facebookとtwitterのバズるコンテンツの違いを比べてみた

Jun Ito
edism -エディズム-
5 min readFeb 21, 2016

VOYAGE GROUPのメディア担当者がメディアについて書き綴るメディア『edism』にようこそ。金曜日担当の伊藤です。

今回は、前回の記事「facebookでバズるために必要な共通要素は何か?とにかく調べてみた。」の続きということで、twitterとfacebookでバズる記事を比べてみたいと思います。

調査方法は前回と大体同じなので省略します。興味のある方は前回記事をご覧ください。

facebookに比べて多様な形式のコンテンツが受け入れられるtwitter

まずは、コンテンツの内容の前に、形式の比較から入りましょう。

2016年1月にtwitter, facebookシェア数が多かったコンテンツそれぞれのトップ100を、メディアの形態で分類してみました。

※「CP・LP」はキャンペーンページ・ランディングページの意。TV番組や商品の公式ページが該当します。

このようにしてみると、facebook上ではほぼ記事形式のコンテンツしかバズらないのに対し、twitter上ではより多様な形式のコンテンツがバズっていることが分かります。

リアルなつながりのもとにソーシャルグラフが構築されるfacebookと違い、twitterでは、基本的には趣味ベースでグラフが構築されているので、ネタ系コンテンツなどもシェアしやすいというのがあるのでしょう。

せっかくなのでtwitter上でバズっていたコンテンツを幾つか詳細に見ていきましょう。

1.動画

トップ100に入った動画は全部で12個あり、以下の様な内訳でした。

  • youtube…4
  • vine…4
  • twitterに直接添付…3
  • ニコニコ動画…1
※ 右列がシェア数(K)になります。

ネタ系のMAD/クソコラ系の動画が目立ちますね。

facebookで動画をまとめた記事を見ることはありますが、動画自体がこうしてバズっているのはほとんど見ないのではないでしょうか。興味深いですね。

2.診断コンテンツ

TOP100入りしたコンテンツのうち、診断コンテンツは29個。うち23個が診断メーカーによるものでした。

facebookだと過去の投稿などからタイプを分析するような診断が多い気がしますが、twitterではやっているのは完全にランダムに結果が出るタイプ。

facebookに比べて一つ一つの発言の重みが軽く、気軽に診断系コンテンツに参加できる空気感が読み取れます。

「綺麗な」話題の多いfacebookと、ネタ・サブカル系までバズるtwitter

つぎにコンテンツ内容に踏み込んでいきましょう。

上記分析から「記事」だけを抽出した上で、それぞれの記事の「大カテゴリ」を分類してみてランキングにしたのが下記の表です。

意外なことに、1・2位の芸能・社会は、twitterとfacebookどちらも同じでした。これらのトピックは、話題の王様といっても過言ではないといえそうです。ここに関しては、また別途分析したいですね。

明確に違いが出てくるのが3位以降。

facebookでは、エピソード(感動・感心できるエピソードが多かったです)の紹介系のコンテンツや、スポーツ・自然・絶景と、上司との話題だったとしても完全に適切な内容が並んでいます。

一方でtwitterは、アニメ・マンガ・政治と、ちょっと話す相手を選ぶような内容が上位を占めており、趣味・趣向でつながるtwitterらしさが出ているように感じました。

プラットフォームの特性を踏まえたSNS運用を

こうして概要を比較しただけでも、両プラットフォーム間に、質的な差が存在していることがわかると思います。

今回はマクロ的な分析でしたが、実際に運用する際はミクロな形で、実際にバズっているコンテンツ同士を比較しながら、どういったコンテンツであればそのプラットフォーム上でバズらせることができるのか考えていくことが大事なのではないでしょうか。

今回調査に使ったbuzzsumoは、そういった目的で使うのには大変適しているので、ぜひ使ってみてください。

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Jun Ito
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VOYAGE GROUPでウェブメディアのデータ解析やSEOをやっています。