理想のweb3メタバース

masia02
dWebXR
Published in
21 min readFeb 28, 2023

web3・メタバースという言葉がバズワードとなり、やれ新しいWebだの仮想空間なら何でもメタバースと言ってる感じですが、こういう流行り言葉は当初の意味とは間違って一般に広まって定着しちゃうことがあったりします。。なので私が思う理想のWeb3メタバースを書き殴ってみます。

私はWeb屋でIT関係の仕事をしていましたが、新しいモノ好きで、OculusRiftが販売されてすぐ買ってVRを遊び倒したり、MtGoxがGoxする前に仮想通貨を知りGox後から買ってみてCryptoにハマっていった者です。

残念ながら私はゴリゴリのエンジニアでは無いので、至らぬ点があったら教えて頂ければ幸いです。

web3・メタバース・XRとは

web3は、新しい社会システムを作り、

メタバースは、新しい世界を作る。

そしてXRで、メタバースを現実のように体験する。

web3は、新しい社会システムを作る

web3は、パブリック型ブロックチェーンを基盤としたインターネットの概念です。

分散型Web(dWeb)とも言われ、分権(非中央集権)が肝になります。

これに対応する新しい社会システムを、プロトコルでトラストレスに構築すること。

web3でのブロックチェーンを利用したアプリを DApps と言います。

DAppsは、Decentralized Applicationsの略称で「分散型アプリ」とも呼ばれています。主に「スマートコントラクト」を応用したもので、DeFiやDAOに利用されたり、SNSやゲームなどもリリースされています。

Webベースである理由

アプリはAppleやGoogleなどが管理しているため、申請しても拒否される場合もあるため、Webベースのアプリが多いです。

Web版の他、マルチデバイス対応のアプリ版を出せれば良いと思います。

そしてサーバーは、AWS・GCPやAzureを利用していて分散化されていないとよく言われています。

企業に依存すると勝手に終了されたり、潰れて引き継がれないと無価値になってしまうという懸念があります。

また、NFTなどはIPFS(分散型ストレージサービス)の利用が主流ですが、ちゃんと管理していないと消える可能性があるので、半永久的なデータ保管が可能なArweaveを利用する方が良いかもしれない。

昔ブロックチェーンアプリはなくならないと言われていたが、運営がいなくなりサーバーがダウンしてアクセスできなくなった。スマコンは生きているのかもしれないが使い物にならない。

そこで、オールインワンでDApp開発ができる Internet Computer に期待しています。

Internet Computer

インターネットコンピュータのスマートコントラクトは、インタラクティブなコンテンツをWebブラウザに安全に提供できます。エンドツーエンドでブロックチェーン上で実行され、機能するためにクラウドプロバイダーや一元化された仲介者に依存しないdAppsを開発できます。

まだまだイノベーション発展途上のアーリーステージですので表示が遅かったり失敗もあります。

最初の立ち上げはどうしても中央集権にならざる追えない場合もあるが、 DAO にシフトしたりして、技術的にも権利的にも分散化したサービスを目指しチャレンジしています。

icAppsは、利用者がガス代を払わなくてもよかったりする設計なので、今後普通のWebサービスと思い使っていたらicAppだったということが増えてくるかもしれませんね。

X2E

ゲームで稼ぐPlay to Earn、動いて稼ぐMove to Earnなどあらゆることで稼ぐ仕組み。

P2Eは、ブロックチェーンゲーム(BCG)やNFTゲーム、DeFi要素を融合したGameFiなどと言われています。Axie Infinityが有名で、今年はP2E元年と言われていますので、多くのゲームがリリースされています。

M2Eは、歩いて稼ぐSTEPNが有名ですが、類似アプリも増えています。

これらはポンジ・スキームではと言われて、早く初めて原資回収して崩壊前に逃げるべきなどと言われますが、

トークノミクス などでサスティナブルなトークンが生まれることを祈っています。

プラットフォームやサービスにもうまく利用することで集客を促しスケールするでしょう。

Web3は富を再分配するが、格差が無くなる訳ではない。ビットコインで分かるように先行者有利である。そういう意味でも国家戦略にする意味はあるかもしれない。

メタバースは、新しい世界を作る

メタバースは、コンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された、3次元の仮想空間やそのサービスを指す。

