非エンジニアの僕がエウレカに入社して1年が経ったので、在職エントリを書く

Ryo Nitta
Eureka Engineering
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11 min readDec 5, 2019

この記事は eureka Advent Calendar 2019 5日目の記事です。

自己紹介

はじめまして。エウレカで人事責任者をしてます、新田と申します。もはや年末恒例の風物詩であるアドベントカレンダーですが、参加するのは初めてなので、緊張の面持ちでスタートしたいと思います。

このエントリはタイトルの通り「入社後1年(厳密には1年1ヶ月ですが)の在職エントリ」なので、まずはどんな人が書いてるのかイメージしていただけるように、簡単に自己紹介させてください。
読んでいただける方は同じ業界だったり、エンジニアの方が多いと思うので、ほんの少しだけエンジニアを目指した過去に触れながら書きますね(笑

  • 1986年:父親が唐突にFM-NEW7というパソコンを買ってくる。僕はこの頃に初めてBASIC言語でプログラミングをしました。
  • 1991年:高校の授業でCOBOL85言語に触れるが、3年間理解できずに卒業を迎える。
  • 1998年:いろんな背景からホームページを作るという必要に迫られ、Power MacやWindows95で作成をする。ここでHTMLと出会う。
  • 2001年:就職して、情シス的な役割を持ち、Windowsサーバーによるネットワーク構築を担当することになる。OSはWindows NT4.0。古き良き時代。
  • 2004年:Linuxサーバーを立てたりするものの、「はじめてのPHP」的な本を読んでプログラミング覚え、、られなかったのでここで僕はエンジニアになることを諦めました。
  • その後、2社を経由して、子会社経営や、事業責任者などを経て、なんやかんやと人事という天職を見つける
  • 2018年、エウレカとの邂逅。2018年10月に入社しました。今4社目で、社会人19年目のおじさんです。

僕が過ごしたエウレカでの1年間

エウレカは、国内最大級の恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs(ペアーズ)」を運営しています。エウレカをご存知なくてもPairsをご存知の方は多いと思います。また、エウレカという会社をご存知の方は、なんとなく「エンジニアが多い会社」というイメージがあると思います(自分調べ)。

なので、タイトルの通り、非エンジニアである僕の視点で見たエウレカをお伝えしていきたいな、って思います。いくつかのポイントに分けて書いていきますね。

  1. 事業について

僕はPairsのことは知ってはいたけど、既婚なので使ったことはありません。正直な話でいうと、未だに使用感とかそういうものは理解できていないです。ただ、直接的に事業に関わるみんなも、間接部門として関わる僕らも、気持ちいいくらいプロダクトに対して向き合ってるな、って思います。

こういうtoCの大きなプロダクトに僕は今まで関わったことが無かったので、同じようなプロダクトを持ってる会社がどういう雰囲気なのかは知りませんが、少なくとも僕はエウレカでプロダクトに向き合うことはどういうことか、を理解した気がします。ここまでユーザーの体験にフォーカスした考えを持てるのはすごい。

弊社PMの責任者Kanadaが先日PM Confで登壇した資料です。

あとはシンプルな話なんですが、社内でもPairsを使って結婚している人がいるとか、僕も周囲から「Pairs使ってます」「Pairs使って結婚しました」などの報告が相次いでいます。自分に親しい人たちがPairsを使って幸せになっているということが、本当にうれしいんですよね。これもtoCのサービスに関わっているから得られる喜びだなー、と。

2. 組織について

言葉として正しいかどうかはわかりませんが、僕が見たエウレカは「健全な危機感と緊張感」を持った会社で、エウレカ全体を見た時に組織の状態として一番良いところだと思っています。

事業はすごく伸びていて、市場環境も成長しているし、その市場を牽引しているのは僕らだと胸を張って言える状態です。その一方で、常に危機感を持っている。決して簡単に一人勝ちできる市場では無いし、常にライバルは勃興する。成長にあぐらをかかずに、常に危機感と緊張感を持って事業に向き合ってる。これって、実はなかなかできないことだと思ってます。

僕は入社前のことは知らないので、今の肌感覚で書いてますが、エウレカが2015年にMatchGroupに参画し、その後創業者も退任し、2代目の経営体制になって以降この感覚が強いのかなと。NASDAQ上場会社の子会社という責任や、Groupの経営者が適切に関与してくれる経営体制などがワークしているんだと勝手に思ってます。

組織の階層は少なく、とてもフラット(ここでいうフラットは、実際の階層もそうだけど、意見をいいやすいとか、役職者と話がしやすい、のような意味もあります)です。ここは好き嫌い別れると思いますが、あだ名やファーストネームで呼び合う文化もあるので、親しみをもって接することができます。僕はエウレカに入社して、初めて「Ryoさん」と呼ばれるようになりました。悪くない。

情報の透明性は高く、また、高くあろうという意思を感じます。一例として、

  • 月に一度の全社会(All Hands Mtgと呼ばれます)での経営状態の共有
  • Open Doorで誰でもWelcomeな状態で開催される戦略系のMtg
  • プロダクトの改善や施策、そういうものが成功も失敗も共有される発表会(Monthly Release Sharingという名前で、僕が一番好きな会です)
  • 徹底的にドキュメントを残し、オープンに見れる状態にしておくこと

などなど。たくさんあります。とはいえ、自分で情報を取りに行く意思は必要なので、受け身では厳しいのと、とりあえず自分で社内Wikiなどを調べる習慣は身に着けないとダメですね。あとは、情報が本当に多い&最新情報どれだっけ問題はちょいちょい発生するので、こういうのは改善していきたい。

