IT化した設備業界

僕の頭の中の未来像

Yuusuke Tanabe
Ever Onward
3 min readFeb 17, 2019

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Photo by Bram Van Oost on Unsplash

朝起きてSiriに今日の予定を聞く。

僕「今日の予定を教えて?」

Siri「今日は9:00から○○工場でエアコン新設工事があります。自宅を8:15までに出発すれば間に合います。現場の天候は晴れです。」

僕「ありがとう。」

Siri「どういたしまして。お役に立てて光栄です。」

現場へは自動運転車で向かう。車のナビとクラウドカレンダーが連携しているのでカーナビには既に目的地が設定されている。移動中に車載VRヘッドセットを被り、現場調査時に撮影しておいた360°写真に“入り”KY (危険予知)活動を済ませておく。

現場に到着。MRグラスを着用し守衛へ向かう。入門申請書類の書き方などをEvernote for MRで確認しながら記入して入門する。

まだ一度しか訪問していない現場だが、MRナビが客先事務所までナビゲートしてくれるので問題ない。

お客様に挨拶を済ませて、共に施工現場へ。

僕「施工完了のイメージはこの様になります。」

機器や配管経路をタブレットのディスプレイを介して、ARアプリで説明をする。( Pokémon GoのPokémonがエアコンに変わるイメージ)

僕「エアコン、リモコン、冷媒配管、ドレン配管の設置位置・経路は問題ないでしょうか?電源はこちらの分電盤からの取出しで問題ないでしょうか?」

客「特に問題ありません。」

僕「承知しました。それでは作業に入らせて頂きます。」

職人との打ち合わせ。

作業工程・作業人員の健康状態を確認して、タブレットに表示してあるKY・TBM用紙に作業人員全員にサインをしてもらう。

作業開始。

要所要所で職人がMRグラスを着用し、機器設置位置を確認する。もう墨出しをする必要はない。配管ルートやコア抜位置も同じ要領で施工する。

MRグラスには工事要領書までも表示されるので、新人でもある程度の作業はこなせてしまう。また、次の作業工程を見越して工具を渡すなど、上司のフォローもしやすい。MRが普及して作業効率が格段に上がった。

新設エアコン設置が完了したら、試運転データをタブレットに入力して、その場で報告書を作成してクラウドにアップする。お客様の要望されたらその場でメール送信する事も出来る。

作業完了。

作業が終わり、お客さんに挨拶しに行く。
タブレットで作業写真を見せながら報告し、作業完了証明にサインをもらう。

僕が想像する未来像を描いてみました。
IT技術は日々先に進んでいても、実際の建築設備業界のIT化は現場側が対応できずに使いこなせていないのが実情。引続きブルーカラー × ITをキーワードに頑張ろう。

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Yuusuke Tanabe
Ever Onward

上級VR技術者/建築業界勤務(主に空調設備)副主事/ITリテラシー高めのブルーカラー/アーリーアダプターでマイノリティ/ルールにとらわれず能動的に動くタイプ/Apple製品好き/My car:BMW X4(G02) 服:COMME des GARCONS HOMME PLUS