コンピューテーショナル思考をEdmodoと共に育成する
Edmodoを使うだけで本当にコンピューテーショナル思考は確立できるのでしょうか?
コンピューター科学の共同体内外で、様々な論文やブログ、コンピューテーショナル思考に関する学習教材と共に、期待は増しています。
当然のことながら、2006年のWingのセミナーの記事では、コンピューテーショナル思考は、身に着けるべきであり、読み、書き、算術のような普遍的かつ基本的なスキルとして推奨されています。
それ以来、デジタル時代における21世紀のスキルの5番目の「C」として、(批判的思考、創造性、コラボレーション、コミュニケーションと共に)また将来の雇用市場に不可欠なスキルとして、ブランド化されています。
情報技術の担当教員で、熱心なEdmodo利用者として、私はこう尋ねられました。
「Edmodoを使用するだけで、生徒はコンピューテーショナル思考を学ぶことが出来るのか。」
それまでは、私はこのことについて考えたことがありませんでした。
実際、スクラッチ(Scratch)やアリス(Alice)のようなプログラミング言語は、コンピューテーショナル思考を指導するために使用されています。
しかし、コンピューテーショナル思考を学ぶのにプログラミングやコーディングは必要ない、という考えが正しいとしたら、Edmodoのようなグローバルな学習ネットワークは、どのようにコンピューテーショナル思考を促進できるでしょうか。
コンピューテーショナル思考は、コンピューターを使っても良いですし、必ずしも使う必要もない問題解決の方法です。ですが、コンピューターを使うことでより効率的かつ効果的に問題解決を行うこともできます。
コンピューテーショナル思考には以下のようなスキルを含みます。
- 分解
- パターン認識
- 抽象化
- 一般化
- アルゴリズム的思考
どのように教室でコンピューテーショナル思考を探求できるかを知りたい場合は、ここ小中学生の生徒と一緒に使用できる例を示します。
コンピューテーショナル思考が勉強のすべての分野に広く行き渡っていて、普遍的でそしてあらゆる学問分野で適用可能であるならば、学生はEdmodoを使うとき、確かにこれらのスキルを適用しています。
いくつかのアイデアを考えてみましょう。
コンピューターを使うことで問題が解決
Edmodoは、教室の外にいる、先生、生徒、保護者、そして学習教材をコンピューターを使えばつながるような環境を作りました。生徒は自宅で、コンピュータやスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を使用して、授業時間以外にも授業の勉強を継続できます。
インターネットへのアクセスさえできれば、学習はいつでも、どこでも可能です。
データ収集:研究ツールとしてのEdmodo
生徒がEdmodoを利用する中で、生徒の先生や他の先生、そしてより広いEdmodoコミュニティから、生徒は安全で教育環境で利用することに適した豊富な情報を利用することが出来ます。
以下のツールは
- Edmodo検索 — Edmodoには検索機能が組み込まれているので、生徒は授業や学校での活動の補足や補習に必要な教材や投稿を見つけることができます。
- AskMo — AskMoは小学生・中学生・高校生のための最初の「ビデオ検索エンジン」です。
- Edmodoスポットライト — 様々な教科やレベルに応じて、便利なEdmodoのアプリや学習教材を探せます。
- 専門家に相談— 先生は教科や科目の専門家を見つけて、その専門家とその学生の間でオンライン講義をセッティングできます。自分のEdmodoの繋がりや、コミュニティを使用して実現可能です。
データ分析
生徒がノートを投稿するたびに、それは先生、保護者、同級生から評価され、分析されます。
学生にとって、投稿の効果の最も一般的な尺度は「いいね」機能です。
その他のEdmodo機能には、コメント、シェア、メンション、ハッシュタグ、キーワード分析があります。
クラス等の仲間からの肯定的なコメントによって承認された投稿は、関連性の高さを表すでしょう。いいねの数が多いほど、見る価値の高い投稿だということを示します。
また、生徒は「進み具合」のページから、自分の課題の点数、小テストの点数、表彰のバッジを確認して、自分の活動を振り返ることができます。生徒は学習の進み具合が明確にデータとしてわかることで、学習の進め方や現状についてより明示的に意思決定をしていくことができます。
分解
Edmodoを使った授業では、生徒は学習内容や情報を細分化して管理、活用するため、一つの物事を分解するスキルが身につきます。
ファイル、課題、およびリンクは、簡単にすばやくアクセスするために、Edmodoの生徒アカウントのバックパックに保存したり、整理することが出来ます。
バックパックは、サブフォルダ、ファイル、およびリンクを格納できるフォルダを学生が作成できるようになっています。
たとえば、学生は「社会科」という名前の教科フォルダを作成し、次に「課題」という名前のサブフォルダと「授業ノート」という名前の別のサブフォルダを作成できます。
認識のパターン
Edmodoを使用するなかで、生徒はパターン的な行動を経験します。生徒がノートを投稿したり、フォルダにアクセスしたり、グループのメンバーを識別したり、コメントに「いいね」したり、プロフィールを更新したり、設定を変更したり、タイムラインを読んだりする場合に踏む手順は、そして利用者の体験は、小さいグループであろうと、教室であろうと関係なく、常に同じです。
Edmodoでは利用者体験(UI/UX)に一貫性をもたせることで、使いやすさを実現しています。
Edmodoのホームストリームのレイアウトに慣れ親しんでいるいる生徒は、機能とタブが、クラスページと小グループページ内の同じ位置に配置されていることを予測できるようになります。
抽象化
Edmodoは、生徒がすでに慣れ親しんでいるであろう他のSNSと同様の視覚パターンで実装されています。
他のSNSでは友人同士をつなぐということに焦点をあてていて、Edmodoではより教育に焦点を絞った問題解決を実現するために、同じような資格パターンを用いて実装しました。
生徒にとっては、共通のやり取りを行って、先生、保護者、そして学習教材にアクセスすることができます。生徒は使っていくうちに操作方法や使い勝手が他のSNSでと共通する部分があることに気づくでしょう。
アルゴリズム的思考
生徒は、Edmodoで機能やページを移動しているうちに、アルゴリズム的思考を身につけていきます。Edmodo内で課題や何かのアクションを正常に完了するためには、論理的な順序のルールや規則に従って操作をする必要があります。
例えば、特定のクラス内にあるフォルダーを利用するために、生徒は正しいクラスを選択してクリック。その後、フォルダのタブをクリックして、該当のフォルダを選択する必要があります。
この一通りの手順とその結果どんな価値があるのかを理解するような思考方法は、アルゴリズムの考え方の鍵となる考え方です。
「Edmodoを使用するだけで、生徒はコンピューテーショナル思考を学ぶことが出来るのか。」
Edmodoを使うとき、学生はコンピューテーショナル思考能力を適用します。抽象化から分解、アルゴリズム的思考まで、単にEdmodoを利用することで、知らぬ間にそれらの能力が身についていることを証明します。
Edmodoの先生は、自分達のアイデアを交換して、共有しています。興味のある方はEdmodoのトピックタグ#computationalthinkingで会話に参加できます。