「フィンテック」「シェアリングエコノミー」「IoT」… 経済3誌の2016年予測から見える注目の市場はこれ!

Jun Ito
edism -エディズム-
4 min readJan 15, 2016

VOYAGE GROUPのメディア担当者がメディアについて書き綴るメディア『edism』にようこそ。金曜日担当の伊藤です。

みなさま、年末年始にかけて経済系の各誌が威信をかけて、その年の経済トレンドを予測する号を出すのをご存知でしょうか。

社会人になると、自分の業界にばかり詳しくなって、他の業界のトレンドには置いて行かれがちになるもの。年に一度、こういった雑誌に目を通せば、ドヤ顔で知ったかぶりができるようになるので大変おすすめです。

さて今回は、そんな経済誌の予測号について、Web業界に関連ありそうなワードを拾ってくることで、どの業界に注目が集まっているのかを紐解いていきたいと思います。

今回の調査対象はこの3誌!

1.『日経ビジネス 徹底予測2016』

2.『週間ダイヤモンド 2016総予測』

3.『洋泉社MOOK 業界大予測2016』

本当は東洋経済からも同様のものが出てるんですが、買いに行ったタイミングで本屋に見当たらなかったため今回はこの3誌を比較します。

気になる各誌の注目ワードは?

どの雑誌も、主要な30個程度の業界を独自に定義し、それぞれの業界について解説を加える構成になっており、それとは別に目玉記事として特集が組まれる形になっています。

今回は、各誌の

  • 目玉特集
  • ネット・メディア業界
  • コンピューター・半導体・家電業界(複数業界のまとめ)
  • 通信・携帯電話業界
  • 広告業界

の4項目の中から、Web業界に特に関係ありそうなどんなトレンドが挙げられているのかまとめてみました!

2016年 各経済誌の「年間予測」で注目度の高かったIT・web業界に関するキーワード

このように、「フィンテック」「シェアリングエコノミー」「IoT」の3つのワードが、特に多く紙面を割かれている市場でした。(どうしても選定基準に僕の主観が入ってしまっているのはご勘弁ください。)

また、僕のようなWeb業界の人間がこのようなワードを考える経済誌では、どういうビジネスなら成功できるかと「ミクロ」の視点で考えがちなところを、経済誌では「市場」「産業」といった「マクロ」な視点で紹介されているのが印象的だったので、かいつまんでご紹介します。

フィンテックに関しては、これまで資本力のあるプレイヤーしか参加できなかった金融市場にベンチャー企業が挑戦できるようになったことで、金融業界の地図が塗り替えられていくという側面が強調して紹介されていました。

シェアリングエコノミーについては、UberやAirbnbが各誌で紹介されていました。日本では法律上難しかったライドシェアや民泊を、特区という形で認めると安倍政権が発表したのが昨年10月。ここにどういうプレイヤーが参入していくのかが注目という形になっていました。

IoTに関しては、洋泉社MOOKにおいて、「センサー」の重要性という形でSONYのCMOSセンサーがこれからのSONYを救う花形事業として紹介されていたのが印象的でした。IoTというと、新興企業が作ったプロダクトに注目されることが多いですが、SONYのような大企業が復活をかけるという視点はなかったので、印象的でした。

おわりに

edismなのにほとんどメディアに触れずに終わってしまいました。

メディア運営という視点から言えば、どちらかというとウェブ・IT業界のトレンドというよりは、他の業界のトレンドをいかにキャッチしてメディア化していくかという動きが基本になってきます。

今回も、この3冊を読みながら新メディアのヒントをたくさんつかむことができました。…が、それは企業秘密ということで( ̄ー ̄)

まだまだメディアを増やしていきますので、その時までのお楽しみに。

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Jun Ito
edism -エディズム-

VOYAGE GROUPでウェブメディアのデータ解析やSEOをやっています。