初めてフジロックに参戦した話

音楽と豪雨と出逢いの2日間

Yuusuke Tanabe
Ever Onward
7 min readAug 14, 2019

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2019年7月26−27日の2日間新潟県湯沢町苗場スキー場で開催されるフジロックフェスティバルに参戦してきました。前夜はワクワクして中々眠れませんでした。結局眠りについたのは午前2時を回ってからでした。3時間しか眠れずに車で会場へ向かう事になってしまいました。

車で約600㎞の長距離ドライブ。勿論車内BGMはフジロック公式のプレイリスト。予習は万全です。音楽を楽しみながらのドライブで神立駐車場へ到着。駐車場からシャトルバスに乗換えて会場へ向かいます。けれど待てど暮らせどバスに乗れません。明らかにバスの本数が不足していました。あまりに遅いので駐車場からタクシーに乗り継ぐ人がいる始末。結局駐車場で2時間が過ぎ去ってしまいました。お陰様で先日購入したばかりの折り畳み椅子の組立解体はバッチリになりましたが。

そんなこんなでようやくバスに乗りましたが、会場までバスで40分かかります。会場についた頃には長時間ドライブと炎天下でのバス待ちの影響で僕の体力はすでに消耗しきっていました。

パクチーの洗礼

とりあえず体力を回復しないといけないと思い屋台でご飯を食べる事にしました。森のハイジカレーで男盛りカレー(トッピング全部盛り)を注文。表面積の半分以上をパクチーが占拠しているそのカレーを食べた僕は、体力回復どころがさらにげっそりとなってしまいました。パクチー強い。しかしながら河原で食べる食事は気持ちが良かったです。大自然に囲まれた中での食事はフジロックならでは。

(左)カラフルなテント群。(右)河原で寛いでいるフジロッカー達。

COMEBACK ELLEGARDEN

パクチーの洗礼を受けましたが気を取り直して、GREEN STAGEへELLEGARDENを観に行きました。10年以上振りのエルレはエルレで細美さんは細美さんのままでした。最後に見たのは四国の夏フェスモンバスでした。そのライブで細美さんが『また必ず戻ってくるからな!』と言っていたのを覚えています。僕は正直本当に戻って来るのか半信半疑でした。戻らない可能性を感じて、最後になるであろうパフォーマンスを心に焼き付けていました。しかしELLEGARDENは戻ってきた。往年のヒット曲を連発して会場は大いに盛り上がりました。細美さんも言ってましたが、またこの素晴らしい光景が観れて感動しました。

続いてケミカルブラザーズを見ました。ステージの演出が脳汁出まくる感じで衝撃的でした。ケミカルの音楽と映像は中毒性高いです。自然にテンションが上がっていき、身体が動きます。VR LIVEとかあればかなりハイになりそう。

初日の最後はトムヨークの幻想的な音楽を聴き終演しました。拙い日本語で何度も『ありがとう』と言う姿がキュートでした。

終演後急いで駐車場へ向かうバス乗り場へ向かいましたがすでに長蛇の列。ここでも1時間以上バスを待つ羽目になりました。宿に到着したのは深夜3時。今にも倒れそうな身体にユンケルを注入してから眠りにつきました。

今回の旅でお世話になったペンションヴィーナスフォート湯沢・石打

天候大荒れの2日目

前日の疲れを取る為に昼前まで眠り体調は万全に。神立駐車場からのシャトルバスが少なかったので、今日は越後湯沢駅からシャトルバスを乗る事にしました。結局ここでもバスを1時間以上待つ羽目になったのですが、1ついい事がありました。

前に並んでいた外国人の2人組の方がどでかくNINTENDOと書いてある真っ赤なボストンバックを持っていて気になっていました。ひょんなことから話きっかけがあり喋り始めました。(日本語ばっちりの外国の方でした)話を聞くと1人がFF7リメイクを作っていると話し始めました。そしてもう1人の方がおもむろに僕にタオルリストバンドを見せてきました。タオルリストバンドの英語を読んでみと“KINGDOM HEARTS”と書いてありました。僕は『God!God!』と連呼して二人を崇めました。任天堂ではなくてスクエニでした笑。FF7主人公のクラウドのモノマネで『興味ないね。』と言ってみたり、僕が初めて買ったFFは7だからすごい思い入れがあると言う話をしたりして盛り上がりました。そして最後にPokémon GOのフレンド登録とLINEを交換しました。日本のゲームを通して海外の方とトモダチに慣れたのは嬉しい限りでした。

高校生当時僕は熱狂的なゴイステファンでした。ゴイステを知りpunk rockを知ったのです。なので銀杏BOYZを見たかったのですが、残念ながらバス待ちの影響で見る事が出来ませんでした。峯田また機会があれば会おう。

久しぶりにアジカンを見てたらHomecomings畳野さんがサプライズで出てきたり、大雨の中clammbonを見てなんとも言えないエモい気持ちになったり。かと思えば世界№1 DJ MARTIN GARRIXのプレイでブチ上がったり。SIAのパフォーマンスを大雨の中食い入るように見たり。

ミトさんがステージから撮っていた動画にひっそりと映っている僕。

こうして一瞬にして僕の初めてのフジロック参戦は幕を閉じました。

宿でのアフターパーティ

宿に戻るとバーで飲んでいるフジロッカーの方に声を掛けられて、一緒に飲む事になりました。ビールを一杯奢って貰いました。

初回のフジロックから参戦している猛者の方でしたが、今年のフジロックの環境は非常に過酷だったとの感想でした。GREENとWHITE STAGEを結ぶ通路が水没してましたからね。兎に角雨が凄かった。

初めてのフジロックは想像以上に過酷でしたが、それ故に強烈に心に残る体験になりました。二度と行くものか!と感じるけど、また行きたくなる。そんなフェスです。

過酷な環境下で特に役立ったアイテムを最後に紹介したいと思います。

僕的フジロック必需品

1.KiUのポンチョ

大振りのポンチョでザックごと覆い尽くせるサイズなので天候の変化が激しいフジロックの会場で大活躍しました。会場でフジロックコラボの物も販売していました。

2.KEENのサンダル

水陸両用サンダル。大雨のピーク時は膝上まで水没していた会場内でこちらも大活躍しました。このKEENのサンダルが無ければ会場内を颯爽と闊歩する事は出来なかったでしょう。こちらもフジロックコラボモデルが会場で販売されていました。

アマゾンプライムデーで買いました。

3.折り畳み椅子(背もたれ付)

疲れた時座れる折りたたみ椅子は必須です。今回は残念ながら大雨で使うタイミングは少なかったですが。

壮大な自然と音楽に包まれるフジロックフェスティバル。皆さんも参加してみませんか?きっと思い出に残る体験になりますよ。

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Yuusuke Tanabe
Ever Onward

上級VR技術者/建築業界勤務(主に空調設備)副主事/ITリテラシー高めのブルーカラー/アーリーアダプターでマイノリティ/ルールにとらわれず能動的に動くタイプ/Apple製品好き/My car:BMW X4(G02) 服:COMME des GARCONS HOMME PLUS