Edmodoを利用した遠隔教育を始めるための3つの手法
Edmodoを利用して、遠隔(リモート)で実施ができる3つの学習活動をまとめています。リモート学習の内容にお困りの方のヒントになれば幸いです。
EdmodoプログラムマネージャーであるKate Bakerのブログ投稿を翻訳する形で記事を作成しています。
より効果的な遠隔教育を行うには、生徒が学習目標とパフォーマンス目標を意識し続けることが大切であり、そのためには体系的な学び方から始める必要があります。
新型コロナウイルスにより学校は休校となり、世界中で数百万人の生徒に影響が出るなかで、学校は従来の枠組みを超えて教育と学習が継続できるよう、遠隔教育計画を作成しています。
通常の対面授業と同等な質を提供する遠隔教育へ生徒を参加させる方法は、どの教科においても検討されています。Edmodoを活用した効果的な遠隔教育に向けて、3つの体系的な手法を見ていきましょう。なお、これら3つの手法は、生徒のニーズや年齢、教科に応じて、修正・拡大できることを心に留めておきましょう。
活動を選ぶ:最初のステップ
まず初めに、地域の教育要領や指導ペース、もしくは地域の学習範囲や流れに基づき、学習目標やパフォーマンス目標を決定しましょう。その後、以下3つの手法の中から、最も適切だと思うものを選びます。
デジタルス借り物競走(Digital Scavenger Hunt)、デジタルリソースの比較(Digital Resource Comparison)、デジタルプレゼンテーション(Digital、Presentation Piece)
デジタル借り物競走(Digital Scavenger Hunt)
本手法では、生徒は手がかりに従って、最終成果物につながるデジタル情報を探します。この活動のガイドラインを作成する際には、生徒が使うべきWebサイトやビデオ、ebooks、ドキュメントを決めておきましょう。目標は全てを読みきることではなく、タスクを完了するために必要な情報が載っているデジタルリソースを「スキミングおよびスキャンニング(さっと読み取る)」することです。このガイドラインによって、生徒は学習目標から逸脱せずにタスクを続けることができます。そして完成したデジタル借り物競走は評価に使われる最終的な成果物となります。
作成準備
デジタル借り物競争を作成するためには、授業での学習目標やパフォーマンス目標を活用しましょう。ハントの内容と各目標は関連している必要があります。次に、教育系Webサイトやデジタルテキストブック、ebooks、ビデオプラットフォームで見つかった情報を基に、問題を作りましょう。この時、具体的なリンクをハントに盛り込むことで、デジタルスカベンジャーハントを完成させるための必要情報が載っているリソースのスキャンニング方法をより効果的かつ体系的に学ぶことができます。
実践方法
デジタル借り物競走を生徒と共有しましょう:
- 選択肢1:Edmodoクラスの投稿で借り物競争の完成に向けた指示を記載し、パソコンやライブラリー、OneDrive、Google Driveからドキュメントを添付する。
- 選択肢2:課題を作成する(説明の追加、借り物競走のドキュメントの添付、締切日やクラスの選択など)
デジタルリソースの比較(Digital Resource Comparison)
同じトピックに関する3つの異なるリソース(Webサイトやebook、デジタルテキストブック、YouTubeなど)を比較するために、グラフィックオーガナイザーを使います。
このグラフィックオーガナイザーを活用することで、気付き・発見を一覧化することができます。
成果物は完成されたグラフィックオーガナイザーです。また収集した情報を活用し、エッセイや意見記事、その他のノンフィクションな書き物を作成することで、生徒の学習機会は拡大するでしょう。
作成準備
下記項目を盛り込み、グラフィックオーガナイザーを作成しましょう:
- 項目1:形式(ビデオ、Webサイト、ebook、テキストブックなど)
- 項目2:ターゲット(子供、大人、学生など)
- 項目3:キーポイント(学習目標に基づいたもの)
- (教科に応じて新たな項目を追加)
担当教科に関連するトピックリストを作成します。生徒は、各デジタルリソースの表現方法の違いを比較するために使用するトピックを1つ選びます。
比較対象となるデジタルリソースを生徒が3つ選ぶために、デジタルリソースのリストを作ります(ビデオやWebサイト、ebook、テキストブックなど)リストに各リソースのリンクを添付すると簡単にアクセスできます。
実践
デジタルリソースを比較したグラフィックオーガナイザーを生徒と共有しましょう。
デジタルプレゼンテーションピース(Digital Presentation Piece)
生徒は、先生が考えた担当教科に関連するトピックリストの中からトピックを選び、パワーポイントやビデオ、他のデジタル媒体を用い、自分たちの気付き・発見についてプレゼンテーションを作ります。
作成準備
- 生徒がプレゼンテーションを作成する際に活用するデジタルリソースやトピックのリストを作成する。
- 評価する基準としてルーブリックを作成し、ガイドラインとして生徒と共有する。基本的なルーブリックの項目は、構成や内容の情報、グラフィック、背景知識、スペル・文法などである。
実践
生徒とデジタルプレゼンテーションを共有しましょう。
- 選択肢1:デジタルリソースやトピックのリストを含め、投稿にてデジタルプレゼンテーションへの指示を出す。プレゼンテーション用のルーブリックを添付する。
- 選択肢2:デジタルリソースやトピックのリストを含め、課題を作成する。プレゼンテーション用のルーブリックを添付する。また締切日を追加し、クラスへ割り当てる。
- 選択肢3:最終版のプレゼンテーションをクラスストリームに投稿することで、クラスのみんなと共有する。みんなが安全で適切に参加できるよう、ふさわしい投稿をしてください。
私たちは、皆さんがedmodoで学習を続けるために、上記3つの手法によって何かしらのアイディアを提供できれば、と思います。
このショートガイドをチェックし、Edmodo上で遠隔教育のためのクラスをセットアップする方法について学びましょう。
またハッシュタグ#bettertogether #coronasafetyを使って、Edmodo上で授業計画を探したり、他の先生と共有することもできます。