デザインの品質を保つPairsデザインレビュー

eureka, Inc.
Eureka Engineering
Published in
4 min readMar 31, 2016
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こんにちは!Pairsのデザインを担当している沢里です。

前回、弊社Pairsデザイナー酒匂の記事でGitを利用した画像管理方法について触れましたが、今回は、Pairsデザイナーがどのようにデザインレビューを行っているのかについて書きたいと思います。

クロスレビューの実施

通常、アートディレクターやデザインリーダーがチェックを行い修正を加えていく方法が多いかと思いますが、Pairsでは、デザイナー同士が互いをチェックし合うクロスレビューの方法をとっています。

特に上下関係を持たないことで、お互いが意見やアドバイスをしやすく、知見をぶつけあうことで良い刺激にもなり、お互いを高めっていける体制になっています。

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デザインレビューを依頼する時には、

  • 制作に至った背景、目的
  • デザインコンセプト
  • 見てもらいたいポイント
  • いつまでにチェックが必要か

を共有します。なぜこのデザインにしたのか、どこをどう見れば良いのかレビュアーが把握しやすくなります。このレビューではデザインのクオリティに絞ってレビューを行っています。
また、いつまでにチェックが必要かを共有することで、それぞれのスケジュールが立てやすくなり、コミュニケーションが円滑になります。

書き出した画像に抜け漏れがないかチェック

他デザイナーにレビューをしてもらい、問題なければエンジニアに実装を依頼します。が、その前に実装する画像に抜け漏れがないかデザイナー間で最終チェックを行っています。

チェックする内容は、

  • Github上で今回変更した画像と前回の画像の差分を確認
  • Google spreadsheetでデバイス毎に作成すべき画像点数、ファイル名を確認

です。一部分だけの修正タスクなどに関しては、差分をチェックしやすくするためにGithub上で画像管理をし、デザイナーチェックを行っています。

詳しくは前回の記事をご覧ください。

もともとはGithubのプルリクエストの内容に用意すべき画像や画像点数などを記載していましたが、キャンペーンや施策によっては、

  • 大きくクリエイティブを変更するもの
  • 日付や文言だけを変更するもの

など毎回のように用意する画像や画像点数が異なるため、レビューをするのに時間がかかりますし、画像の抜け漏れを完全に防ぐことは難しい状態でした。

そこでGithubに加え、Google spreadsheetを利用し、用意する画像、画像点数に抜け漏れがないかをチェックしています。各デバイス毎に用意すべき画像を網羅し表にまとめておきます。

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このシートをチェックリストとして利用することで画像の抜け漏れを格段に減らせるようになりました。

エンジニア実装後にデザインチェック

エンジニアの方に実装を依頼して終わりではなく、実装後のリリース前のデバッグ時に必ずデザイナーが実装チェックをするフローを入れています。デザイナーが最後まで責任をもってチェックすることで思わぬデザイン崩れを防ぐことが出来、プロダクト全体としての質の向上につながります。

具体的には、

  • 意図どおりに実装されているか
  • 画像の実装漏れがないか

をチェックしています。

エンジニアの方に実装依頼をして終わりではなく、実装後も必ずデザイナーが最後まで責任をもってチェックすることが大事ですね。

最後に

単にデザインレビューとくくってしまうのではなく、制作の各工程において、

  • クオリティのレビュー
  • 実装画像に抜け漏れがないかのレビュー
  • プロダクト全体のレビュー

のように、レビューすべきポイントを明確にすることで、レビューコストを抑え、プロダクトとしてより質の高いものを世に送り出せる仕組みを築いています。

より良い仕組みづくりが出来るよう、メンバー全員で協力し合いながら進めていくことが大切だと思います。

ただし、仕組みづくりはもちろん大切なことですが、それ以前により良いものをアウトプットする!という意識を持つことがなによりも大切だと考えています。

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