Career 3.0(真キャリア論)
「21世紀の教育観とキャリア観」の前提に立ち、
京都時代に「次世代キャリア研究会」で
大変お世話になった野津先生の見地に照らして、
ここでは新たなキャリア観を提示する。
これがニュー・キャリア論
【キャリア3.0】の綜観図だ。
【キャリア1.0】とは、
会社から与えられるキャリア
【キャリア2.0】とは、
他者との競争を前提とした、
高度資格やMBAと いったハイエンド志向のキャリア
ここには、定年まで働くことを前提がある。
企業に入れば食べるための糧を稼ぐ仕事を与えられ、組織の上からの指示にきちんと従い無難にこなすことである程度までは昇進できた、先行序列終身雇用の時代。
情報が内向きで社内の内輪の情報には敏感だが、
経営の根幹となる情報や外部環境への変化、
業界動向についての本質的な情報収集力には乏しい。
自分は、自社は、大丈夫という自分勝手な思い込みがある。
企業のネームバリューにこだわり定年までしがみつこうとすると、
企業と心中する危険性が高い
【キャリア3.0】とは…
自分らしさやアイデンティティを核として、
国や会社に頼らず、生涯に亘って
社会に役に立つ仕事を自発的に作るライフキャリアという発想。
企業内という狭い領域ではなく、一人ひとりお互いがそれぞれ「個の力」や持ち味を活かす。他者との優劣で勝負するのではなく、他者ができない領域をそれぞれがカバーし合い、助け合いながら、仕事を通して社会をよりよくすることを目指す。
◼︎視点を企業や組織だけでなく、その先の社会まで目を向け
①社会の一員としてどのような役割を担うか
②どんな社会を作りたいか
③その社会で自分は何ができるか
既存の就活や転職は、
会社の中に自分を入れて考える。
そこに、キャリア3.0をインストールすれば、
逆に、社会の中に自分を入れた上で、
自分の人生の中に会社を入れる俯瞰視ができる。
人間は、社会的生物であるから、
社会とどういう交渉を持ち、
どういう風に関連していくかということを
知らなければならない。
私たちは、この世に生を受け、
それぞれのミッションを持ち、
その達成のために命を燃やすのであって、
その際に、フリーランスであるか、
経営者であるか、会社員であるかは、
二次的、三次的な問題にすぎない。
それぞれの持ち場でできることを考え、行うのみだ。
しかし、会社員として企業の中で生きていると、
ミッションを見つけることは、確かに簡単なことではない。
仮に見つかっても企業のミッションと
自分のミッションをどう折り合いをつけるか悩む。
それらが一致していたらどんなに幸せだろうか。
①「ミッション」という自己の核
②「キャリア3.0」という
21世紀のライフキャリア観
この2点は、
会社の内外、独立している/いないに関係なく、
万人に必須である。