録画 #中国オープンソース ムーブメント:その現状と可能性 山形浩生/八田真行/伊藤亜聖/牧兼充/梶谷懐/高須正和 主催:神戸大学現代中国研究拠点

イベント録画公開します Bilibiliもあるよ

中国で見てる人はBilibili動画にも上げてるよ

当日のスライド

イベント詳細

中国のオープンソースムーブメント:その現状と可能性

2,3年、中国におけるオープンソースムーブメントが活発化しています。もともと、中国では、知的財産権の重要性が社会や企業で十分に理解されていないまま、既存の製品やアイディアなどのコピーを繰り返すことで事実上「共有」し、新製品の開発にかかるコストを大幅に節約する、という状況が広く見られました。ハードウェアハッカーのバニー・ファンはこの自然発生した知識共有を、「公开GongKai」と呼んでいます。

しかし、近年では、多くの中国企業が、知的財産権の重要性をきちんと理解したうえで、企業戦略としてオープンソースに注力するようになっています。また、政府もオープンソースのライセンスの法的整備を進めたり、オープンソースムーブメントに関する公的な財団を設立したりして、中国発のOSSライセンスが世界標準となることを支援する姿勢を明確にしています。その結果、中国では特に、オープンソース文化に憧れる若者が急速に増えており、GitHubの利用をみても、中国からの利用者は米国に次ぐ規模となっています。

また、米中間の貿易摩擦が激化して以降、中国では政府による輸出規制に左右されないオープンソース開発に注目が集まっているという背景もあります。オープンソースムーブメントは国家間の政治的対立を相対化しつつ、グローバルなイノベーションを促進する可能性を持っているのです。

残念ながらこういった動きは日本国内ではほとんど知られておらず、日本の企業や技術者がどのような形で関与できるのか、という議論も行われていないのが現状です。

今回のイベントでは、オープンソースムーブメントおよび中国のイノベーションに精通した識者の方々にお声掛けして、いま中国とオープンソースムーブメントに何が起きているのか?日本に住む私たちにとってどんなインパクトがあるのか?といったことをじっくり議論したいと思っています。

中国オープンソース翻訳リポジトリと、注目文書

中国开源年度报告2021 中国オープンソース年度報告 (2022年01月開源社)

2021年開源社年度報告 (2022年02月開源社)

中国オープンソース発展ブルーブック 2021 中国开源发展蓝皮书 (2021年04月中国OSS推進連盟

中国政府教育省/情報通信省発行 「ソフトウェア開発教育カレッジ設立ガイドライン」 教育部办公厅 工业和信息化部办公厅关于印发《特色化示范性软件学院建设指南(试行)》的通知 2020年6月05日

イベント運営:パネリスト(敬称略)

山形浩生(翻訳家)

八田真行(駿河台大学)

伊藤亜聖(東京大学)

牧兼充(早稲田大学)

高須正和(早稲田大学)

司会: 梶谷懐(神戸大学)、高須正和

言語: 日本語

参加費: 無料

主催:神戸大学現代中国研究拠点
共催:ニコ技深圳コミュニティ 開源社(中国最大のオープンソースアライアンス)

中国オープンソースカンファレンス2021(全セッション動画あります)

セッション聴きながら高須が取ったメモ

強いアマチュアと専門家の共闘

こういうイベントやるときに毎回参考にしている山形さんの文章

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