本を作りたい! 出版したい!!

八鍬兼二
電子書籍出版 MAGAZINE
6 min readJun 28, 2016

“本を出版する” ことは、私の子供の頃の夢でした。
あの日、忘れていた思いが、突如私の中に湧き起こりました。私は子供の頃の夢を、思い出すことさえ長い間忘れていたのです。

ある日、本に目覚める

小学校の図書室です。ふと入った図書室で、本の後に付いている図書カードに、当時気になっていた女の子の名前を見つけたのです。

“このカード全部に自分の名前を書きたい” 少年はそう考えました。

次の日から、朝の図書室が、私のお気に入りの場所になりました。今思えば、本好きには最高の空間だったのです。

あれから、40年近い時が流れ

とうとう“あの日”がやって来ました。
2012年10月、Amazon Kindleが日本に上陸したのです。

個人が自由に、本(電子書籍)を出版できる時代が始まったのです。この事実を目の当たりにし、私は「夢」を実行に移す決意をしました。

近い将来、電子書籍を出そう! 私の中に、あらたな目標が生まれました。

また、学んでいくうちに自分がやるなら、 “電子出版プロデューサー”で行こうと、心に期するものがありました。せっかく取り組むなら、電子書籍の出版をビジネスにしたいと考えたからです。

1冊出して終わりではなく、はじまりにしたかったのです。

とは言え、決意は出来ましたが、他は何もありません。 文字通り完璧なゼロからのスタートです。 あるのは、私のプランのみです。
2012年10月、図書館で本に目覚めた少年の日から、実に38年経った今、私の電子出版プロジェクトがスタートしたのです。

プロジェクト名「FPMAG」

キーワードは、資格FPから職業(プロフェッショナル)FPへ

Amazon Kindle上陸のニュースを聞き、私は居ても経っても居られず、その日のうちに社内に出版事業部(リソル・パブリッシング)を立ち上げました。文字通り、勢いだけのスタートです。

このプロジェクトを成功させるには、次の二つが必要でした。

・製作を手伝ってもらうWebデザイナー
・原稿を書いてもらう執筆者

この二つがなければ、私が発行したい電子書籍は作れません。運良く、知り合いのWebデザイナーが、プロジェクトへ参加してくれることになりました。次は執筆者です。12月になり、2名のFPの方に賛同を頂くことができました。

しかし、 この時点では、まだ電子書籍の影も形もありません。ほどなくして、表紙のデザインが上がってきました。
「これなら、大丈夫!」
まさに、運命の出会いです。

創刊号表紙

この本は、必ず出せる! そう直感できる雰囲気が、このデザインにあったのです。

電子書籍のコンセプトも明確になりました。

日本人が必要としているお金に関する知識を広めるためには、教える役割を担う人材が多数必要となります。
お金の教育が仕事として成り立つ社会環境が育まれれ ば、今よりお金に悩む人達を減らすことが出来るかもしれません。
その実現には、一人でも多くのFP資格取得者が、職業人としてお金の教育に携わることが何 より大切でしょう。

ファイナンシャル・プランナー・マガジンは、FPの、FPによる、FPのための情報誌ではありますが、お金の知識を必要としている、あらゆる人達に 有益な情報となることは言うまでもありません。
電子書籍のため、お金に関する情報・知識を、いつでもどこでも手軽に学ぶことが可能になります。 FPが、これまで以上に身近な存在になることを願ってやみません。

以上、創刊号 序文より

1月に入り、毎朝祈るようにAmazonのサイトを開きます。

“もし、同じような電子書籍が発売されていたら・・・”

ネットの世界では何事も1番目が大事です。2番目以降は単なるマネに過ぎません。1日でも早く出版したい気持ちと、まだまだこれでは世の中に出せない……。

焦る気持ちの中、何度も、何度も試行錯誤を重ね、2月に入り、電子書籍の形が次第に見えてきました。原稿も仕上がり、本として出せる見通しが立ってきたのです。 幾度となく調整を重ねた結果、最終的にバージョン32まで、作り変えていきました。

最初の電子出版

2013年2月14日、Amazonキンドルストアより、 リソル・パブリッシングの電子書籍第1号が出版されました。

タイトルは、「ファイナンシャル・プランナー・マガジン」です。 本を出版したいという夢が、とうとう叶った瞬間です。その後、続けて春号・夏号・秋号と季刊誌として発行していきました。 いずれも、現在Amazon Kindleストアにて好評発売中です。

2013年10月、Vol.003(秋号)の発売記念キャンペーンでは、 「Amazon Kindle 本のベストセラー無料Top100」におきまして、念願の全国1位を獲得することが出来ました。

Amazon無料Top100で1位

また、同時に「ビジネス経済カテゴリ」において、1位、2位、3位、4位を独占しました。

カテゴリ別で上位独占

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