futabooo
Eureka Engineering
Published in
6 min readNov 27, 2018

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認定スクラムマスター(CSM)になりました

こんにちは!自称エウレカのカイゼンマスター@futaboooです。今回は認定スクラムマスター研修について紹介するとともに、研修を通して私が感じたことなどを紹介したいと思います。

認定スクラムマスターについて

認定スクラムマスター(CSM: Certified ScrumMaster)とは2日間の研修を受けて筆記試験に合格すると取得できる資格です。

認定スクラムマスター研修

2日間の研修で、座学やワークショップを行います。座学ではスクラムとは何か?スクラムはどうして生まれたのか?どのようにして進化してきたのか?など源流や歴史について学びます。またワークショップではプロダクトバックログづくりや実際にスプリントを回してみるワークがあります。中でも私が一番面白かったのは円になって名前のあいうえお順にボールを渡していくワークで、自分たちでどうしたらもっと早くできるか?を考えて実行することが楽しくてしょうがなかったです。

私が受けたのはJames Coplienさんのものでした。他の講師の方の研修を受けたわけではないので比較はできませんが、とても情熱的で刺激的な体験ができました。いくつかアジャイルやスクラムについて質問をさせてもらいましたが、どうしてその質問をしたのか?というWhyを何度も聞かれました。

筆記テストについてはアジャイルマニフェストやスクラムガイドを理解していれば問題なく突破できる難易度だと感じました。

認定スクラムマスター研修を受けた感想

参加することに意味がある

スクラムやアジャイルについて知識を得るだけであれば本やWebの情報で十分だと思います。それでもこの研修を受ける価値としては、スクラムやアジャイルに興味がある、すでに自社のチームでスクラムをやってるなどで、なにかしら共通の問題意識や課題感を抱えた人が集まって2日間の研修を一緒に受けることにあると思いました。座学に対する質問の量や、ワークショップでの熱量などその場でにいることで感じられるものがたくさんありました。中でも休み時間にチームの人としていたお互いの状況などの雑談が一番学びが多かったようにも感じます。

問題は現場で起きている

参加者からの質問ではスクラムのプラクティスについて、こういう時はどうするか?という内容が多かったように感じます。例えば私からは「1つのプロダクトで複数のスクラムチームを作ることをどう思うか?コミュニケーションが増えるだけで無駄ではないか?」という感じのことを聞きました。講師の方はスクラムをスケールさせるパターンについて教えてくれましたが、どのパターンも共通して言っていることで「スクラムをスケールさせるな」と必ず最初に釘をさしたうえで、それでもやるならどうするかというようになっていると教えてくれました。

とはいえ機能や改善をたくさんリリースして売上を上げていきたいじゃないか!みたいなことを言ったら、「ユーザーは一度にそんなにたくさんの機能や改善を受け取れるのか?」と返されました。この視点は今まで私にはありませんでした。ハッとしました。

ひとつめの感想と矛盾してますが問題は現場で起きているのです。原理原則に乗っ取る事が大事であることは理解しつつも、現場のことを考えてどのように適用していくかが大事だと感じます。

カイゼンを超えたカイカクをやっていく

スクラムではスプリントの終わりに振り返り会をすることでプロセスの見直しを行います。振り返りの積み重ねによってチームはより無駄の少ないプロセスを学習していくことができます。この活動はいうなれば連続的成長です、日々の積み重ねで昨日の自分たちより少し強くなる。

しかし連続的な成長だけでは頭打ちになる、伸び悩む場面が来ることもあります。その時に必要なのがカイカクです。例えば組織が職能別のチームの場合にもっと売上やサービスへの意識を持ってほしいといった場合、情報の公開や共有で解決を図ることはカイゼンですが、そもそも職能別のチームをやめて職能横断型チームにするなどがカイカクにあたります。

スクラムマスターとしてはカイゼンはもちろんですが、カイカクが必要なタイミングでしっかり組織をサポートできることが望ましいと感じました。

プロダクト開発においてはチームだけあればいい

過激な言い方ですが、職能横断型チームさえあればプロダクト開発には十分ではないか?感じました。「スクラムはスケールさせるな」というところともつながってきますが、1つのプロダクト・サービスに複数のチームが関わることでチーム間の調整が発生します。調整は無駄です。調整を効率的にやる方法を考える前にどうしたら調整が必要なくなるか考えるほうがプロダクト開発においては筋が良いように感じます。雑に言うと会社すら邪魔なんじゃないかと思います。

現実から目をそむけずに戦う準備

研修の冒頭で「赤いピルと青いピルのどちらがほしいか?」とたずねられました。映画マトリックスでモーフィアスがネオに問いかけるシーンからの引用です。僕は赤いピルを選択しました。これまでの仮想世界での居心地がいい生活を捨て、現実から目をそむけずに戦う覚悟を決めました。このブログを読んでるあなたは赤いピルと青いピルのどちらがほしいですか?戦う覚悟はありますか?

さいごに

2日間の研修を経てたくさんのインプットがあり、多くのことを考えました。チームについて、プロダクト開発について、組織について、報酬について、etc…。ここで紹介した感想もごく一部のものです、また自分の見えてる範囲での感想となるので実際にはもっと多くの見方があると思います。ぜひぜひフィードバックをいただきたいです。記事へのコメントでもTwitterへでもなんでも大丈夫です!

そういえば私と同じ11/18,19にJames Coplienさんの研修を受けた方向けのSlackチームを作成しました。引き続き色々な議論や共有などできれば嬉しいです! https://csm-coplien.slack.com/

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