Fortniteやどうぶつの森など3D世界のゲームが有名でわかりやすいと思います。 TwitterなどのSNSのコミュニケーションする場もすべてメタバースという思想もありますが、3DCGの仮想空間なら メタバース と言う場合が多いように思います。

ブロックチェーン技術を利用した分散型メタバースも増えてきたが、クローズドなメタバースばかりで、オープンソースでオープンスタンダードのメタバースはあるかもしれないが、成熟したオープンメタバースはまだ存在していません。

クローズドメタバース

1社でつくるメタバース。VRChat、クラスターなどやFortnite、どうぶつの森などゲームありきのメタバースは、クローズド。

オープンメタバース

オープンメタバースは1社がつくるのではなく、複数のプラットフォームやサービスが相互運用できる状態を指します。

メタバースプラットフォーム内で使われるアバターやアイテムをNFT化することにより、NFTマーケットプレイスでデータの売買が可能になるが、

NFT化することで、異なるメタバースプラットフォームにデータを持ち込むことができるは間違いです。

NFTはアセットに希少価値を付け売買できるが、メタバース間でのアセットの相互運用性は、メタバースの仕組みしだいです。

例えば、ENSアバターに対応したメタバースが複数あれば、そこではENSアバターに事前に設定していたアバターですぐ入ることができます。

もしくはアバターはvrmNFTに対応、せめてvrmには対応すべきです。

そのようなオープンメタバースに一番近いのは、下記で紹介する Hyperfy です。そして100%オープンソースOS、オープンライセンスでオープンスタンダードなメタバースの Webaverse にも期待しています。

理想のアバターシステムについては、別途記事にします。

オープンソースのメタバース

ブロックチェーンを利用していなくても、オープンソースでオープンスタンダードなメタバースは、オープンメタバースかもしれない。

WebGL 搭載

WebGL (Web Graphics Library の略) は、プラグインを使用せずに Web ブラウザー内でインタラクティブな 3D グラフィックをレンダリングするための JavaScript API です。

WebGLは他のWeb 標準と完全に統合されているため、GPUで高速化された画像処理とエフェクトを使用できます。

Vircadia

私はまだちゃんと試せていませんが、こういうメタバースプラットフォームがありました。

JanusWeb

早すぎて、開発は止まってしまったようですが、オープンソースのため誰かがまだイジってツイートしていたりしています。

Mozilla Hubs Cloud

ブラウザで動作するオープンソースのVRSNSです。 PC・スマホ・Oculus Quest等でインストールなしでURLにアクセスするだけで動作する。オープンソースなので自社サービスのような使い方が可能です。

Microverse

メタバースに暗号資産は必要か?

世界2.0という本を3章ちょい読んで確かにメタバースには、根本的には暗号資産を利用しなくても良いかもしれない。

しかし世界中の人が平等に利用でき、売買できるトークンは欠かせないと思います。

分散型メタバース

ブロックチェーンを利用したメタバース。

メタバースを表示するのにWebではまだ重いため、WindowPCのアプリで利用するPCベースのメタバースも多いが、分散化されていない懸念があるため、Web-FirstでまずWebでアクセスできることを基本に、WebVRやWindows,MacOS,Linux,スマホアプリとマルチデバイスでアクセスできるのが望ましい。

土地やアバター・Wearablesは、NFTマーケットプレイスで売買できるが、そのメタバースプラットフォームでしか利用できない場合が多い。

Sandbox

私としては正直PCベースで中央集権寄りの有名企業が出資しているプラットフォームと思っており、まだ正式リリースしていなかったので余り試していないが、一応土地を持っていれば何か飾ったりできるかと思い土地は持っている。みんなで使えるようになったのかな?

