採択セッション一覧の公開とチケット販売開始日のお知らせ
DroidKaigi 代表mhidakaです。
このたびDroidKaigi 2018講演予定セッション(11月12日現在で86件)を公開しました。
より見やすいタイムテーブルへ反映したものの公開は12月後半を予定していますが、 DroidKaigi 2018では規模を拡大し、ベルサール新宿グランドの5FをDay.1、Day.2の2日間に渡って貸切ります。 さらにDay.1(2月8日)では1Fの大ホール(最大1300人収容)にてウェルカムトークおよびパーティを実施します。奮ってご参加ください。 美味しい食事とお寿司、楽しめる企画を用意してお待ちしております。
チケットの販売開始および価格は次のとおりです。
- 開始:11月20日(月)12:00〜(JST)
- 価格※1
* アーリーバード:9,800円
* 一般:12,000円
* 学生:4,000円※2
※1:アーリーバード、一般、学生、いずれの券種にもDay.1のパーティ参加権が含まれます。
※2:旅費参加費を補助する学生向けのスカラーシッププログラムも実施しています
今回は340件という予想を超えた応募をいただき、採択一覧の公開まで大変時間がかかりました。 ぜひ一覧を確認してあなたのお気に入りのセッションを探してみてください。
セッション概要
整理されてない状態で86件をすべて見るのもなかなか大変です。 本記事では少しだけ紹介したいとおもいます。全部のセッションを紹介しきれないことが大変申し訳ないですが、 知らない人のセッションにも興味を持ってもらいたいので幾つかをピックアップするかたちで紹介していきます。
DroidKaigi 2018は例年にくらべて海外からの応募も多く(統計的な数字をまだ見ていませんが)国際的にも認知されはじめてます。 技術共有とコミュニケーションという我々の目的からも、多くの人々の、バラエティ豊かな話が聞ける状況は大変うれしく思います。 英語に馴染みがないとハードルに感じるかもしれませんが、すこし勇気を出してみてください。楽しく過ごせると思います。
以下の内容は興味を持ってもらうために独断と偏見で選びました。mhidakaが紹介した内容に興味を持ったら是非、講演概要も 読んでみて下さい。より正確な内容とスピーカーが何を話したいのかがわかります(mhidaka版は要約なので正確性が足りていません。また選出に他意はありません)。
セッション紹介(一部抜粋)
How to Kontribute / Yoshinori Isogai
KotlinへのContribute(Kotlin文化圏では”K”でもじることがあり、Kontributeと表記)についてやり方を紹介します。 実際にコントリビュートした経験をもとにPRを送るためのプラクティスを学べます。
How to improve your MVP architecture and tests / kirimin
MVPアーキテクチャを採用したアプリの改善、設計についてのセッションです。MVPをベースとしたテスティング、Presenterの整理、 テンプレートクラスの自動生成による改善などを紹介します。
開発者が知っておきたい通知の歴史 / kobakei
通知(ノーティフィケーション)についてICSからOreoまでをターゲットに通知機能の変遷や実装、検証を学べます。
Android Studio30分集中超絶技巧100選 / 山本ユウスケ
Android Studioの知ってトクするショートカット、便利技が100選ということで開発を100倍(!?)はやくなるかもしれない内容を紹介します。
Android Things codelab / Android Things であそぼう / proppy
DroidKaigi 2018ではコードラボ、ハンズオンも開催します。Android Thingsのコードラボを予定しています。
Kioskアプリと端末の作り方 / tomoya0x00
特定用途に特化した専用のKiosk(キオスク)端末のセッションです。Android 5.0で追加されたDeviceOwnerをつかった設計実装、問題点に触れられます。
DataBindingのコードを読む / Kenji Abe
DataBindingのコードを読み、実際にどのような仕組みになっているか、デバッグ方法等を簡単に紹介します。
DroidKaigi 2018では「詳解 ViewGroupのレイアウト内部実装 / Hiroyuki Seto」「Inside Android Architecture Components / Hiroyuki Mori」など内部実装に迫るセッションが幾つかあります。
Augmented Reality and physically-based rendering / Romain Guy, Chet Haase
ARCoreに関するイントロダクションとアプリへの適用、利用方法について紹介します。 Romain GuyさんとChet HaaseさんはAndroidを開発しているエンジニアです。国内で講演を聴ける機会はあまり見かけません。
TensorFlow for Mobile Heroes / Enrique Lopez Mañas
マシンラーニング、AIを取扱うセッションです。モバイル開発者をターゲットに識別、認識、解析を例示して解説します。
