【前編】全マーケティング担当者に送る。広告ターゲットへ最もメッセージが伝わる方法

Syoma Funakata
edism -エディズム-
6 min readJan 6, 2016

初めての方は、はじめまして。毎回読んでくれている方は、いつもありがとうございます。

各々の領域でウェブメディアの運営に関わる3人が、独自の視点で書き綴るメディア『edism』の水曜日担当を務める、VOYAGE MARKETINGの船方です。

突然ですが、あなたはウェブメディアの記事で、冒頭のように、あたかもあなた一人に挨拶するような書き出しを見たことはありませんか?

なぜ、あたかも「あなた一人だけに問いかける」ような書き出しではじめるのでしょうか。

実は…これ、とっても大切な意図があるんです。

今回は、マーケティング・広告・宣伝、ひいては「誰かに何かを伝える」という事を目的とした時に欠かせない、いくつかの要素を【前後編】の2回に渡りお伝えします。

「興味がないって?おっと…親指を左にフリックするのはダメですよ、引き続き親指は上へ上へスライドさせましょう?」

「答えが待ちきれない!」という、せっかちなあなたのために、本テーマのゴールテープを、一足先に切りましょう。

早速、解答の準備を初める私

なぜ、あたかも「あなた一人だけに問いかける」のでしょうか。

それは、「ウェブは、私たちが一人で見る確率が高い事を想定できる媒体」だからです。

ん…?よくわかんないって?

自分が、誰かに何かを伝えた際「よくわかんない…」「難しい」と思われた時、相手に最も効果的にわかってもらう方法があります。

まずは、比喩・例えを用いて表現し、次に表現を元に自分事化させる(近しい実体験を挙げる)ことで、理解度が深まるように迫れます。

例を用いて解説しましょう。

ウェブ(インターネット)、以外のメディアを羅列します。

  1. テレビ
  2. ラジオ
  3. 雑誌
  4. 新聞
  5. インターネット(ウェブ)

あたりが「ぱっ」と思い浮かぶメディアかと思います。

それぞれのメディアについて「伝える対象と媒体が接触する場面」という視点で、切り取ります。

  1. テレビ ➢ 1対n
  2. ラジオ ➢ 1対1
  3. 雑誌 ➢ 1対n or 1対1
  4. 新聞 ➢ 1対1
  5. インターネット ➢ 1対1

次に、あなたの生活を思い浮かべてください。

あなたが、実家でテレビを見ていた時、こたつやテーブルを囲うように家族が集まり、テレビから流れてくる映像を見ていませんでしたか?

受験勉強の時、あなたが夜遅くまで勉強に勤しむ中、眠気覚ましのコーヒーに唇を濡らしながら、耳に入ってきたラジオは何チャンネルに設定してた?

好きな人ができ、少し背伸びしておめかしをしたいあなた。

好きな人がもっと自分に振り向いてくれるように、デートに着ていく服を選びたい。

そんなとき、あなたは書店に足を運び、手にとった雑誌は赤文字・青文字どちら?

もしかしたら、手にとった雑誌を友達と一緒に覗き込んで、お話ししなかった?「これ、かわいくない?」「ね〜♪」

「ふん、、今日は賢生の大学受験の日か…毎日、勉強していたみたいだし大丈夫だろう。俺と同じラジオのチャンネルを聞いてるあたり、笑えるな。どんな遺伝子なんだよ…」「どれどれ…一面通り越して、今日のテレビ欄~♪」朝のお父さんは、いつも難しい顔で新聞を読んでいませんでしたか?

「親父は、おふくろの尻に敷かれて情けねーし。おふくろは、ダイエットと星野源に夢中でわけわかんねーし。いやいやそんな雑念もってる場合じゃないやい!第一志望の慶応義塾大学に…よっしゃ!」

電車の中で、何かの思いを強くし、スマホのロックを解いて英語アプリでギリギリまで勉強するキミ。

メディア(媒体)が何かを伝えたい対象と、接触する場面を想像してもらいました。

現在、ウェブ(インターネット)に接触する手段として最も多いのはスマホ。スマホの画面を複数人と共有することは、ほぼないですよね。

つまり、1対1のコミュニケーションの環境になります。

話を戻しましょう。

そう、1対1であれば、あなたとわたし(筆者)の対話として成り立ちます。

私は、読んでくれたあなたを没頭させるため媒体の特性(ウェブメディア)を意識し、あなたに語りかけるよう「初めての方は、はじめまして。毎回読んでくれている方は、いつもありがとうございます。」と意図的に書き始めたのです。

まとめると、誰かに何かを伝えるときには「媒介」となる環境が必要です。それは、広告においても同じことがいえます。

広告を主語とすると「媒介」は、「テレビ」「ラジオ」「OHH(屋外広告)」「新聞」「雑誌」「インターネット」などの「媒体」に変化し、伝える相手はターゲットになり、最後に「いつ」「どこで」「どのように」接触させるのかを検討し出稿します。

マーケティング担当者の皆様、いかがでしたでしょうか。

「あなたは、最愛の人へ愛のことばを紡ぐように、お客様へメッセージを届けられていますか?」

次回の後編は「伝え方の手法」に着目しお伝えします。

さーて、次はどんな切り口で何を伝えよう。

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Syoma Funakata
edism -エディズム-

1990年産まれ、ミレニアル世代ライター。ルポルタージュ、ドキュメンタリー好き。