HomePodを購入して生活が変わった話

音楽とスマートホームの力

Yuusuke Tanabe

Published in

Ever Onward

Sep 3, 2019

アメリカでの発売から遅れて約一年半後。ようやく日本でもHomePodが発売され、僕もホワイトカラーを一台購入しました。

開封の儀

二重の段ボール箱に包まれて厳重に包装されていました。厳重な段ボール箱から出すと、打って変わって宝石箱のような綺麗な包装が現れます。アップル製品の宝石箱のような包装にはいつもわくわくさせられます。包装を開く前からアップル独自の体験が始まっています。

包装を開けるとHomePodの美しい姿が現れます。電源ケーブルの色は他のアップル製品によくある白色をしていますが、今回は綺麗に編み込まれたファブリックに包まれています。細かいところですが、少しリッチに仕上がっています。電源ケーブルを固定している部品も昔はプラスチック製だったのが今は紙製に変わっており環境に配慮しているのが垣間見れます。スピーカー全体の編み込みは二重構造になっていて触ってみるとその感触は硬すぎず柔らかすぎず優しい感触です。全体のフォルムも角がなくて、丸みのある暖かさを感じるデザインに仕上がっています。そんなデザインがSiriに話しかけやすくしてくれています。

初期設定での驚き

設置位置を決めて早速初期設定を始めました。100Vコンセントが届く範囲であれば基本的にどこでも設置できます。電源ボタンなどは特になくて、コンセントを差し込むと通電されます。電源の入ったHomePodにロック解除したiPhoneを近づけると初期設定開始の画面がサッと表示されます。AirPodsの初期設定と同じような画面です。初期設定画面から数タップするだけで簡単に設定が完了してしまいます。

僕は夜中にHomePodを初期設定していたのですが、最初の起動音がかなり重低音で音も大きかったのでびっくりしました。びっくりした半面その重厚感のある音にニヤリともしました。夜間初めて起動する際は気をつけましょう。

声一つであなたの好きな音楽の世界へ

初期設定が完了すると早速Siriに話しかけて、音楽を再生してみました。

“Hey Siri おすすめの曲をかけて”

Siriの反応速度は良好で、すぐに好みの曲をかけてくれました。僕はApple Musicも長期間契約しており、好みの曲も伝えていたのでばっちりパーソナライズされていました。また、音楽再生中Siriに『この曲好き』『この曲嫌い』と一言伝えるだけでパーソナライズの精度が上がるのでおすすめです。

これまで僕は室内で音楽を聴く際、iPhoneのスピーカーから流して聴いていたので、それと比較すると音質は大幅に向上しました。メインボーカルが直接的に聴こえて、バック演奏などが間接的（柔らかく）に聴こえてきます。他のレビューにも書いてある通り、重低音がかなり響き音量は25%ぐらいで全然事足りる音量です。ちなみに音量の調整はHomePod上部の＋・−マークをタップでも出来ますが、Siriに『音量◯◯%』と伝える事でも出来ます。僕は朝晩音量15%、昼間音量25%で楽しんでいます。ベストな音量を覚えてSiriで一発設定出来ると快適で気持ちが良いです。

Bluetooth・AirPlayスピーカーを買わずにHomePod発売を待っていた甲斐がありました。これから毎日心地いい音楽を声一つで聴き始めることが出来るのは嬉しい限りです。

HomePod × スマートホームの暮らし

ここからはHomePodを購入してスマートホーム化すると、どのような生活になるのか書いていきます。生活が快適にワンランクアップしますよ。

朝

『Hey Siri おはよう』

家のカーテンが一斉に開き、照明が点きます。

『Hey Siri 最新のニュースを聞かせて』

とSiriに話しかけて、ニュースを聴きながらコーヒーを淹れます。ニュースがひと段落した後は

『Hey Siri クラシックのオススメをかけて』

とSiriに話しかけて、クラシックを聴きながら優雅にコーヒーを飲めます。

家から出発する際に『Hey Siri 行ってきます』と伝えると照明・エアコン・TVなどの電源を切ってくれます。

夜帰宅前

アプリで室内の温度が高いのを確認。遠隔操作で帰宅する前にエアコンを運転しておく事が出来ます。

また、同居人がいる人はホームアプリからインターコム（無線機の様な機能）を使用する事で『今から帰るよ〜』っとHomePodから自分の声で伝言を伝える事が出来ます。これが簡単に連絡出来て意外に便利です。

帰宅

家に近づくとiPhoneのGPSと連動して自動で鍵が開きます。

家に入り『Hey Siri ただいま』と伝えると照明・TVなどの電源を入れてくれます。

エアコンは帰宅前に入れていたので、室温は快適な温度になっています。

就寝

用事を済ませて寝る準備が出来たら、『Hey Siri おやすみ』と伝えると照明・エアコン・TVなどの電源を切ってくれます。

スマートホームの作り方

前途の活用をするにはスマートホーム化をする必要があります。僕はHomePod購入を機にスマートホーム計画を建てて実行しました。出落ちですが、現状日本においてスマートホーム化を満足いくようにするのは厳しいです。理由としてはIoT家電の少なさやHomeKit対応製品の少なさが挙げられます。HomePodが日本に上陸したのでこれから改善されていくでしょう。（希望的観測）とりあえず現状スマートホーム化した部分について書いていこうと思います。

Qurio Lockスマートロック

スマートロックです。Bluetooth通信を使用して鍵を開閉をします。後述するNatureRemoを使用するとBluetooth圏外でも開閉をする事が出来ます。日本の大体の鍵に取付けられますが、念の為に購入前に確認しておきましょう。

鍵の開け閉めは毎日する事なので、意外に恩恵が大きいです。鍵の開くタイミングも扉から半径3mぐらいに近付くと開くイメージなのでセキュリティ的にも心配ありません。また開閉センサーが付いているので『あれ？鍵ちゃんと閉めたかな？』っと気になった時にすぐ確認出来ますし、閉める事が出来ます。オートロック機能を設定していれば閉め忘れも無くなります。

LIFX LEDスマートライト

電球自体がWiFiを受信してくれて、照明が制御出来るようになります。こちらの製品はHomeKitに対応しているのでApple純正のホームアプリが使えます。ホームアプリで照明を入切したり、HomePodのSiriに『◯◯の照明消して』と言えば消して貰えます。外出先からの現状確認や入切も出来るので、消し忘れても外から遠隔操作で消す事が出来ます。

またホームアプリのオートメーション機能を設定する事でiPhoneのGPSと連携して、家を離れると自動で照明を消す事が出来たりもします。これで消し忘れの心配が無くなります。もちろん逆に家に着くと自動で予め設定しておいた照明だけをつける事も可能です。僕の場合は家から離れたら全ての照明が消え、帰宅するとリビングの照明が着くようにオートメーションを設定しています。

LIFX LEDスマートライトの口金サイズは一般的なE26サイズです。それ以外の口金サイズでも変換アダプタを用意すれば取り付けられます。口金サイズよりも僕の場合は電球の直径と全長サイズが大きすぎて断念する照明器具が多かったです。密閉型照明器具で開口部が狭いとスマートライトが入りません。またダウンライトで口金が横に付いているタイプもサイズの問題で同様に取付出来ない可能性があります。スマート電球に交換する際は予め照明器具の口金サイズと電球収納スペースの寸法を測った方がいいです。