大切な何かを失った日。

Yuusuke Tanabe
Ever Onward
Published in
2 min readApr 18, 2016

あれから二ヶ月が経った

最愛の娘が病に倒れた。
突然の出来事だった。
その日から僕が見ていた世界はモノクロに変わってしまったのだ。

心の移り変わり

発症直後
大丈夫!すぐ良くなる。
そんな安易な気持ちでいた。

投薬により娘が4日間寝たきりに
大丈夫!ダメかもしれない。大丈夫!ダメかもしれない。
情緒不安定。生きている心地がしない。
毎朝の目覚めは最悪だ。

娘が覚醒するも自発性ゼロ
覚醒したらまた元通りの娘に会えると思っていた。
その希望は粉々に崩される。
目覚めた娘は変わり果てていた。目の焦点は合わない、声を発しない、注射されても無反応。もうダメだと思った。
希望は捨てようと思った。

後遺症の宣告
主治医より元には戻らないし、後遺症が残るとの宣告を受ける。
娘の状態から覚悟はしていたがとても受け止められなかった。
激しく泣いた後に無感情に徹する。

リハビリ開始〜現在
ちょっとした出来事で喜んだり悲しんだり。
浮き沈みの大きな日々が続く。

大切な何か

僕にとっての大切な何かは“生活の中で小さな幸せを見つける能力”である。

  • 今日は信号が全て青だ。運がいい。
  • 満員電車なのにたまたま目の前の座席が空いて座れた。ラッキー。
  • 妻が横で笑っている。幸せだ。

“生活の中で小さな幸せを見つける能力”に僕は長けていた。
それを今は失ってしまっている。

生活の中で小さな幸せを見つける能力を取り戻す

周りの人を幸せにするにはまず自分が幸せにならなければならない。
小さな幸せを見つけて、家族をまた幸せにする。
現実を受け入れて前に進むのだ。

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Yuusuke Tanabe
Ever Onward

上級VR技術者/建築業界勤務(主に空調設備)副主事/ITリテラシー高めのブルーカラー/アーリーアダプターでマイノリティ/ルールにとらわれず能動的に動くタイプ/Apple製品好き/My car:BMW X4(G02) 服:COMME des GARCONS HOMME PLUS