた、弊社のNFTのサステナビリティの実現に対する取り組みをご紹介させていただきます。
1.double jump.tokyoの脱PoW依存への取り組み
1.1.オフチェーン退避計画
昨年夏から我々の発行するNFTを一旦、オフチェーンへ退避させる計画を始め、AMS(Asset Mirroring System)を秋にリリースし、NFTマーケットプレイスとオフチェーンで連携できるようにしました。
1.2.寄港に向けて
方舟に乗せたNFTを一旦、どこに寄港させるかPoW方式以外のブロックチェーンの研究を続けて来た結果、サイドチェーン方式、ロールアップ方式、PoS方式の独自チェーンが候補として浮かんできました。
1.3.マルチチェーン構想
2021年年初から有力なサイドチェーン方式、ロールアップ方式、PoS方式の独自チェーンのプロジェクトが台頭してきましたので判断に迷いました。
結論として、様々なタイプのNFTのユースケース、ユーザーターゲットによって異なるため、様々なタイプのチェーン間をNFTが自由に行き来できる事が理想であると考え、マルチチェーン構想を始めました。
2.代表的なソリューションとプロジェクトまとめ
昨今、PoW方式の地球環境への負荷が問題になっています。
Wired誌は、「イーサリアムでNFTが1回販売されるたびに、英国の平均的な家庭の年間消費電力の2倍以上の大量の電力が消費される」としています。
以下、電力の大量消費問題に対する代表的なソリューションと、弊社が採用するプロジェクトをご紹介します。
2.1.サイドチェーン方式
本線道路と横道をイメージしてもらえると分かりやすいかと思います。
サイドチェーンの仕組みだけでは、横道が混雑すれば解決策にはなりえませんが、後述のPoS方式を採用したPolygonが2021年を採用する企業が増えて来ました。
Polygonは世界最大のNFTマーケットプレイスOpenseaとの統合を行っています。
2.2.ロールアップ方式
オフチェーン処理で高速化を図りながら、数千のトランザクションをまとめてオンチェーンに書き込む方式で、電力消費が大幅に抑えられます。
NFTに特化したロールアップ方式のプロジェクトとして、Openseaとの統合を発表したImmutable Xが有名です。
2.3.PoS方式
計算合戦のPoW方式に比べて、PoS(Proof of Stake)方式は暗号資産のStake量に応じて報酬が決まるため、電力消費が低減されます。
NFTに特化したPoS方式のプロジェクトとしてFLOWが有名です。
FLOWは世界最大の取引高を記録しているNBA TopShotに利用されています。
3.NFTが作る未来に向けて
弊社では、NFTがサステナブルに扱われるようにAMS(Asset Mirroring System)を通じてNFTエコシステムの拡大をすすめています。
ゲームがSNSになり、現実世界よりも仮想空間で人類が多くの時間を過ごすようになる未来においてNFTは必要不可欠なピースです。
NFTのサステナビリティの実現のためにdoublejump.tokyoは取り組んでいきます。
今後とも、doublejump.tokyoをどうぞよろしくお願いいたします。
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