DroidKaigi 2024ボランティアスタッフ募集のお知らせ

mhidaka
DroidKaigi
Published in
Mar 7, 2024

一般社団法人DroidKaigi 代表理事の@mhidakaです。

本題に入る前に雑談をさせてください。最近、DroidKaigiの評判を聞く機会がありました。セッションや企画のクオリティが高く、フォーマルな、洗練されたカンファレンスという趣旨の言葉をいただき、嬉しかった記憶があります。私が代表理事なので気遣ってくれたのかもしれないです。しかし、このような良い評判は私一人で成し遂げたものではありません。

DroidKaigiはボランティアスタッフによって作られています。毎年1,000人を超えるエンジニアが参加する国際カンファレンスですが、個人、地域、団体、企業をはじめとしたコミュニティによって支えられています。このカンファレンス運営を支えるのはボランティアスタッフの努力と知恵とコミュニティへの貢献という気持ちです。私が嬉しいと感じたのは活動そのものを肯定された感覚になったからだと思います。

本記事はDroidKaigi 2024に向けてスタッフに興味がある方向けの告知です。前半は募集要項、後半はチーム紹介という2部構成です。みなさまの応募をお待ちしています。

DroidKaigi 2024をつくってみませんか

スタッフの属性、多様性について

モバイルがテーマのカンファレンスですので、ボランティアスタッフはモバイルエンジニアが多いです。しかしバックエンド、フロントエンド、デザイナー、労務人事等々といったロールの社会人はもちろん、学生も在籍しています。アプリ開発歴、実務経験はさまざまで、これらはスタッフになるための必須条件ではありません。

とくにDroidKaigiはDEI(Diversity, Equity, Inclusion)、多様性観点から様々な居住地の方、マジョリティでない方、たとえば女性、外国籍、学生などの参加を歓迎します。2022年は女性スタッフが2倍以上に増えて10人程度(全体の20%)でした。2023年は20名、全体の30%に増加しました。我々は今年度も多様性を向上させるべく多くの方々を受け入れたいと考えています。

活動の概要

2023年のDroidKaigiでは「年1回のカンファレンス運営」に加えて月1回の勉強会DroidKaigi.collectなど定期的なコミュニケーション機会を設けて来ました。2024年のDroidKaigiでも引き続きこのような取り組みを続けていきたいと考えています。

我々はオンライン/オフライン問わず、学習機会を創出し、各地でのリレーションを構築することが重要だと考えています。あらためてコミュニティに関わり、技術を学ぶ場作りに貢献できればとスタッフ一同、努力しています。そして年次の国際カンファレンスDroidKaigi 2024の成功に向けて、より多くのサポートを必要としています。

ボランティアスタッフ募集のご案内

ボランティアスタッフの活動は、コミュニティに関わる参加者のみなさんと技術的探究が楽しくできるように、モバイル分野を始めとしたエンジニアリングに関わる人が増えるように、そして参加者の多様性を尊重し、気兼ねなく参加できるような場作りを協力して行っています。

DEIへの取り組みは、ステートメントを以前に掲載しています。

DroidKaigiにおけるD&Iへの取り組みとアンケート実施について

今回これらの考えに賛同いただき、DroidKaigiの活動をお手伝いしてくれる方を募集します。次のリストは、お願いしたいロールを挙げています。ご自身の希望とマッチするか眺めてみてください(ワイワイと話し合ったりして作業しています。これら以外ができないわけではありませんが不足チームを優先したいと考えています)。

・DEIチーム:2~3名程度
・コミュニケーションチーム:2~3名程度
・PRチーム:3~4名程度
・カンファレンスチーム:3~4名程度
・定期イベントチーム:2~3名程度
・開発チーム:若干名※

「DroidKaigiに貢献したい」「一緒に活動してみたい」「仲間が欲しい」といったモチベーションがあると楽しく過ごせると思います。

※公式アプリ開発はたくさんの応募をいただくため、次の方々を優先したいと思います。特に不足している領域です。
・iOS担当者(SwiftUI を用いた開発経験/チーム開発での設計実装経験)
・Web担当者(サイト構築を楽しめる方)
・チーム開発経験のあるシニアエンジニア(OSS担当者)

応募方法

応募期間:3月7日(木)〜3月15日(金)※
お申し込みURL:https://forms.gle/fqFvyQc3zoPujDSN8

お申し込み後にオンラインのカジュアル面談を用意しています。そこで色々聞いてください。面談後に改めて意思を確認しますので不安がない状態で応募判断いただけます。

※応募後にマッチングをはかっていただくためのオンラインのカジュアル面談を予定しています。応募多数の場合、期限を待たずに受付を終了する可能性があります。

募集要項

ご自身の所属や職種に制限はありません
無償のボランティアです。金銭的対価はありません
・TシャツやグッズなどDroidKaigiオリジナル特典があります

ご自身の所属に制限はなく、エンジニア・デザイナー・プロダクト・学生・これら表記の属性に限りません。無償ボランティアは金銭的なメリットがありません。スタッフに特典を配布することがあります。

ボランティアスタッフとしての過ごし方

ご自身がどれぐらい役に立つか不透明でためらう方もいらっしゃると思います。また業務の忙しさなど自身でハンドリングできない状況もあるはずです。学生は試験や論文、雇用されていればプロジェクトなどの繁忙期に活動をお休みすることもよくあります。子育てが大変で…といった場合も考慮してほしいことがあれば対応したいと考えています。

