EtherMailのプライバシーウォール:Eメール経済の世界観を再定義する

Taka
EtherMail Japan
Published in
Dec 10, 2022

By The Crypto Basic

Andrew MacGill

2022年12月8日

非常に不透明な世界経済環境の中、1つの真実が残っています:Eメールをなくすことはできないということです。2021年には毎日3200億通の電子メールが送受信され、この数は2025年には3760億通に増加すると予想されています。Eメールは間違いなく、最も支配的で永続的なコミュニケーション形態の1つであり、世界の人口の大半とあらゆる種類の組織で使用されています。時の試練に耐え、Web2企業がWeb3エコシステムに移行する際に重要な役割を果たす信頼性の高いソリューションです。

しかしEメールがWeb3コミュニケーションの新時代の基盤となるアーキテクチャを提供する前に、電子メールが抱える重大なスパム問題を認識し、対処する必要があります。米国の平均的な労働者は毎日120通のメールを受け取っており、そのうち約20%はセキュリティフィルターを通過してユーザーの受信トレイに届く迷惑なスパムメールです。このフラストレーションの原因を、報酬の仕組みに変えることができるとしたらどうでしょう。ユーザーが受信メールを読むことで、何らかの価値を生み出すことができるとしたらどうでしょう?

EtherMailは、エンドユーザーのプライバシー設定を優先する、新しい広告のパラダイムを開拓したいと考えています。Eメールの受信箱には、読者に対しマーケティングやニュースレター受信を促すためのパーソナライズされた保護レイヤーが必要であると私たちは確信しています。私たちは、ユーザーが受信トレイにある不要なマーケティング情報を選別するために毎日費やしている注意と時間に報いることを第一に考えています。広告主とメールユーザーが、お互いに何を得られるかが明確になるような、お互いにメリットのあるエコシステムを作りたいと考えています。今日の企業はMeta(旧Facebook)にお金を支払い、ターゲット広告をユーザーに向けて出しています。しかしそうではなく、広告を配置してエンドユーザーにお金を払うべきでしょう。Web2の世界は長年にわたり広告の自由化を促進し、ユーザーデータのプライバシーはあらゆる場面で損なわれ、多くの点でユーザーを製品に変えてしまっています。私たちはこれを逆転させ、多額の広告費を$EMTという形で直接ユーザーに還元したいと考えています。これは私たちの将来のロードマップの一部として開始される予定のネイティブユーティリティトークンの形です。これはまさにWeb3ムーブメントの中核をなす、ユーザーの自律性とエンパワーメントに対するビジョンです。ブランドは課金制でユーザーに対して直接広告を掲載し、ユーザーの興味に基づいた関連コンテンツの掲載を促します。

EtherMailのペイウォールソリューションは、Web3ユーザーが自分の受信トレイに設定できる一種のバーチャル通行料として機能します。Eメールの新しいインセンティブパラダイムを表し、従来のモデルをWeb3にもたらします。 これによりスパムをフィルタリングし、インバウンドの広告メールを受信した読者にインセンティブを与えるためのパーソナライズされた保護レイヤーとなるでしょう。ユーザーはさまざまなカスタム設定に基づいてペイウォールをコントロールし、$EMTと引き換えに読みたいコンテンツを選択することができます。

ペイウォールを開始する前に、最終的なペイウォールの第一段階として、プライバシーウォールを導入します。プライバシーウォールは、ユーザーが指定したコンテンツソース、つまりメールを送ることができる相手について独自の制御が可能です。ユーザーは自分に合ったアウトリーチの設定をすることができます。例えばあなたのコミュニティのWeb3企業、同じWeb3プロジェクトに所属するコミュニティメンバー、特定のプロジェクトのトークンホルダー、またはEtherMailユーザーからのWeb3メールといったように限定することができます。またWeb2については「No contact」設定を行うことで、EtherMail以外のドメインからのコンタクトを拒否することができます。「High security domains」を選択すると、EtherMailが高度に安全であると判断したドメインのリストからのみ受け付けます。最後に「All domains」を選択すると、誰でもWeb2ドメインからあなたにコンタクトすることができます。

またサブスクリプションモデルにも取り組んでいます。ユーザーによる許可のもと、$EMTと引き換えに広告主が受信トレイをターゲットできるようにします。サブスクリプションの例としては、ユーザーの興味、居住地域、人口統計などを含む一連のパラメータによって設定することができます。

ユーザーがメールを読むには、常に時間とエネルギーが必要です。私たちは、ユーザーが自分の時間を費やす価値のあるものに優先順位をつけられるようになるべきだと考えています。ユーザーは希望するプライバシーレベルを設定し、自分に連絡を取ることができるか相手を選択できます。これはインバウンドメールマーケティングの新しいパラダイムとなることでしょう。

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原文

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