ICT活用における採点業務効率化!【小テスト・宿題】

tsuyoshi shimodaira
Edmodo Japan
Published in
8 min readMar 18, 2019

採点業務は教員の負担になっている!

教員の業務負担の現状!減らない残業

「働き方改革」で残業を減らすというスローガンが叫ばれるなかで、教員の多忙な現状が浮き彫りになってきました。

これまで ”聖職” として社会的にも扱われ、24時間子どものために働く職業だというようにも捉えられてきた教員という仕事ですが、近年では、そのような現状や認識を変え、教員としての仕事のやりがいと、教員個人のライフスタイルを共存させようという風潮に変わってきています。

しかし、教員の残業時間は増える一方で、昭和41年の残業時間が月8時間ほどだったのに対し、平成18年には月34時間になっています。また、この値は平均であるので、実際はもっと過酷な状況に置かれている教員が多いと考えてよいでしょう。

この勤務時間の拡大の中で、教員が負担に感じている業務というのは、学校経営といった事務的な業務だけではありません。授業準備や成績処理の業務を負担に考えている教員が少なくないのが現状です。

参考文献:文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課. 学校や教職員の現状について. 2015

※記事末尾に参考文献あり

現状での小テスト採点効率化のノウハウとは?

現状の教育現場で教員がなにもしていないわけではありません。熟練の教員になるほど、時間の使い方が上手になるものです。小テストの採点においても、うまく効率化することで、他の業務に時間を割いています。

では、どのようにすれば小テストの採点は効率化することが出来るのでしょうか?

①その場で採点

まず1つ目の方法としては、その場で採点してしまうことでしょう。

だいたいの先生は授業の中で、問題演習をします。漢字ドリルや計算問題をはじめとする問題を解くことを通した理解は、子どもの学びにとって必須です。

このような問題演習は、子どもによって取り組む早さが変わります。早くできた子どもから教員のもとに持ってくるように言って採点したり、子どもたちの様子を見回りながら採点したりすることで、授業後に採点する手間が減ります。

②子供同士で採点させる

また、子ども間で採点させる方法もあります。子どもたち同士で採点することによって、子どもたちは問題があっているかを普段よりきちんとチェックします。

チェックをしている最中に、自分の回答の間違いに気づくことで、子どもたちはよりその範囲の印象が強くなります。また、採点後に子ども同士で教えあう仕組みを作れば、教えあいによる学習効果も期待できます。

教育のICT化!変わる業務の在り方

プログラミングは電子媒体にならざるをえない

2020年からプログラミング教育が必修化されます。

具体的にプログラミング教育がどのようなカリキュラムで行われるかは分かりませ。しかし、それでも確実に言えることは、電子媒体でプログラミングの課題をするようになる、ということです。

プログラミングの理論や用語を学ぶ段階では紙媒体の課題やテストでも大丈夫です。しかし、プログラミングを使って何かを動かすとなった時には、どうしても電子媒体に頼る必要があります。

プログラミングの学習の楽しさの1つは、自分がプログラムしたものが実際に動いているところを見ることができるという点です。この部分がプログラミング教育の中で省かれることはないと思われます。この時に作成したプログラムは電子媒体であるので、課題や小テストの成果物として提出するものは、必然的に電子媒体にならざるを得ないわけです。

通用しない!今までの ”効率化”

プログラミングのような電子媒体の教材を使った授業や課題では、先ほど述べたような採点の効率化を適用することは難しくなります。

なぜなら、これまでの効率化は、「紙」の教材を用いている場合に、どう効率化するかという話になるからです。

しかし、教材が「電子」に変わると、途端に話が変わります。

今までは、授業中にペンで簡単に採点ができていたのに、それが出来なくなります。

もちろん、課題をやったものを紙に印刷してそれを採点するということは出来ますが、紙の無駄になってしまいます。何度もやり直しをするたびに印刷すると考えると、印刷する量は膨大になってしまいます。そんな紙の使い方はできませんよね。

そうすると、パソコンなどの電子媒体で提出されたものを、電子媒体で確認し、採点しなければならなくなるわけです。

電子媒体だからこそ出来る ”効率化”

電子媒体になったからといって、小テストや課題の確認が効率化できないかというわけではありません。”手段” を変えることで、効率化することができます。

近年は、電子媒体で業務を効率化することのできるツールやプラットフォームが増加してきており、それらを有効活用することで業務を効率化できる環境が整備されつつあります。

Edmodoを使った小テスト採点・課題確認の効率化

Edmodoは、教育現場において、業務効率化のためのプラットフォームとしても用いることが出来ます。

Edmodoにはどのような機能があるのかを見ていきましょう。

①課題や小テストが作成できる

Edmodoでは、課題や小テストを作成することが出来ます。

この課題では、ファイルや画像を添付して提出することも可能なので、作成したプログラムを提出するといったことが可能です。

課題の提出や小テストの回答には期限を設定することができますので、いつまでも課題が提出できたり、小テストにいつまでも回答できるというようなことはありません。

また、小テストを宿題として課して、授業中にその解説をするというような使い方もできます。小テストは成績をつけることではなく、本来は子どもたちの学習状況を把握し、子どもたちの学びを深めるために用いられるものです。後で述べますが、小テストでは採点を自動化することが出来るので、教員が課題の採点にかかる時間も短縮されます。

②子どもたちの課題の提出状況が分かる

Edmodoでは、子どもたちが課題を提出したかどうかを確認することが出来ます。紙媒体の時は、課題が提出されているか1人1人確認しなければいけませんでしたが、その手間の必要がなくなります。

また、課題が提出された通知を受け取ることが出来るので、課題が提出されているかどうかをEdmodo上で見て確認する必要がありません。

③小テストが自動で採点される

Edmodoでは、選択問題や穴埋め問題、正誤問題のような問題のような問題では、事前に小テストの答えを入力しておくと、それらの問題が自動で採点されます。

また、その正答率や高得点の人の割合を示す円グラフも作成されるため、子どもたちの理解の状態を視覚的に捉えることが出来ます。

ほかにも、作成した小テストを教員間で共有することで小テスト作成の時間を短縮することができます。

このように、Edmodoというプラットフォームを用いることで、電子媒体での課題や小テストのやり取りを効率化することができます。

状況に応じた効率化を!

Edmodoのようなプラットフォームを用いることで、採点や課題確認など、電子媒体上での業務を効率化することができます。

Edmodoを活用して、今までの教育やプログラミング教育を効率化しましょう!

参考文献:文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課. 学校や教職員の現状について. 2015

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