AWSomeday OSAKAに参加してきました

未経験エンジニアは色々頑張りたい

y.high3
ebisu-blog
8 min readDec 4, 2019

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本ブログの趣旨

こちらの記事では、セッション全体を通してどういう話をされていたかを大まかに書き殴っていきます。
そもそもAWSの用語が知りたい、などの要望があれば同僚が綴った素晴らしい記事がありますので、御一読のほどよろしくお願いします。

本イベント概要

読み方はオーサムデイ。
エーダブリューエスサムデイでは無いらしいです。現地のアナウンス聴くまでは後者で読んでいてかなり恥ずかしかったです。
公式HPは以下。

https://pages.awscloud.com/AWSomeDayOsaka20191107_01-jp.html

AWS初学者、導入を考えている企業などに向けて、
・クラウドとはそもそも何なのか
・導入してどういうメリットがあるのか
・具体的にどういったサービスがあるのか
・コスト的にはどのぐらいの感覚なのか

といったものを説明していただけるイベントでした。
会場での挙手式のアンケートでは、AWSのマネジメントコンソールをみたことがある人という問いに対して約半数が挙手されていました。がっつりエンジニア向けではなく、上述の通り、初学者や経営者向けのイベントだったと考えています。

しかし、リアルタイムの質問キャッチアップ(※後述)では技術的な質問にも具体的に回答していただき、体系的にサービスや概念を学ぶことができたのでとても良かったと感じています。

オープニングセッション

オープニングセッションではAmazonでのAWS活用事例の紹介とAWSの基本コンセプト、AWS責任共有モデルなどのお話。テックではなくテックを取り巻く環境などのお話でした。

以下のことが印象的でした。

クラウドを使うかどうかではなく、クラウドとどう向き合うかのステージに来てる
・クラウドが選ばれる理由としてはビジネスの俊敏性、コスト削減、運用負荷削減が挙げられる。しかしクラウドではないといけない理由はない。オンプレでも問題ないが、クラウドのメリットがより顕著に現れるのは間違いない

・オンプレ環境を整備するためには設備投資費用、ハードウェア、減価償却費、ソフトウェア利用料、パッケージ利用料、DDOS対策、DBなどのバッチ費用、代替機などの費用がかかるが、これらが全てクラウド利用料という形にまとめることができる。また人的リソースや(構築など)時間の捻出、TCO削減、ROI改善も見込める。 また死活監視、特権管理、第三者監査対応、DC単位での冗長化も設定次第で可能となることはクラウドの魅力

・例えば、機械学習をやるとして、機械学習を始めるときの基盤なんてだいたいどんな人がやっても似てくる。エンジニアや研究者の違いや価値が出てくるのはどんなことをするかという基盤の先にあるもの。そんな学習基盤を作るなどの価値にならない重労働はクラウドに任せておけば良い。

第1セッション

このセッションでは、Amazon VPC、EC2、 CloudWatch、Elastic Load Balancer、EC2 AutoScalingといったサービスを元にしてAWSのコンピューティングとインフラに関わる部分のお話でした。

個々のサービスがどういった働きでどういうことができるのかという細かい説明があり、これらのサービスを組み合わせることでAWSのサービスは真価を発揮するというのが印象的でした。

例:EC2 + Cloud Watch Alerm + EC2 AutoScalingで、閾値が超えた場合にオートスケーリングするサーバー構築が可能

第2セッション

このセッションではAmazon Elastic Block Store、 S3、 RDBMS、DynamoDBといったストレージとデータベースについてのお話でした。

万能なデータベースはない。データ形式、データサイズ、クエリの頻度などを考えて用途にあったデータベースを使うことが重要

第3セッション

このセッションではAmazon IAM、Trusted Advisor、Artifactのお話でした。
セキュリティはもちろんでしたが、それよりも権限を主においたセッションでした。

AWSが推奨している事としては、
1.IAMユーザーを作成する
2.管理者アクセス権を付与する
3.ルートユーザーのアクセスキーを削除する

といったように普段の操作においてもルートユーザーは使わずIAMユーザーを使うことで必要以上の権限を持った操作を行えないようにするということが推奨されていました。

第4セッション

Well-Architected Flameworkと料金の話

構築したアーキテクチャやシステムはちゃんとこのフレームワークに沿って最適化されているかどうかを確かめるべきといったお話でした。

また、料金に関しては、例えばEC2の場合は稼働率が60%を越えている場合はリザーブドインスタンスで費用の削減が見込めることなどがありました。
さらにスポットインスタンスを使えば料金が最大90%OFFなど、もっと安く使うためにはどうすればいいのかなどのお話でした。

質問事項

イベント中はTwitterにて #AWSomeday のハッシュタグで質問を呟くとセッションの合間に回答がいただけるというほぼリアルタイムでの質疑応答がされていました。
メモをしている部分のみですが、記載します。

Q マルチAZを使うとコストがとても高くなると思うのですが、料金は安くなりませんか?
A マルチAZの場合、インスタンスサイズを半分にすることで利用料金を同額にすることができる。 すでに一番小さいインスタンスなら、LightSailの使用をお勧めします。VPCPerringにより既存ネットワークへのアクセスが可能、 下り通信が固定かつ低価格 1TB = 3.5USD / MO EC2なら1TB =116.74USD

Q RedShiftとAuroraの違いはなんですか
A RedShiftはOLAP特化、AuroraはOLTP特化です。この二つの特性を逆に解釈してシステムを組んでしまうと低スペックになるので注意してください。

Q EBSとRDSは自動でスケーリングしないのでしょうか?
A はい、しません。Cloudwatch監視でAutoScalingを叩く必要があります

Q VPC内で速度制限はありますか?
A VPC内に通信速度制限はない。EC2はインスタンスサイズを大きくすると通信帯域が太くなるというTIPSがあります。最大100Gbpsまでです。

Q RDBMSのリードレプリカでオートスケールすることはできますか?
A Auroraだけはリードレプリカでオートスケールします。オートスケールの設定ではAMI、適応するセキュリティグループの設定をあらかじめ行いましょう

Q リードレプリカとエラスティックキャッシュの違いはなんですか
A リードレプリカはselect専用データベースです。エラスティックキャッシュはインメモリNoSQL。なので恒久的にデータを残したいならオススメできません

質問事項は以上となります。

まとめ

本イベントは、やはりエンジニアというよりはそもそもクラウドとは何ぞやというところに重きを置いたイベントだったと思います。
が、案件で触って技術ばかり磨いているのではなく、技術を取り巻いている環境や概念を学ぶことができたのは私にとって大きいものだったという確信があります。

また、AWSでは認定試験が実施されておりますが、本イベントはクラウドプラクティショナーに該当するものだったのではという思いもあり、これを機にAWS認定資格へのモチベーションが高まりました。
ひとまず2020年3月末までには一つ取ることを目標としてこれからの業務・自己研鑽に邁進します。

以上となります。
長文となりましたが、読んでいただきありがとうございました。

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