・土地:あり
・アバター:あり
・ファイルタイプ:GLB / VOX / GLTF
・プラットフォーム:PC
・ブロックチェーン:ETH

Somnium Space

大規模かつ多人数で参加できるVR空間を目指して開発されているアプリ。アーリーアクセス版がSteamでリリースされています。しっかりVR対応しているのはこれくらいかな。Web版ではオープンワールドではなく、1つの土地のみにアクセス可能。

・土地:あり
・アバター:あり
・ファイルタイプ:GLB / FXB
・プラットフォーム:VR,Windows,Web
・ブロックチェーン:ETH,SOL

Substrata

Web非対応だがクライアントソフトウェアは、WindowsとMacOSの他 Linuxに対応。将来的にはオープンソース化する予定ということで期待できる。オープンワールド

・土地:あり
・アバター:VRM
・ファイルタイプ:GLB / VOX / GLTF
・プラットフォーム:Windows,MacOS,Linux・ブロックチェーン:ETH,SOL

Decentraland

分散型メタバースでは一番進んでいる方だと思う。
最近Windowsクライアントソフトがリリースされて以前よりはヌルヌル動くようになった気がする。オープンワールド

スマホ対応版がリリースされヌルヌル動いたら利用者が増えて面白くなりそうと思う。

・土地:あり
・アバター:Wearables,アバタースキン
・ファイルタイプ:GLB / GLTF
・プラットフォーム:Web,Windows(iOS,Androidにも対応予定)
・ブロックチェーン:Polygon/ETH

Wearables,アバタースキン

Voxels (旧Cryptovoxels)

ボクセルのメタバース。土地を拡張して販売することで運営費を賄っていた。

スマホブラウザでも利用できる!オープンワールド

・土地:あり
・アバター:Wearables,(VRMにも対応予定)
・ファイルタイプ:VOX
・プラットフォーム:Web,Android
・ブロックチェーン:Polygon/ETH

私の土地に作品を展示しているので下記リンクから御覧ください。

Wearables

Monaverse

VRChatやクラスターのようにスペースごとにアクセスするVRSNSのようで、スペースはUnityで作成、作成したスペースをNFTにmintして販売できます。

・土地:仮想スペースを作ってmintできる・アバター:ReadyPlayerMe / VRM・プラットフォーム:Web・ブロックチェーン:Polygon/ETH

スペースを作ってみたので下記リンクから御覧ください。(NFT化の申請中)

Sougen

Web-Firstで、業界標準のソリューションである Next.js、React、Three.js (React-Three-Fiber) を使用。ワールドインスタントごとに同時に最大200人のプレイヤーをサポート。

・土地:あり・アバター:専用?
・ファイルタイプ:?
・プラットフォーム:Web 今後ネイティブアプリにも対応予定
・ブロックチェーン:Polygon/ETH

私のスペースにクソゲーを作ってみたので下記リンクからお試しください。

Hyperfy

Web-Firstで、React、Three.jsを使用
土地所有者は簡単にGLBファイルを配置して飾ることができる。スペースごとにアクセス

・土地:あり・アバター:VRM
・ファイルタイプ:GLB / GLTF
・プラットフォーム:Web / WebVR
・ブロックチェーン:Polygon/ETH

私の土地に作品を展示しているので下記リンクから御覧ください。

Webarverse

完全なオープンソース、オープンライセンスで オープンスタンダードと分散型インフラストラクチャを組み合わせたWebメタバース。 2D、3D、VRなど、どんな体験も。

Webaverseは、メタバースのオープンソースOSであり、オープンスタンダードに基づいた分散型のブラウザベースの相互運用可能なゲームワールドを促進し、間もなくそのジェネシスMMONFTコレクション「Upstreet」をリリースします。

下記の動画でどのようなことができるか分かります。私のMetaaniと、私がVRで動かしているVRoidHubで簡単に作った青い髪のアバターが出演しています。

・土地:あり?
・アバター:VRM,Wearables
・ファイルタイプ:GLB / VOX / GLTF
・プラットフォーム:Web
・ブロックチェーン:Polygon/ETH

Webarverseは、2021年1月頃見つけた理想のオープンメタバース。当時はDiscordと連携していて、DiscordでもNFTをmintできていた。

WebarverseのDiscordでmintできたが、私はそこでのmintは恐れ多かったため、自分のDiscordグループでもインストールするとmintできるDiscordアプリがあったのでそれをインストールしてみたら、開発関係の方が私のDiscordグループに入ってきてくれた。

