人力発電はお金になるのか

谷内 ススム
energy2.0
Published in
2 min readDec 22, 2006

なんだかんだ言っても、人力発電が爆発的に拡がらないのには理由がある。ぶっちゃけ、お金にならないのだ。

以前の記事「発電する床」で紹介した通常の電気料金

1kWh(1000Wh)あたり22円 を使って計算をしてみる。

これまた以前の記事「人力発電でどれくらい発電できるのか」

の発電量をお金に換算すると、

◆日常の緊急発電(3分)だと、

0.075~0.3Wh → 0.00165~0.0066円

◆ダイエットがてらの自転車発電(20分)だと、

23Wh → 0.506円

ということになる。 「お金のために人力発電する」ということはほとんど意味が ないと感じざるを得ない。 コンセントがあれば、それを使った方が良いに決まっている。 ま、でもそれで終われば、このブログの意味もないわけで…

100ドルPC 発電システム続報

100ドルPCの発電システムに関する続報を発見。 引っ張り型で、ヨーヨーの様な形。 確かに、以前調べた時にも、引っ張り型の発電量が 大きいことは明か。

ただ、引っ張り型のレスQ隊を少し使ってみた ユーザーとして思うこと2つほどある。

まずひとつは、結構音が出てうるさいこと。 キュイーン系の音が引っ張る際に出る。 災害時なんかは確かに気にならないが、電車の中や 人が周囲にいる所では間違いなく注目を浴びる。

その点、手回し型は音が比較的静かで、 あまり周りを気にしなくて良いと思う。

もうひとつは、体を動かす、それなりのスペースが 必要であり制約になるということだ。

これも災害時は全く気にならないが、電車の中など では、ほぼ不可能であるし、歩きながら発電する といったこともなかなか難しい。

100ドルPCの利用シーンを考えてみよう。 途上国で子供達がみんなで「発電」するのであれば、 確かに、音や空間の問題は無視できることだろう。 ただ、我々が使う場合は、ちと気になる所だと思う。

Originally published at blog.livedoor.jp on December 22, 2006.

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