常に一歩先を行く濱川学院

髙橋秀幸
Sep 26 · 7 min read
筆者:増田城司 明治大学在学(1年)

8/3(土) 濱川学院でDQのワークショップが開催されました。

濱川学院とは、香川県高松市に位置し、英語を手段として使う「国際バカロレア講座」、教科の枠組みを超えた幅広い教養を学ぶ「リベラルアーツ講座」、社会人講師を招いての「キャリアプラン講座」など、生徒の将来を考えた次世代の教育で、今注目を集めている予備校です。そんな中、濱川学院代表を務める濱川武明氏は、自身が運営しているTechアカデミー”Engineer Factory “で、2019年に DQ学習を導入しました。

今回は、DQワークショップを開催した理由、さらに、次々と先進的な教育を取り入れている濱川学院について幅広くインタビューいたしました。


〜DQを知ったきっかけ〜

— — DQを知ったキッカケを教えてください

①OECDと中心とした世界経済の流れはSDGsである。②これまでの貧富の格差、地域間格差からくる教育格差をなくすため、教育に携わるものとして、シームレスかつボーダレスな学びの機会を世界中のできるだけ多くの子供達に提供するためにICTを活用したEdtechの可能性を模索していた。③人口100万人を切った地方都市高松の未来は、受験産業から一歩踏み出た「世界にとびたつ人材の育成」そのためのプロジェクトを進めていた。①を軸に②、③の活動をしていた時に、”Engineer Factory” の共同設立者であるLars Larssonから、「是非とも会ってほしい若者がいる」と話があり、#DQEveryChildを日本で展開していた石山くん(CyberFelix代表取締役)を紹介してもらいました。その流れで、DQ Summit Shikokuも開催しました。

〜DQのワークショプ濱川学院〜

— DQワークショップを開催するに至った経緯は何でしょうか?

5月から開講した学生・社会人全てが対象のプログラミングスクールEngineer FactoryのHP上に「DQ EveryChild」へのアサイン窓口を設置し、中四国、ひいては全国の子供達がDQを始められるシステムを稼働していました。しかしその一方で、高松の地元有力紙がネット依存・ゲーム依存の怖さをとく特集をここ一年ほど連日のように特集していました。このままでは、ICTのマイナス部分ばかりがクローズアップされ、本来目指すべき地方の再生に水をさすことになるという危機感から、情報マナー・リテラシーを習得できるDQのプロジェクトをより加速させるために、この夏DQワークショップを開催しました。今後も、継続的にDQ普及の旗振り役として、ワークショップ開催を軸にできるだけ多くの子供達に啓蒙していきます。

— — DQのワークショップを開催して何か感じたことはありますか?

情報化社会の中で情報そのものは大量に流れている一方で、今回のようなワークショップ形式で、互いに意見を交わしつつ、かつハンズオンで実践する、いわば「アナログ」的要素がDQEverychildの推進には必要なのではと実感しました。

— — なぜアナログ的な要素が必要だと感じたのですか?

デジタルのメリットは時間・空間を選ばないというモビリティー・ボーダレスという普遍・一般性という「自由」にあり、その一方で、アナログのメリットは、その場・時間でしか体験できないという特別・特殊性という「限定性」にあると思います。#DQEveryChildムーブメントを広めるためには、「人」という対面性、「体験」という現実性、いわば、アナログの部分をできる限り稼働していかないと、未だデジタルモラル・リテラシーに対して親和性のない世間の人々にはリーチしにくい。というより、
リーチはするが、アクションになりにくい、そう感じています。

ーー参加者の反応は濱川先生から見ていかがだったでしょうか?

参加された保護者、生徒ともに非常に満足度の高いフィードバックをもらいました。今後は、今回アカウント作成しアサインしている個々に対していかに継続的にコミットしていくか、その部分が課題なのではないかと感じています。

〜濱川武明氏の目指す教育〜

— — 学生・社会人全てが対象のプログラミングスクールEngineer Factoryの開校や、DQ学習の導入、リベラルアーツ講座など、なかなか他の塾・予備校では見られないような教育を展開していると、濱川学院の卒業生である自分自身、東京に来て改めて思っております。特に、英語を手段として使う「国際バカロレア講座」は他に類をみない取り組みであると感じます。濱川先生の目指す教育とはどんな教育なのでしょうか?

「国際バカロレア講演」の授業風景

日本独自の「文系理系」というこれまでの枠組み、これは確かに日本の近代化の黎明期においては必要だったことだと思いますが、日本がもはや先進国とは言えないかもしれないこの時代において、経済だけでなくあらゆる面において、日本という国の特殊性の中にとどまるべきではないと強く感じています。

殊に、これまでの日本における教育では、英語という教科にとどまり、また、だからこそ、英語が話せる=教養がある・頭がいい、という偏った捉え方をしてきました。しかし、本来、英語もプログラミング言語も「言語=手段」であり、その手段を身につけるのに教養や偏差値というモノサシは不要であると思っています。要は「つかう」「つたえる」というツールとしての英語こそが、これからの日本には必要なのだと、教育業界にいる自分にとっての使命感としてこれまで25年間生徒たちに関わってきました。

これからはじまる「教育改革」にて、やっと4技能の習得にむけて文科省が動きました。日本国内の経済成長も多くは望めない現在、非常に多くの外国人労働者が国内企業で働くなかで、今後は、逆に、日本国内で就職するという縛りもなく、世界各国で日本人が働き活躍する時代です。「国際化」という定義は、本来このような人材の相互交通を高めることにあります。保守的な日本を変え得るのは、まちがいなく、これからの世代です。

これを機に、英語そのもののハードルを下げ、これからの世代がより広く世界を見て、そして日本の価値を高めてくれるよう、濱川学院を通じて、一生彼らをサポートできる「キャリアパス」を身につけてもらうということが理念です。

【濱川武明】
・濱川学院 代表
英語を手段とし、人文・自然・社会科学の枠組みをこえた全ジャンルを英語で学ぶ「国際バカロレア講座」を実践
・Engineer Factory共同設立者

HP : 濱川学院
https://www.hamakawagakuin.com/
HP:Engineer Factory
https://www.engineer-factory.net/

    髙橋秀幸

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    #DQEveryChild in JAPAN

    プログラミング教育だけで、未来の子供たちはデジタル世界を生き抜いていけるでしょうか?ネットいじめ、ゲーム依存症、ネット上の人との面会、ネット上の性情報といったリスクから子供たちを守るのは大人の役割です。#DQEveryChildは、世界基準であるDQ(デジタルインテリジェンス)をすべての子供たちが身につけるためのグローバルムーブメントです。https://www.dqinstitute.org/

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