ソーシャルゲームとe-Sportsの違い
日本国内ではスマートフォンが普及するのと時期を同じくして、ソーシャルゲームと言われるスマホゲームが爆発的に広がりました。
それまでは任天堂をはじめとする家庭用ゲーム機、PCなどでゲームをすることが一般的でした。
そして近年、国内でもe-Sportsと言われるゲーム産業にスポットライトがあたることも増えてきました。
e-Sportsはその昔、PCゲームでプレイするゲームが多かったのですが、最近になり、Vaingloryなど、スマートフォンでのプレイを前提としたe-Sportsタイトルが出てきました。
特に日本では、ソーシャルゲームの印象が強すぎて、スマホでプレイするゲームはすべてソーシャルゲームと認識している人も少なくないかもしれません。
これから日本国内でe-Sports文化が形成されていくためには、従来のソーシャルゲームとe-Sportsはなにが違うのか、一度体系的に整理しておく必要がありそうです。
・ゲームシステムの基本的な部分がPvP(対人戦)であること。
・スペクテイターフレンドリー(観戦モードの充実等)であること。
・勝敗を決める要因がプレイヤースキルに依存すること。
基本的にはこの3つが、ゲームタイトルがe-Sportsなのかどうかを定義する際に必要な項目だと思っています。
PvPという部分に関して、擬似的にスコアで競ったりするものは、少しe-Sportsとは呼びづらい気がします。
国内のスマホゲームを当てはめてみると、Vaingloryは完全なるe-Sportsですし、今後リリースされるシャドウバースもe-Sportsと言えると思います。
一方で、観戦モードに少し難を抱えるクラッシュロワイヤルや、逆転オセロニアは、従来のソーシャルゲームよりはe-Sportsに近いゲームと言えるものの、すこし惜しい感じがします。
そしてe-Sportsを語る上で上記3つ以外に絶対に外してはならない要素があります。
「そこにヒューマンドラマが生まれるか」
LoLやHearthstone、Dota2、ストリートファイターなど、e-Sportsと呼ばれるタイトルには必ずと言っていいほどヒューマンドラマがあります。
喜んで、怒って、哀しんで、楽しむ。そんな喜怒哀楽あふれる体験をプレイヤー自身や、観戦者、ファンに与えることができるゲームこそがe-Sportsであると、僕は思っています。