オープンメタバースは多くのデベロッパーが協力し合って構築しています。
私は大企業に牛耳られた囲い込みのガラパゴス・メタバースアプリではなく、webのように分散型でオープンな相互運用性のあるメタバースが理想なのでブラウザベースのメタバースを好んで利用しています。
これまで慣れ親しんだ情報中心のwebとは対照的な、他の人と一緒に探検したり、自分の世界を作ったり、取引したりできる体験中心の空間webです。
初心者で興味のある方は、Cyber や Spatial は無料で数種類の建物が利用できるので、簡単にNFTなどを飾ることができます。試してみてください。
そんな世界や世界を構築しているクリエイターと繋がる新しいSNSの形でしょうか。このようなサービスも出てきています。
https://lighthouse.world/?lightkeeper=masia02
またオープンメタバースのアバターにはVRM形式が多く利用されています。
VRMは、人型に特化した3Dアバターのファイル形式です。GLBという国際標準の3Dモデルのファイル形式の一種で、プラットフォームに依存しない3Dアバターの利用を目指しています。VRMは、VRライブ配信サービスや3Dキャラクター制作ソフトなどにも対応しており、オープンソースで提供されています。
web3メタバースでは、単にvrmファイルを読み込むだけでなく、NFTとして価値の付くvrmを利用できるようになってきています。
また利用されるブロックチェーンはEthereum基盤が主ですが、ガス代高騰のためPolygonにも対応しているところがほとんどです。
Monaverse Marketplace
Monaverseのマーケットプレイスでは、認められたアーティストだけがMonaverse専用のスペースとVRMアバターのNFTを作成し販売できるようになりました。
質の良いスペースやアバターをラインナップして、徐々に拡大していく形がセオリーかもしれませんが、だれでもすぐNFTとしてmintできると良いです。
Decentraland Marketplace
(以下DCL)のアバターシステムは、非常に良くできているとは思います。
Wearblesが盛り上がったあとSkinという形でアバターを好きな形にできるようになりました。だれでも自分で作成したWearblesやSkinを申請でき、承認されれば利用販売できますが、申請料金がそれなりにかかります。
弊社でも作ってみましたが、Wearbles・SkinともにDCLでのみ利用可能です。
またこれはVRMではありませんでしたが、
DAOでDCLモデルの.vrmサポートを有効にする提案がされて合格しています。
DAOが活発で相互運用性を考慮した方向に向かっていくと良いですね。
Voxels Marketplaces
Voxelsは、ヒョロヒョロなアバターがベースで、Wearblesをだれでも作成できます。費用もmintのガス代くらいです。
弊社でも作ってみました。voxNFTに対応したメタバースが少ないこともあるでしょうが、Voxelsのみ利用可能です。
以前VRMに対応するとCEOがツイートしていたと思うのですが、現状は近未来的な公式リブランディングアバターと偉大な創設者のアバターも選択して利用できるようになっていました。
Hyperfy
現状 相互運用性のもっとも高いメタバースです。詳しくはこちら
現在のwebサイトでJPGやPNGなどの画像を扱うように、 3DwebではGLBの3Dモデルが扱え、アバターはVRMが扱えると相互運用性が高まります。
さらに簡単にゲームが作れるツールなど開発も進んでいます。
真のメタバース対応アバターとは
VRMをメタデータに埋め込み、パーミッションレスな相互運用を実現するNFTのことです。
NFTは厳密に変更不可にすべき論がありましたが、メタデータの変更を可能にしておくべきかもしれない。そうすればすでに販売した3DキャラのNFTに機能を追加してアバター利用できたし、VRMも1.0にアップデートされていっているのでメタバースが対応してくれれば更新したいと考えさせられます。
Sandbox Avatar
Sandboxは認められたアーティストのみがオリジナルアバターを作成・販売できます。
Sandbox NFTショップでは、Sandboxのみ利用できるアバターや土地の売買が主ですが、CloneXなど有名なNFTコレクションは、そのNFTを所有しているとSandboxでアバターとして利用できます。
このようにアバターをどのように利用できるようにするかは、メタバースしだいです。web3オープンメタバースを考慮した標準の規格統一が望まれます。
CryptoAvatars
3DのアバターをNFTとして購入し、複数の仮想世界やビデオストリーミングアプリケーションで使えるプラットフォームです。あらゆるメタバースプラットフォームに対応することを目指しています。
だれでもVRMアバターのNFTをmintできます。
このようにアバター・ウェアラブルは、メタバースとは別のプラットフォームにして、
だれでもVRMやそのWearblesを作成・販売でき、
メタバース側はVRMまたはvrmNFTを読み込んで表示する形が健全で理想的に思います。
Webaverse キャラクタークリエイター(AIアバター)
Webaverseはもっとも相互運用性の高いメタバースというか、Webベースのweb3メタバースの標準になるだろうと期待しています。
先日webでアバターを作成できるサービスがリリースされました。
キャラクターをアニメートするときに直面する厄介な「顔の重なり」の問題を回避して、タイトな服を作成するという高度なことをしています。
これでvrmのNFTまでmintできるようになり、そのNFTを所有しているウォレットをいろんなメタバースにコネクトしてアバターを設定できるようになってほしいです。
そしてAIアバターとして会話することができます。まだ日本語に対応していませんでしたが、日本語で質問しても英語でそれなりに返答してくれました。
まとめ
オープンなwebベースとUnityを利用してのwebもしくはネイティブアプリ、またはUnreal Engineでハイクオリティーなメタバースと、一長一短ありいろんな要因にもよるかと思うが、どのような形が多くの人に広く利用されるようになるかわかりません。
私は分散化されたweb上にオープンソースで構築されブロックチェーンを用いた世界中の人が平等に利用できるメタバース経済圏ができることを願います。
基準が確立されていないこれからのオープンメタバースであり、制約や制限などや技術的な課題もありますが、皆で協力し合ってオープンなメタバースを作り、ブロックチェーンを利用して協力者などは報酬を受けられるようになると発展が加速するでしょう。
弊社では、そのような志のメタバースに寄り添い3Dキャラやアイテム、建物を作成・NFTで販売したり、日本に広めるSNS配信を行っております。
共感して質問や雑談をしたりいっしょにメタバース探訪をしてくれる方は、たまにこちらに居るのでお声がけください。スマホでもアクセス可能です。
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