教育現場のペーパーレス化を進めるには?6つのメリットと事例を紹介

Hal
Edmodo Japan
Published in
8 min readFeb 19, 2019
Photo by Steve Johnson on Unsplash

ペーパーレス化は、環境保全と利便性、そして業務のデジタル化を図る上で教育現場に限らず推進されてきたテーマです。

一般的にペーパーレス化を実現していくことにより、以下のようなメリットがあると考えられています。

  1. 紙や印刷のコスト削減
  2. 資料の管理コストの削減(保管のための資材や手間、費用)
  3. セキュリティ対策を講じられる
  4. 資料を探しやすくなる
  5. いつでもどこでも書類を閲覧・承認できる
  6. 環境保全

ペーパーレス化の声が高まってからも、まだまだ導入は進んでいません。

特に教育現場ではその推進が進んでいないのが現実です。

タブレットの導入やデジタルな情報共有や連絡が進んでいる学校もありますが、紙のプリントやお知らせが大半を占めているという学校が主流だと思います。

教育現場のペーパーレス化の現状

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それでは教育現場ではどのようなものが紙として利用されているのでしょうか。状況は保護者世代になった読者のみなさんと大きくは変わりません。

  • 学校からの案内(行事の案内や学校のお知らせ)
  • 学年/クラス通信
  • 授業の補足資料
  • レジュメ
  • シラバス
  • 申込書
  • テスト
  • 授業日程
  • 宿題/課題

ここで挙げたのはほんの一部ですが、これだけ多くの種類の連絡事項が紙で配布されています。

毎回、生徒・保護者の人数分複製されていて、年間に何度か配布されていることを考えると、膨大な量になるとは容易に想像できるでしょう。

とはいえ、進めづらいペーパーレス化

では、単純にすべてPDFにしてメールで配信すればいいじゃないか。
と言うのは簡単ですが、行うのは非常に難しいのが現状です。

個人情報保護法の観点で簡単にメールアドレスを回収・管理できないことや、予算の制限で新しいツールを入れられないこと等も、一部ペーパーレス化を進めるうえでの課題になっているようです。

ただ、急に全体を一気に展開することは難しいので、できるところからペーパーレスを化を進めていく必要があります。

教育現場のペーパーレス化メリット

教育現場でのペーパーレス化を進めていくことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

Edmodo Blogに寄稿の記事から引用しながらご紹介していきます。

Melissa先生 / Kelly先生の事例

Edmodoユーザーのペーパーレス化事例を取りまとめました。

メリット1:フィードバックや指導をすぐに行えるようになった

小テストや課題を紙で印刷して、配布して、それから回収をして採点をしていると、生徒の回答や成果に対するフィードバックに時間がかかっていました。デジタル化(自動採点やオンラインでの添削)を進めることにより、すぐにフィードバックできるようになりました。

またそのおかげで個々の生徒の課題に応じたフィードバックや個別化した指導をできるようになりました。

メリット2:オンライン上で完結できる

Google Driveと連携をして、生徒は課題をオンライン上で完了して提出できるようになりました。やり取りがオンライン上だけで一気通貫で完了します。

メリット3:プリントや教材にいつでもどこでもアクセスできる

いつでもどこにいても資料やプリント、宿題にアクセスして確認できるようになりました。紛失や忘れ、という概念がなくなりました。

メリット4:生徒がクラスに参加できる機会が増えた

オンライン上にもやり取りの場があること、コミュニケーションがとれることで生徒にとってもクラスに参加したり、他の生徒と一緒に取り組みを進めるチャンスが増えました。

メリット5:ICT教育の基礎になる

デジタル環境で資料を検索したり、閲覧すること。ログインをしてコミュニケーションをとること。課題を提出したり、書き込みをしたりすることで生徒がICT環境に慣れる学習の機会になっています。
最初は戸惑いや困難があるものの、すぐに慣れていって順応していく力は、卒業後にも活きていくでしょう。

メリット6:指導そのものに時間を使える

プリントを準備、印刷するのにも時間がかかります。また紙で回答された小テストや課題の添削にも時間がかかるのは想像の通りです。

一部をデジタル化することにより、時間の節約につながって、指導そのものに使える時間が増えました。

Edmodoではじめられるペーパーレス化の事例紹介

Edmodo活用したペーパーレス化事例① 「授業で解いた問題の配布」

【現状の課題】

授業内で行った教科書や問題集の問題演習の解答が先生用のマニュアルにしか記載がない。

そのため、解答解説を印刷して、プリントで配布をしている。印刷の資材(紙・インク)や人数分プリントする手間と時間がかかる。

また生徒はプリントを管理する必要があり、紛失した場合にはもう一度手渡すなど手間とタイムラグが発生してしまう。

【Edmodoを使ったペーパーレス化】

Edmodoではグループフォルダに格納をしておくことで、生徒が自分の所属しているクラス(グループ)の共有フォルダにアクセスすることができます。
Edmodoにアクセスすればいつでも・どこでも解答解説を確認できます。

  1. 解答解説をスキャンまたはPDFファイルにする
  2. グループ内のフォルダにアップロードする
  3. 生徒に投稿機能でお知らせ
  4. 生徒は閲覧が可能

Edmodo活用したペーパーレス化事例② 「保護者への連絡事項の配布」

  • 【現状の課題】

学校行事・学年行事のお知らせをプリントして配布している。
全生徒の保護者分の印刷を行うため事前に準備をしておかないと、プリンターのトラブルなどがあった場合に大変なことになる。

もちろんそれにかかる手間やコストは膨大である。
また、生徒が保護者にそのプリントを手渡しているか確認が難しく、たびたびその連絡漏れなどで追加の手間が発生してしまう。

【Edmodoを使ったペーパーレス化】

Edmodoのグループフォルダにアップロードしたデータは生徒だけでなく、保護者への連絡にも利用することができます。

保護者用アカウントを作成しておけば、先生から生徒向けの情報発信も保護者は閲覧することができるので、連絡漏れやプリント紛失にかかる手間を避けることができます。

Edmodo活用したペーパーレス化事例③「長期休みの課題の配布」

【現状の課題】

休み中の課題は長期休み前にプリントで配布している。
配布の手間やコストも大変だが、休み中に紛失してしまった場合や家族の旅行や帰省先に持っていくことを忘れて、生徒や保護者が困ってしまうことがある。

また一旦休みに入ってしまうと補足の資料など追加で共有ができない。

【Edmodoを使ったペーパーレス化】

上記と同様にEdmodoのグループフォルダに長期休み中の課題をアップロードします。生徒はインターネット環境だけあればアクセスができるので帰省や旅行先からでも資料の閲覧と取得が可能です。

また、追加で渡したい補足の資料がある場合には、追加の資料や情報をフォルダにアップロードをして投稿機能でお知らせをすれば、教材や情報の共有が可能になります。

Edmodoは無料で使えて、ペーパーレス・デジタルクラスルームを実現するのにぴったりなサービスです。是非一度お試しください。(日本語にも対応)

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