Anko試食会 / watanave
AnkoのView生成の仕組み、特徴やメリット・デメリット、ハマりどころ回避策などを紹介します。
Android案件の見積もりに現れる要素、あるいは丁寧に埋設された地雷たち / eaglesakura
Androidアプリ開発にまつわる問題に焦点をあて様々な視点から技術的観点以外についても解説します。
はじめてのKotlinハンズオン / 長澤 太郎
Androidの公式言語として仲間入りしたKotlinの初学者向けハンズオンです。
ハンズオンは「はじめてのUnit Test / @fushiroyama」も含めた2種の実施を予定しています。
Androidで動画コンテンツを扱うTips / takusemba
動画再生にまつわるTipsとExoPlayerを使った再生手法について説明していく予定です。
All you need is isolating the domain (How to apply DDD to Android Application Development 2) / yanzm
Droid Kaigi 2017 で How to apply DDD to Android Application Development という講演を行いました。本セッションはその続きです。 前回ドメイン駆動設計とは何か、何をするのか、を解説し、戦略的設計について話しました。今回は戦術的設計について踏み込みます。
Surviving a discontinuous world / hydrakecat
Androidの不連続性をテーマに画面回転や画面遷移における代表的な不連続性を取り上げ、それぞれにどのような対応が選択肢としてあるかを紹介します。
MVVMベストプラクティス /Yasuhiko Sakamoto
Android以外のプラットフォームでの実装パターンを参考にしながら、MVVMのメリットを活かしてAndroidアプリを効率的に実装するためのポイントを紹介します (セッション中のサンプルはKotlinがベースとなる予定)。
AI is ready for you. Are you ready for AI? / rejasupotaro
AIがもたらす環境変化、将来に渡る影響に触れながら、Androidデバイスで機械学習モデルを実行する方法について紹介します。
ConstraintLayout, now and future / Nicolas Roard, thagikura
柔軟性をもったUIを作れるConstraintLayoutの機能について現在から将来の展望をメイン開発者であるNicolas Roardとthagikuraが紹介します。
React Native Androidはなぜ動くのか / nkzn
React NativeのAndroid向け実装であるネイティブブリッジやJavaScriptCoreなど様々な面から紹介することで、React Nativeへの心理的障壁を下げてもらうことを目的とします。
実例で理解するMaterial Design Animation / wakwak3125
マテリアルデザインのアニメーションの実装を実例とともに実際にリリースされているアプリのコードをもとに解説していきます。
Graywater: A Framework for Fast Scroll Performance / Eric Leong
Graywaterはtumblr社が開発しているOSSライブラリです。高速スクロールに対応できるList生成をサポートします。 この講演では、ハイパフォーマンスで柔軟性のあるリスト実装を構築する方法と、Dagger2を使用して実装する方法について説明します。
まとめ
大変な駆け足でしたが、ここまでで20件少々を紹介しました。多くのジャンルで、王道からニッチまでさまざまなセッションが集まっています。 DroidKaigi 2018では本稿の4倍にあたる86以上のセッションが、あなたを待っています。
最後に
DroidKaigi 2018のセッションへ応募いただき、惜しくも落選となったセッションもすべて目を通しています。一字一句逃さぬよう、じっくりと読みました。 良いセッションがたくさんあり、採択はとても難しい選択でした。もし私に1週間の開催を許す裁量と能力があれば間違いなく全てをホストしようとしたはずです。 セッション公募へ応募いただいたみなさまにこの場を借りて厚くお礼申し上げます。 発表者と参加者、立場は違いますが当日を楽しんで貰えれば、これ以上の喜びはありません。
DroidKaigiは技術共有とコミュニケーションを目的として開催してきました。DroidKaigi 2018で4回目を数えます。 DroidKaigiは発表者、参加者、企業、そして運営スタッフ、すべての人の協力で成り立っています。 海外からの参加者も増え、国際会議としての側面もでてきていますが、目的は一貫しています。
初学者から上級者まで、学生や社会人を問わずAndroidに興味があるすべての技術者を対象として セッションだけでなくオフィスアワー、ハンズオンやコードラボなど技術への理解とコミュニケーションを促進する企画を予定しています。 DroidKaigi 2018も過去最大規模の、ここでしか聴けないセッションをホストいたします。
エンジニアのお祭りとしてDroidKaigi 2018に大いにご期待下さい。