OKRをチームで運用してみての学び

こんにちは!eurekaのAPI(サーバーサイド開発)チームでエンジニアをやっている@jufukuです。

今回は私の所属しているAPIチームで四半期ベースのOKRの見直しを実施した際の、つまづいたポイントと定めたアクションについてお話しします。

OKRとは?

プロダクト開発の現場では積極的に採用されるようになってきている目標管理方法のひとつで、Google、LinkedIn、Twitter、Uberなどの名だたる企業が採用しているフレームワークで、Objectives and Key Results(目標と主要な結果)の略称です。

チーム始動時のOKR

eurekaの以前までの開発体制はスクラムでチームを編成しておりましたが、4月に行われた組織構造の見直しにより職能別のチーム編成に変わりました。

組織構造の見直しについてはこちらの記事で触れております。

そして新たな体制と事業部のOKRを参考にチーム内でも下記OKRを定め運用を開始しました。

  • Objectives

事業部に対して、開発のパフォーマンスを保ったサーバーサイドの開発を行う

  • Key Results

サーバーサイド起因の障害件数

レスポンスの速度

エラーログの増加をさせない

スケジュール遅延

こちらのObjectivesに関しては、ユーザーファーストであるべきや、APIを直接利用するネイティブ・Web開発のメンバーの評価が重要ではないか等の様々な意見が出ましたが、まずは現状で計測が出来ている定量的なKey Resultsに決定しました。

1Q運用してでてきた問題

振り返りのマンネリ化

チームでは週に1回振り返り会でGKPTを実施していましたが、サーバーサイド起因の障害件数やスケジュール遅延等のKey Resultsに関しては、月に1件あるかないかという状況であった為、振り返りで改善を図る事が難しかった

Key Resultsに広報や育成の観点が抜けていた

広報や育成に関してチーム内で何度か議論はあったものの、Key Resultsに含まれていなかった為、優先度を下げ後回しになってしまっていた

意味のあるメトリクスを取る事が難しい

単純に定めたKeyResultsを定量化の為に計測するようにすればメトリクスを取る事は出来るが、計測対象の物の粒度があまり揃っていなかった為、グラフ化してもあまり意味のないデータとなってしまった

事業部のKey Resultsと紐づけが大変

現在の組織構成では国内と海外2つの事業部でKey Resultsが設定されており、それを横断する形で我々のチームが存在している。技術要素がもたらすビジネス価値を元に事業部とのKey Resultsを擦り合わせるのがベストではあるが、四半期スパンでOKRをアップデートしている事もあり、それは難しかった


問題点を踏まえて次のアクション

前回の運用時の問題点を踏まえ、一旦Key Resultsとして適切かどうかは置いておき、チームのあるべき姿(mission)を達成するために必要な注力要素の洗い出しを行いました。

そこからチーム内で納得のいくものに絞り、今回はKeyResultsとしてではなく、アクションプランとして定義しました。また、振り返りのマンネリ化やメトリクスを取る難しさがある為、Key Resultsで重要な「計測可能で定量的であること」の要件も除外しました。

次Qでのアクションプラン

  • 技術力のアウトプットの機会を増やすためにブログを月に4本以上書く
  • フロントエンドのエンジニアの開発生産性向上ため、API仕様書を作り切る
  • 長期的な技術開発のためPairsのサーバーサイドの問題を調査し、構造を見直すことによって改善する

今回気づいた点

OKRの情報をあさっている時、達成率よりもプロセスが大事と書いてある記事を見た事がありますが、今回OKR見直しの際にとあるメンバーが

Key Resultsに対しての達成は出来てなくても、GKPTでちゃんと振り返りもやっていたし、それでやるべき事は出来てたんじゃないかな?

と言っていて、確かにその通りで目標に対して課題を定量化する事に着目しすぎてしまっていた部分が多々ありました。

KeyResultsという定量的な結果を定めた以上、予実管理・さらには未達要因の深掘りなどを ”やらなければいけない事” と認識し、なぜやるんだっけという部分は段々薄れていきます。

これは個人的な感想ですが、売上に紐づける事が難しい業務ほど定量的であると物事の本質を見失いがちだと思います。例えばなんらかのメトリクスを取った場合、その1カウントの価値を真に理解している事が重要であり、そのカウントを積み上げる過程で適時適切にアプローチを変えていけることが大事だと考えています。

これからOKRを実践してみる、もしくは同じ問題を抱えている方がいらっしゃいましたら、こちらの記事が少しでも参考になれば幸いです。