早稲田ビジネススクール講義録画:深圳独自の知財システムとイノベーション、そしてオープンソースとハードウェアハッカー

■参考リンク:
<free culture> Lawrence Lessig 日本語字幕版
https://www.youtube.com/watch?v=xlLnK4ugTLc&t=1585s

Code:インターネットの違法・合法・プライバシー
https://www.seshop.com/product/detail/1280

エンジニアにだって権利がある 社会制度はイノベーションを加速させる
https://fabcross.jp/topics/tks/20181101_engineer_kenri.html

コピーキングの異名を持つ中国の発明家「山寨王」の考える中華コピー対策
https://fabcross.jp/topics/tks/20170531_chinese_copy_01.html

伽藍とバザール(The Cathedral and the Bazaar)
https://cruel.org/freeware/cathedral.html

「ノウアスフィアの開墾」 (Homesteading the Noosphere) 
https://cruel.org//freeware/noosphere.html

「魔法のおなべ」 (The Magic Cauldron)
https://cruel.org/freeware/magicpot.html

そして何より「ハードウェアハッカー」
https://gihyo.jp/book/2018/978-4-297-10106-0

■この回への思い
早稲田ビジネススクールで、大学院の非常勤講師として15コマやらせてもらえることになったときに「必ず録画しよう」と思っていたのはこの回だ。この話は予備知識がたくさん必要で、いつもの1–2時間程度の講演では話せない。15コマのどこかでないと、きっちり検討できないと思っていた。しかも、わざわざ学費(しかも、多くは自費で)を払ってる熱意の高い社会人学生たちとディスカッションしながら考えを深めていける。
授業自体はどの回もとても面白いが、1日2コマ3時間に及ぶ講義を録画するのは、あんまり意味がない(見られないだろう)行為だが、この回は録画に向いていると思った。

■知財への関心
知財について、いろいろな人から質問される。中国と言えばパクリ王国と言われ、ズルをしているから発展してるんだろうと思われている。そういう人に、「”伽藍とバザール”や”Code”を読んだことありますか?」と聞いて、Yesが帰ってきたことがない。
西洋のオープンソースが好きな人が、「日本にはそういうカルチャーがない」とぼやく話を何度か聞いた。レッシグはRemixでコミケやワンフェスの同人カルチャーを肯定的に評価してくれていたのに。

自分自身が知財の話と直面することもある。
 わずか30年足らずで、人口が30万人から1400万人に増加するなど、人類の歴史上比類のないスピードで発展した深セン。世界の工場として知られたこの場所は、今も中国全土から若者が集まり、65歳以上の高齢者は2%しかいない。
この書き出しは2017年1月18日に公開された、ダイヤモンドの「知られざる深圳」の第1回だ。それまでの深圳の紹介は「工場がたくさん」や「中国のシリコンバレー」などが中心で、ゼロから急に大きくなり若者が中心だから面白いという取り上げは僕が最初で、この1400万人は統計調査1250万人の記憶違いだが、その手の単語で検索すると多くの「たぶん上の記事を見てから書いたんだろうな」という原稿がみつかる。
なんとなくモヤモヤするが、それでいいと思っている。「これもあれも俺が前から書いてるのにねー」っていう人はかっこ悪い。自分が好きなものが流行ったら喜ぶべきだ。そういう記事が増えたら、回り回って僕の本も売れるだろうし。

■「ハードウェアハッカー」公开イノベーション
「ハードウェアハッカー」は、そうしたぼんやりした問題意識に一つの答えを与えてくれた本だった。手を動かすこと、作ることと知財の話は繋がっている。どういうものを作るかと、どういう知財は繋がっている。そして常々その扱いはアップデートされねばならず、過去からの流れを抑える必要がある。
そうした内容をまとめて、3時間の講義になった。