【10億人にデジタルスキルを】DQ の次なる10年の挑戦

国際シンクタンクDQ Institute が先導している#DQEveryChildプログラムは、子ども達のデジタルスキル向上のための先例となりました。日本でもGIGA スクール構想の流れを受けて、学校でのDQプログラムの導入が進んでいます。

2020年9月、DQ Framework はデジタルリテラシー、デジタルスキル、デジタルレディネスに関する世界初の世界標準規格(IEEE 3527.1™ Standard for Digital Intelligence (DQ))となりました(2020年9月24日にIEEE Standards Boardの承認)。これをきっかけにDQは次なるステージに向けて走り出しています。

DQ Framework の最大の可能性は、さまざまなステークホルダーが協力して、特定のニーズや学習目的に合わせた幅広いデジタルスキル教育・トレーニングプログラムを構築し、展開することができるイノベーションエコシステムを促進することにあると考えています。

Coalition for Digital Intelligenceが新たに立ち上げた「1 Billion Digital Skills(10億人のデジタルスキルプロジェクト)」は、このビジョンを具現化したものであり、10年以内に10億人の人々、特にK12の児童生徒、教師、親にデジタルスキルを身につけてもらうために、関係者が協力して行動することを呼びかけています。

Source: https://www.nature.com/articles/s41562-021-01074-z#Fig2

「1 Billion Digital Skills(10億人のデジタルスキルプロジェクト)」を具現化するために、DQ Instituteは5つの方向性を nature の記事に記しています。

① DQ Global Standards に基づいたデジタルスキル教育・トレーニングプログラムの開発・実施を約束し、協力を推進するパートナーのグローバルネットワークを構築する。

最近の例では、DQ Institute、Alannah & Madeline Foundation、Accenture の3社が新たにパートナーシップを結び、オーストラリアとニュージーランドの11歳から14歳の子どもたちが、Accenture の Skills to Succeed に基づき、DQ Framework の8つのコンピテンシーを組み込んだ eSmart Digital Licence を取得できるようになりました。

②デジタルスキルのプログラムを評価し、DQ Global Standards との整合性を図るため、プログラム認定システムを開発する。

このシステムは、それぞれのプログラムでどんなコンピテンシーが教えられているかについて情報提供し、学校や教員のカリキュラム計画の指針とする。

③認定されたデジタルスキルプログラムの学習目標を達成した際に、児童生徒が獲得できるマイクロバッジを開発する。

このクレジットは、学習意欲を高め、学習成果を証明するものであり、このようなアプローチは、教員のトレーニングや保護者の意識向上にもつなげることができます。

④個人や組織が、マイクロバッジに基づいて、コンピテンシー全体のデジタルスキルレベルを測定できるオンラインテストプラットフォームを開発する。

その結果は、デジタルスキルの教育・トレーニングの成果を評価するための、世界的に認められたパフォーマンス基準の開発や、特定のイニシアティブの影響を測定するための指針となります。

⑤パフォーマンスの成果、児童生徒や教員からのフィードバック、関係者の意見、学術研究に基づいて、DQ Global Standards の継続的な改善を支援する。

DQ Framework と指数の概念的な開発をさらに進めることで、デジタルスキル教育・トレーニングプログラムの教育方法を強化する。また、特定の学習目標を達成するために、さまざまなプログラムの教育効果を評価するための適切な方法を開発する必要があります。このようなフィードバックは、DQ Framework の中で、プログラムを改善したり、ベストプラクティスを特定するためにも使用することができます。

国際シンクタンクDQ Institute と戦略的パートナシップを組むサイバーフェリックスは、「リスクを最小化し、チャンスを最大化する」というミッションに基づき、引き続き日本での#DQEveryChildプログラムを推進すると同時に、DQの次なる10年に向けて日本の様々なステークホルダーの皆様と新しい価値の創出に向けて活動してまいります。

--

--