開発速度がグッと上がる!チーム全員でサービスの仕様を決める方法

eureka, Inc.
Eureka Engineering
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5 min readFeb 15, 2016
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はじめに

こんにちは!デザイナーの岩崎です。
本日は、エウレカで行っているサービス開発における仕様決定の進め方をご紹介させていただきます。

エウレカは、トップダウンで仕様決定を行うという体制ではなく、エンジニアやデザイナーも含めたチーム全員で、サービスの仕様決定を行う体制を取っています。
なぜチーム全員で行っているのか?そして、どうやって運用しているのか?
今回はエウレカが実際に行っている、ディレクター・デザイナー・エンジニアが一体となりサービスの仕様を決めていく理由と方法についてまとめてみました。

目次

  1. なぜチーム全員で仕様を決めているのか
  2. どうやってチーム全員が仕様決定にコミットするのか
  3. まとめ

1. なぜチーム全員で仕様を決めているのか

企画全体の進行は主にディレクターが行っていますが、発案から大枠〜細部の仕様詰めに至るまでチーム全員が関わる事ができます。
企画の発案から大枠を作るまでをディレクターだけで行うという組織も多いかもしれません。そこにわざわざ全員でコミットするのは何故か?それには大きな1つの理由が存在します。

仕様に対する全員の理解が深まる

仕様を決めて、指示書を作り、実装する。この一連のフローは、時には半年〜1年の大規模なプロジェクトになることもあります。
そんなプロジェクト内において「ユーザーのUXを向上させる」事を目標に全員が意見を出し合うことで、あらかじめ仕様に納得できていると、開発に対する理解や、打ち込む熱量も違うはずです。
また、エンジニアにとっては「工数も含めた実装の可否を仕様段階で判断することができる」といった利点もあります。

では、利点は分かったけど、実際はどのようにして運用しているのか?
今回は、私が関わる事業部であるCouplesの開発現場を例に説明していきます。

2. どうやってチーム全員がコミットするのか

Couplesでは仕様確認・デザイン確認のためのツールとして、Google スライドを使っています。そして、スライド上で確認時のコミュニケーションを行っています。

まず、施策に対してチーム全体で洗い出したアイデアを元に、デザイナーがディレクターと相談しながらデザインのたたき台(カンプ)を作成します。
その際、遷移先や挙動など、ディレクター・デザイナー側で考えうる仕様も記載しておきます。

その後、スライドをチーム全体に公開して、詰めのやり取りを行っていきます。

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Couplesでは、コメント欄に「確認・相談・指摘」等を書き込み、確定事項をスライド下部のノート欄に書き込むようにして整理しています

このスライド上のコミュニケーションの利点として、

  • 全員がリアルタイムで意見交換ができる(間違っている箇所や疑問に思った箇所を直ぐに投げることができる)
  • スレッド上で会話が入り乱れる事はない
  • それぞれのissueに対してコメントを起票できるため
  • isuueが解決した場合は右上の「解決」ボタンを押すとアーカイブされるため

などが挙げられます。

全てのissueを全員がくまなく潰したのちに、デザイナーがそれらをまとめて、詳細な指示書に落とし込みます。

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疑問点等を全て潰した後に清書を行うため、仕様漏れや仕様変更のリスク軽減にもつながります

3. まとめ

Googleスライドによる指示書作成が始まる前からも、最初から最後まで「全員でコミットする」姿勢は確立されていましたが、指示書をオンラインに移すことで、より「コミットしやすい環境」が出来上がったように思います。

Googleスライドは本当に便利で、指示書以外の用途でも業務円滑化ツールとして活用することができます。たとえば私は、ディレクターや上司との全体公開前のデザインレビューの場としても活用しています。デザインを見ながら、かつデザインに直接指示を書き込むことができるため、小さなPDCAを素早く回す事ができ、大変重宝しております。

そして、今誰が何ページのスライドを見ているかがリアルタイムで確認できるのも便利な点です。良い意味で緊張感を持ちながら仕事に向き合えますし、皆で一緒にサービスを作っている感覚を一層味わうことができ、これもまたひとつモチベーションに繋がっています。

本記事が皆さんのプロジェクト進行の参考になれば幸いです!

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