开源社KaiYuanShe(中国最大のオープンソースアライアンス)の正式メンバーになりました。 #ニコニコ技術部 Nico-Tech Shenzhen

开源社KaiYuanSheはFSF,ASFなどと並ぶ、中国の代表的なオープンソース支援アライアンス

世界にはさまざまなオープンソースを支援する団体はあります。多様な数多い団体があることは、オープンソースの世界の豊かさを示しています。Nico-Tech Shenzhen(ニコ技深圳コミュニティ)もその1つです。

Apache Software Foundation, Free Software Foundation, Linux Foundationのような大きな団体は、人数が多いことや良いソフトウェアをだしていることのほかに、理事の選挙やガイドライン、ガイドラインの決め方など、運営の仕組みがきちんとしていることなどから、半ば公的な団体とされます。そうした団体のメンバーは特定の国に偏ることなく、Apache Software Foundationの理事には中国人が何人もいますし、FOSSASIAを主催するベトナム人の女性FongはOSI(Open SourceInitiative)の理事をしています。

中国からもそうした団体は今後たくさん出てくると思いますが、今の所そこまで多くありません。China Open Source allianceこと開源社KaiYuanSheはいまのところ代表的なものです。開源社は非営利なコミュニティですが、Apache Software Foundationと連携して中国オープンソース年次大会(COSCon)の開催、中国オープンソース年度報告の発表などをしています。オープンソース年度報告概要の日本語訳はここで公開しています。
開源社の何人かの理事はApache Software Foundationの理事やメンバーでもあり、開源社のスポンサーにはRedhadやMicrosoftなどの企業が、ファーウェイや百度と並んでいます。

現在開源社には7名の理事と、70名強のメンバーがいます。理事はメンバー間の選挙、新メンバーは現メンバーの推薦と投票で決まります。
今のメンバーには、中国最大の技術コミュニティウェブサイトSegmentfaultの発起人や、VSCodeコミュニティのリーダー、HuaweiハーモニーOSのオープンソース担当、Yコンビネータの中国版と言えるアクセラレータ奇績創壇のパートナーなどが選ばれ、中国のソースコードリポジトリGiteeを運営するOSSChina(開源中国)やエンジニアメディアCSDNのメンバーも参加しています。

初めての、ノンネイティブ中国語のメンバー

僕は中国オープンソース年次大会/Apache Foundation中国ロードショー2020で登壇し、彼らのホワイトペーパーなどをいくつか翻訳してきました。中国オープンソース研究という名前のGitHubリポジトリで公開しています。最新版の2020年報告も春節まっただなかの2/14に公開しました。

開源社のコミュニケーション言語は中国語です。国籍縛りはなく、台湾から参加するメンバーや、カナダ国籍の華人とかもいるとは思いますが、これまでのメンバーはいずれも中国語ネイティブでした。
今回2021年度、はじめての「ノンネイティブの正式メンバー」として、2人の推薦と全体会議での投票を経て、僕(所属組織はNico-Tech Shenzhen)はメンバーに選ばれました。担当は社区合作組(コミュニティ連携)と、媒体組になると思います。

中国のオープンソースコミュニティが、日本や東南アジアとの関係をもっと深め、一緒に活動することを楽しくしていくことが僕に期待されていることで、それは自分やNico-Tech Shenzhenがやりたいことと合致します。担当は、コミュニティ連携チームです。日本のオープンソースコミュニティで、開源社の詳細や、連携に興味ある方は、いつでも連絡ください。
(のちほど英語でも同様の内容をアップする予定)

我々はお互いのコードが読める。それが一番大事。

国や言語は違えど、僕たちは技術とシェアに対する共通の興味を持ち、お互いのコードを読み、修正することができます。どこに住んでいる技術者も、もっと気持ちよくコードが書けることはよいことで、そのためにエネルギーを使うに足ることであり、楽しいことです。それ以外のことはすべて二の次です。
今後とも宜しくお願いします。

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