【2018 DQ Impact Report ②】 The Challenge:ICT新興国のジレンマ

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サイバーパンデミックが爆発しているのはどこで、それはなぜか?

このサイバーパンデミックについて懸念されるもう一つの事実は、各国間の偏在が顕著なことだ。情報通信技術(ICT)の新興国では、ICT先進国と比較してより深刻な状況である。調査によると、ICT新興国の子供は、ICT先進国の子供に比べてネット上のリスクに直面する可能性が1.3倍高い(60%対47%)。特に、ICT新興国では、ICT先進国と比較して、ネットいじめ(50%対37%)やゲーム依存症(12%対8%)が顕著になっている。

さらに懸念すべきは、ICT新興国では、モバイルブロードバンドの契約者数と子供のネット上のリスク率の間に、かなりの関連性があることだ。しかし、ICT先進国ではこのような厄介な関係は見られなかった。ICTの先進国はネット上のリスクに関する市民意識の向上やオンライン保護政策など、サイバー空間の危険に対処するためのより多くの経験と基本的な社会基盤を備えているが、ICT新興国は、ネット上のリスクから子供を守るための十分な意識や準備なしに、携帯電話テクノロジーに飛び乗っている。

「2013年時点では、ミャンマーの携帯電話所持率は6%でした。2013年に通信業界を開放すると、18カ月以内に65%もの人々が携帯電話を使ってインターネットを利用していました。現在では85%以上になりました…ミャンマーの人々はインターネットが何であるか分からず、Facebookだけしか知りません。子供たちがこれらのプラットフォーム上で直面するかもしれないネット上の課題やリスクについては、あまり意識されていません。」

– Mr. Ken Tun, CEO of Parami Energy, Myanmar

これらの結果が示しているのは、ICT新興国がネット上のリスクから子供を守るためには、国際レベルでのシステマティックな支援が必要だということだ。テクノロジーの発展よりも教育現場と政府の動きが本質的に遅いという性質を考えると、国主導で短期間で効果的な措置を実施することは難しいかもしれない。

ICT新興国におけるインターネット普及率の急速な上昇に伴い、2020年までに世界中で7億2000万人以上の8–12歳がインターネットに接続され、そのうち90%がICT新興国のユーザーになると推定されている。世界的なコミュニティからの直接的な支援がなければ、それらのインターネット接続によって、子どもたちが直面するリスクは増加し、ネット上のリスクの影響は拡大し続けると考えられる。現在、2億6000万人の子供たちがネット上のリスクに関与していると推定され、2020年には3億9,000万人に増加すると予測されている。

2018 DQ Impact Report: https://www.dqinstitute.org/2018dq_impact_report/

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