それでも、僕はエウレカに入社して、アジェンダの準備や議事録、ドキュメントに残す習慣を過去で一番身につけている状態なので、環境って大事だなって思います。

組織における多様性という言葉を、以前はそこまで意識していなかったんですが、エウレカに入社以降かなり意識して考えています。国籍や性別、その人のアイデンティティや背景を為すもの、それらが合わさった組織がどうやってパフォーマンスを発揮するのか?人事としては大きな課題として取り組みを考えてます。正直、まだ「取り組んでます」とは言い切れない。もっとやっていきたい。

この多様性における部分で、個人的に大きな課題に直面してますが、それは「英語」です。エウレカは英語が話せなくても働けますが、話せるようになればより良い世界が待ってるとは思ってます。
外国籍のメンバーや、親会社とのコミュニケーションのメインは英語になります。もちろん日本語が話せるメンバーも多いので、幸いなのですが、親会社とのコミュニケーションは英語が話せない僕は結構大変で、来年の年始に立てる目標はおそらく英語に向き合うなにかになるでしょう(苦笑

ただ、英語の件名のメールを無視しなくなりました。英語の件名メールがSPAMじゃない環境で働くのは生まれて初めてです。

組織についての最後は、評価制度について、です。僕は人事という職業柄、自分の管掌で制度を作っていく立場です。その視点からみても、エウレカはすごく時間をかけて評価に向き合っています。
100点にはまだまだ遠い状態ではあると思いますが、納得度を高めるために心を砕き、時間を割き、しっかり伝えます。定量視点でのコンピテンシー評価も、一つ一つの配点を考え抜いて、コメントしていきます。僕が直接作った制度ではないのですが、これからは先人に敬意を表しつつ、さらによいものにしていきたいと思います。

3. 人について

エウレカにはいわゆる営業職がいません。ステレオタイプに語ってしまうと主語が大きくなってしまいますが、営業タイプみたいな人もいないので、空気感の作られ方が違う気がしてます。
エンジニアやデザイナー、PMなど、プロダクトに関わるメンバーの比率が高いので、そういう空気感です(どういう空気?)。

で、端的に表現をしてしまうと、「とてもいい人たち」が集まってます。これは本当に素晴らしくて、嫌な人が全くいない。Face to Faceの対話を大事にしているので、採用面接の段階からそういった部分へのフィットがしっかり確認できているんだと思います。社内コミュニケーションツールSlackにおいてもそれは通じていて、発言を恐れる空気はないです。また、ただ単にきつい言い回しなどもなく、スタンプも好意的につきます。
いろいろな会社で、その会社固有のスタンプが作られていますが、僕が好きなのはこのあたりです。

日々新しいスタンプが作られていくので、みんないつ作ってるんだろうって思ってます。

あとは、ロジカルで、クリティカルシンキングで、シリアスな中にユーモアを交える(これは主に経営陣ですが)ことをしてくるので、力を抜いて会話ができるのもいいかなと。悪いことから報告しやすい。これ大事。

アウトプットの文化があるので、各種イベントではいつも誰かが登壇してます。それを推奨しているからというのもありますが、人前で何かを発表するという行為が根付いているのは強いと思います。フィードバックが多く手に入りますからね。こういったAdvent Calendarなども同様ですね。

何かあえてMoreなポイント(エウレカでは、振り返りなどのMtgで、Good&Moreで表現することがあります)を挙げるとすれば、まだまだ自律を高めていけるといいな、と感じてます。

規則よりも規律。最小限のルールのもと、スピードを持って成長をしていくには、高いレベルでの自律が求められます。っていうか、求めていきたいし、自分もそうありたい。これらはロジックとかルールとかの前提にあるもので、プロフェッショナルはそういう前提を無意識レベルで当然に行う。何度も言うけど、そうありたい。

特に僕と同じミドルマネジメントのレイヤーともっともっと連携して、事業成長のキーは自分たちだという自負のもと組織を高みに引き上げていけたらいいなー。まだまだ良くなるイメージしかない。

とはいえ、ここに書いたMoreな点も言ってみたら抽象度高いので、言語化を進めないとダメ。これは僕の課題であるとともに、チームでしっかり舵を取って進んでいきたい。

そうして1年が経った

Advent Calendarはタイミングとしてちょうど良かった、というだけで、この入社1年エントリは書こうと思ってました。きっかけはこのnoteを見たからです。

そしてこのnoteを読んだときの僕のTweet。

僕は1年経ってみて、しっかりと自分の意思で「エウレカのことが好きだ!」って言えます。決して妄信的でもなく、人事としての役割で言ってるわけでもなく、です。今の時代は着飾った言葉で話をしても透けて見えてしまうので、正直に話すのがいいと思ってます。

そんな僕でも、普通に書こうと思うと、「褒めすぎ」になる(笑
意識して「こういうことは今後改善したいよね」って書いてみたけど、そもそも大した話でも無いかも知れない。結果として、読み手に委ねてしまう範囲は大きい。

でも、1年を通じて、自分というフィルタを通して、何かエウレカを感じてもらえたらうれしいです。いつかどこかでお会いしましょう。

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Ryo Nitta
Eureka Engineering

キングダムの登場人物で例えると、昌文君って言われます。漫画とインターネットと、うるさい音楽が好き。株式会社エウレカ(https://eure.jp)の人事です。