【2018 DQ Impact Report ⑤】The Strategy:デジタルインテリジェンス(DQ)

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「私たちはどのようにして子供たちのリスクをチャンスに転換できるだろうか?」

潮流を逆転させるのは今である。ネット上の危険を恐れて、子供たちをデジタル世界から切り離すことは選択肢にはならない。デジタル世界にアクセスできることは、21世紀の子供の基本的権利の1つである。子供たちが生活の中でテクノロジーの大きな恩恵を享受できることも同様に重要である。

教育こそが上の質問の答えだ。私たちの子供たちは、ネット上のリスクを最小化しつつ、テクノロジーのチャンスを最大化するためのデジタルスキルを備えている必要がある。

将来の職業からエンターテインメントまで、さまざまな分野でテクノロジーが子供たちに大きな恩恵をもたらすことは間違いない。例えば、ユニセフの報告書「デジタル世界の子供たち」は、コラボレーションや情報共有、新しいつながりを促進することによって、遠隔地や難民キャンプの子どもたちを支援するテクノロジーの潜在的利点を示している。また、オンラインで読書やライティングを行うことで、子供たちが職業スキルをどのように発達させることができるかを強調した。テクノロジーはさらに、起業家の考え方を育成し、デジタルプラットフォームを通じて社会活動に取り組む際に、社会規範を発展させることを支援している。

そのため、子供はデジタルインテリジェンスを持つ必要がある。デジタルインテリジェンスは、子供たちがデジタル化する未来を生き抜くために必要なスキルセットのことである。

重要なのは、デジタルインテリジェンスの第一歩はデジタルシチズンシップだということだ。デジタルシチズンシップとは、子供たちが安全で、責任を持って、効果的な方法でデジタルテクノロジーやメディアを使用するために必要なスキルセットのことである。子供たちがデジタルシチズンシップのスキルセットを身に着けている場合にのみ、ネット上の危険を避けることができ、デジタル世界のあらゆる利益を引き出すことができる。さらに、消費者として良質なデジタルサービス/製品を適切に評価して選ぶことができ、優れたユーザーとテクノロジーの創造者になれるかもしれない。

特に、デジタルシティズンシップ教育では以下のことを子供たちに教えるべきである:

1.デジタルメディアとテクノロジーの使用法を徹底する

2.オンラインコミュニケーションの基本的な性質を理解する

3.ネット上の情報/コンテンツ/連絡先に関するクリティカルシンキングを発展させる

4.前もってネット上のリスクから身を守る

5.他者との健康的な社会的感情関係を育成する

6.責任あるデジタル市民としての強いアイデンティティを育む

「デジタルシチズンシップは皆で育んでいくものだと私たちは信じています。タイでは、多くの子供たちが自分のアイデンティティを守る方法を知りません。彼らはオンラインで出会う人々とどんな情報を共有すべきか、共有すべきでないのかわかってません。さらに、多くの子供たちがフェイクニュースを信じる傾向にあります。私はこれらが解決すべき問題であると考えています。」

– Dr. Meechai Orsuwan, an Education Policy Analyst, United Nations.

8〜12歳の子供たちがサイバーパンデミックに直面している現状を理解し、各国は小学校向けのカリキュラムの一環としてデジタルシチズンシップ教育を最優先課題として検討しなければならない。

2018 DQ Impact Report: https://www.dqinstitute.org/2018dq_impact_report/

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