“売上を2倍にするハードル”を下げる秘訣

2倍頑張らなくても2倍になる!?視点を持とう

nobuaki ito
eishine-book
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6 min readDec 2, 2016

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こんにちは、伊藤です。

もし、今の売上を2倍にする方法がある・・・といったら、興味はありますか?

大企業は景気回復しているようですが、日本を支えている中小企業はまだまだ不景気真っ只中ですので、売上を2倍にするなんていうと、ハードルが高すぎて、絶対に不可能だ!と思うかもしれませんね。

ですが、世の中には短期間に売上を5倍、10倍に増やすような企業も、数えられないくらいたくさん存在します。

もちろん、売上を5倍・10倍にするためには、しっかりとした戦略が必要になりますが、じつは、売上を2倍にするくらいなら、割と簡単にできます。

簡単と言っても、「ほったらかしで月100万円・・・」といった怪しいものではなく、地道な実践が必要不可欠ですので、誤解はしないでくださいね。

ではどうすれば2倍にすることができるのか?というと、売上の方程式にあてはめて考えればすぐにわかると思います。

売上の方程式とは、「お店の売上を増やす”魔法のような3つの方法”」で紹介した、売上=客数×客単価×購買頻度というものです。

客数を2倍にすれば売上も2倍になるが・・・

方程式に当てはめて考えてると、売上を2倍にするには、次のカッコの中に自由に数字を入れるだけです。

売上(2倍)≒ 客数(?倍)×客単価(?倍)×購買頻度(?倍)

さて、あなたなら、どこにどんな数字を入れますか?または、現在、どうなるように努力していますか?

せっかくなので、少し考えてみてください。
・・・・・

・・・・

・・・

・・

どうですか?あてはめたでしょうか?
数字を入れて、答えが2になる掛け算にすればいいのですから、正直、”難しい”ということはないと思います。

おそらく、”理想は客単価や購買頻度を2倍にしたい”というところだけど、現実的には、”客数を2倍にしよう”と躍起になっているというのが正直なところではないでしょうか?

ですから、
売上(2倍)=客数(2倍)×客単価(1倍)×購買頻度(1倍)
という式を作った、または、そうなるように実践しているという方が多いと思います。

ですが、客数を2倍にするって結構大変ですよね?
それができなくて困っている方というのが本当に多いですし、何よりそれができるのであれば、売上の悩みから既に解放されているハズです。

そういう状況であるにもかかわらず、売上を増やす施策として、集客増のみに頼るというのは、経営者として、正しい判断なのか?ということを、一度冷静に考えた方がいいです。

もちろん、”開業したばかりでお客さんが一人もいない”というような状況でしたら、「まず集客」ということになります。

そうではなくて、”お客さんはある程度いて、さらに一部の方はリピーターになっている”という状態でしたら、客単価や購買頻度の方にも目を向けることも重要です。

売上を2倍にする前に必要な地盤固め

では、売上を倍にするために、客数を2倍にするのが難しいなら、客単価を2倍にするか、購買頻度を2倍にすればいいのか?のどちらかにすればいいということになりますが、

売上(2倍)=客数(1倍)×客単価(2倍)×購買頻度(1倍)
売上(2倍)=客数(1倍)×客単価(1倍)×購買頻度(2倍)

じつは、どちらもオススメはしていません。

というのも、結局、客数・客単価・購買頻度のどれか一つの数字を2倍にするというのは、ハードルが高いことなので、現実的ではないからです。

客数を2倍にするために、広告費を倍にしても、客数が増えるとは限りませんし、客単価を倍にするために、商品単価を2倍にすることも難しいですよね?購買頻度も倍にする方法を知っていたら、すでに取り組んでいるでしょうし・・・。

と、いう具合に、数字を2倍にする施策を実施して成功するイメージを持つのは大変だと思います。

もちろん、そういうノウハウもありますが、そういうものに頼る前に、地盤を固めているかどうか?によって、その効果を倍増させるのか?激減させるのか?の違いになります。

今回お伝えしている話は、その地盤を固めるための話でもあります。

ハードルを下げる秘訣

では、どうすればいいのか?というと、どれかを2倍にするのではなくて、全部を1.3倍すればいいのです。

売上(2倍)≒客数(1.3倍)×客単価(1.3倍)×購買頻度(1.3倍)1.3×1.3×1.3=2.197ですからね。

集客・客単価・購買頻度のどれかを2倍にするというのは、単純に考えると、今やっていることを2倍頑張るってことですから、正直、大変そうというイメージや、途中で挫折しそう・・・というように、やる前から、頭の中で高いハードルをイメージしてしまいがちです。

しかし、それが1.3倍ならどうでしょうか?なんとかなりそうな気がしませんか?

もう少し具体的にイメージするために、数字にすると次のようになります。

現在の客数が100人を200人に増やすのは難しそうですが、130人に増やすのなら、できそうな気がしませんか?

現在の客単価が1万円を2万円に増やすのは難しそうですが、1万3千円に増やすのなら、できそうな気がしませんか?

現在の購買頻度が年10回を20回に増やすのは難しそうですが、年13回に増やすのなら、できそうな気がしませんか?

どれかを2倍にするのは、具体的な数字にすると、ハードルがより高くなったように感じる一方で、1.3倍にするのなら、できそうな気がしてきますよね?

今回の内容ですが、実は、「お店の売上を増やす”魔法のような3つの方法”」で紹介した内容の応用編です。

見る人が見れば、同じ内容です(苦笑)

ですが、この考え方は非常に大事な考え方ですので、あえて、お伝えしました。

地盤を固めるためにまず大事なことは、現在の状況を把握することです。売上がいくらで、お客さんが何人いて、客単価がいくらで、購買頻度が何回なのか?

こういった情報を具体的にするだけでも、「これから何を行えばいいのか?」ということがより鮮明にみえてきます。

まずは、現状把握(数字化)から行ってみてください。

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nobuaki ito
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コトヅクリのエデュケーター。行動を興す”コト”(動機や理由)をつくるサポートをしています。講師ではなく、”更始者”(こうし-しゃ)。”教える”のではなく、考動を”変える”『コト』に注力しています。102歳の祖母と、2歳の息子、そして8歳の愛猫と、日々奮闘中。。。