そしてWebarverseの複数人でコミュニケーションが取れるエリアに誘われてうれしかったが入ったら英語で声をかけられ、返答できなかった。その時、英語を喋れたらどれだけ面白いだろうにと、とても悔しく思いました。なんとかテキストでDeepLなどを駆使してやりとりしていました。

翻訳コンニャク機能を切に願うw

当時は土地を売る気は無いと言っていた。この人達はただただ理想のオープンメタバースを求めて開発していてリスペクト!

現在アルファ版が利用可能ですが、VCからお金集めて宣伝に力を入れているようで、もうすぐAllowlistホルダーは、Upstreetのシーズンパスを得られるようです。

Upstreet — Season 1より、大規模な分散型SI-FI没入メタゲームの一環として、クリエイターとコミュニティはメタバース体験を構築・収益化できるようサポートされます。とのこと。

私は恐らくAllowlistのロールをDiscordで頂いており、long term believer in Webaverse と言われてうれしかったです。

Spatial

Ethereal Engine

その他 EthやPolygon以外のブロックチェーンでのメタバースプロジェクトも増えてきている。

オープンメタバースの作り方

分権(非中央集権)であり、

オープンメタバースの5つの柱

1 言論の自由
2 取引の自由
3 オープンな相互運用性
4 出口の権利
5 強力なプライバシー保証

が備わっているメタバースの銀河系、メタギャラクシーがメタバース。

あと気になっているサービスとして、

The Render Network

NFTやメタバースのプロジェクトに分散型レンダリングサービスを提供するスタートアップ。

3Dやアニメーションなど、自宅のコンピューターでは処理できない複雑なデータをレンダリングするためにRenderのサービスを利用するアーティストが増えています。

メタバースの表示処理にも利用できたらいいなと期待しています。

XRは、体験を得る

XRについては、主にVRSNS界隈の方達が先端を切り開いて行ってくれていると思いますが、一般に浸透するには、使い勝手の良いデバイスがリリースされるのを待つしかないかと思います。3Dコンテンツを作成していれば応用が効きそうです。

まとめ

直近はクローズドである程度クオリティの高いメタバースが大きなプラットフォームになる覇権争いで氷山の一角しか残らないだろう。それはweb3に対応してアセットをNFTにして仮想通貨で売買できる形のものもあるだろうが、相互運用性に欠ける。

そのプラットフォームをも飲み込むように、オープンメタバースが頭角を表す。
Web-Firstで、業界標準のReact、Three.jsをベースにWebGL搭載、スマホブラウザやWebVRに対応する。
Reactを利用することでネイティブアプリ対応をしやすい。またアプリが検閲されてもWebは検閲されないのでWeb-Firstは必須。

アバターはVRM、ファイルタイプはGLB / GLTFが相互運用性に理想的。

WebarverseのオープンソースMetaverse MakerをInternet Computerにアップして、

RNDRなどをうまく駆使して表示速度が早くヌルヌル動くメタバースができれば、

それをベースにSAO,ALO,GGOのようにいろんな特色のあるメタバースが銀河系のように沢山できて、アセットは相互運用性があり、自由に行き来できる。

マルチデバイス対応。

そしてサスティナブルなX2Eを組み込んで集客しスケールする。

そんなオープンメタバースができるといいな。

あとがき

日本ではトークンを発行できないのと等しい状況ですので、NFTで試行錯誤してメタバースに関わって行きたい。

そこで PolygonLow プロジェクトを行っています。

Web3メタバース初期は容量制限がある場合が多いので、いろんなメタバースで使えるローポリのNFTアバターを提供しています。

こういったWeb3メタバースに興味のある仲間を集めて情報共有したいです。

Originally published at https://mirror.xyz.

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Editor for

CipherWebLLC Founder. web3 Immersive open source virtual world $RNDR $ICP AI researcher. dWebXR CryptoArtistの思想家の戯言🎭https://masia02.eth.limo