活動はSlackやGitHub Issueなどの非同期のオンラインコミュニケーションが中心です。Google Meetを使ってチームごとの定例ミーティング(週1時間程度)と月次の全体定例(月2時間程度)があります。いずれも平日夜19:30~からの夜の時間帯が多いです。

初年度は、ひとつのチームを選んで活動いただいています。スタッフ総数は60を超えており、全員とコミュニケーションするのは大変で疲れてしまうケースが過去にありました。1チームの10人ぐらいと顔見知りになって、ご自身の能力を発揮してもらえる環境づくりを意図しています。各チームの詳細は後述の記事をよんでください。

DroidKaigiでは、いろいろな属性のひとが自身の環境をハンデと思わず、活躍できるお手伝いをします。また相互に手伝いあえる状態を目指しています。本記事内で例示したジェンダーや学生といった属性は一例です。これらに限った話ではありません。我々は、スタッフ自身のバックグラウンドを活かしたコミュニティ活動ができるように迎えたいと考えています。

カンファレンスの運営母体が多様であればあるほど、いろんな人に受け入れてもらいやすい、参加しやすいものになります。「自分が手を上げて大丈夫かな?」と不安に感じられる方もいると思いますが、遠慮なく応募ください。

チーム紹介

DEIチーム:DroidKaigiを盛り上げる企画を作ります。ネイルやミートアップ、キャリア相談会などはここから生まれました。

コミュニケーションチーム:同時通訳の提供や、英語サポート、受付など多くの方々と接します。海外から来場するスピーカーの対応も行います。人と話すことが好きな方はより楽しめそうかも。

PRチーム:SNSでの広報、動画収録、YouTubeでの配信など広域なリレーションを構築します。何かを作ったり、発信することが多いです。

カンファレンスチーム:セッションの準備、物流、会場設備等を取り扱い、大きなイベントだなという感覚を一番得やすいです。

開発チーム:アプリをはじめWebサイトやAPIと技術的なサポートを行います。OSS開発も担当しています。

定期イベントチーム:毎月のDroidKaigi.collectやCode labなど勉強会を通じて直接会話したり、知識や知り合いを増やす機会を提供しています。

DEIチーム

DEIチームはさまざまな属性や価値観の観点を通してコミュニティを発展させることが目的です。より多くの方がDroidKaigiのイベントに参加しやすくなるような環境作り、それらの価値観を生かした企画を行っています。

性別や年齢はもちろん居住地、学生を含む職業、開発チームにおけるポジションなどの観点も大切にしたいと考えています。多様なバックグラウンドを持つ方々の参加を歓迎します。

属性別ミートアップの風景:テーマごとにお話をして、知り合いを増やす機会を作ります

コミュニケーションチーム

DroidKaigiではセッションの同時通訳の提供を始め、日本語話者以外の方でも充実した時間を過ごせる空間を目指してきました。DroidKaigi 2024でも、すべての参加者が利用する受付、同時通訳を担当します。スタッフも含め、参加者の間で様々なリレーションを構築していくことを担当します。

スピーカーと話している様子

PRチーム

Xアカウント、Podcast、YouTubeなどメディア発信を担当します。セッションの収録・配信も担当してシステム設計から設営まで実施します。カメラや動画配信の知識を活かせるチームです。

広い範囲に伝えるためにMediumやconnpassといったWebプラットフォームを活用して参加者との接点を作り、維持することでDroidKaigiの活動を世の中に伝えています。

配信機材の様子

カンファレンスチーム

セッション準備やタイムテーブル作成、会場で利用する什器管理、搬入搬出など、DroidKaigiのカンファレンスをコンテンツやファシリティ面からサポートします。1,000人規模のカンファレンスならではの経験ができるほか、参加者が楽しく学びのある時間だと感じてもらえる空間を実現するチームです。

笑顔があふれる会場

開発チーム

毎年、OSS開発で盛り上がるカンファレンス公式アプリを始め、DroidKaigiの公式Webサイトやバックエンドの開発・運用を担当します。アプリ開発のイメージがありますが、実際にはバックエンド、フロントエンド、カンファレンスというドメインに適した運用を考えるなど幅広い領域でDroidKaigiを支えているチームです。

開発者によるFireside chatの様子

定期イベントチーム

毎月の勉強会DroidKaigi.collectを運営しています。カンファレンス以外でもエンジニアが交流できる場を作っています。毎月1回程度の頻度で行い、地域に関係なくオフラインイベントを開催しています。東京をはじめ、福岡や大阪、名古屋など全国各地が対象です。イベントの企画から運営までを担当します。

DroidKaigi.collect #1の様子

一緒にコミュニティを作りませんか?

DroidKaigi 2022からIn-Personでの開催が復活し、DroidKaigi 2024で三度目の開催となります。DroidKaigiの様子はGoogle Photoアルバムで公開していますので参考にしてください。

DroidKaigi 2023の公式アルバム(写真)

過去のDroidKaigiを知っている人も、知らない人もWelcomeです。新しいチャレンジを一緒にしてみませんか?みなさまのご応募をおまちしています!

--

--

mhidaka
DroidKaigi

Software Engineerだよ。DroidKaigi Organizer / Androidと組込とRe:VIEW。TechBooster主宰。mhidaka's writings http://booklog.jp/users/mhidaka 技術書典! http://techbookfest.org