お買い得情報

jir
exploring the power of place
4 min readFeb 19, 2020

大阪で育った私にとって、恵比寿は未知の場所だった。東京のテレビ番組でたまに恵比寿のイメージを知る程度で、そのイメージは「高級でお金持ち住む街」というものだ。学生が行くイメージがなかったため、東京に来て4年経ってもほぼ行くことはなかった。

そんなある日、恵比寿で展示を行った。準備〜会期中の5日間は朝から晩まで恵比寿に滞在するので、否応なしに恵比寿のどこかでご飯を食べることになる。コーヒー1杯飲むだけでも1,000円はするような街と聞き、ご飯なんて食べたらいくらするかたまったもんじゃない、と勝手に破産を覚悟していた。だが、実際に恵比寿での5日間の食事を通してこの固定概念は大きく覆された。‘‘高級な街’’というイメージに覆われて見えていなかった、安くて美味しいコストパフォーマンスの高いお店が実はたくさんあったのだ。

その経験から「恵比寿=お買い得」というこれまでのイメージとは違った一面を世間に知ってもらいたいと思うようになった。

ここでは私が気に入ったお店を簡単に紹介する。そして恵比寿での5日間の食事を通して感じたことをあるメディアで表現しようと思う。

まず、『港新地』という寿司屋だ。ここは何よりランチがお買い得だった。普段なら1巻300円ほどするにぎり寿司が8巻980円(+税)で食べられる。そして何より僕が驚いたのがあら汁食べ放題だということ。魚介の味がとても濃い、いわゆる高級なあら汁の味がした。あまりにも美味しくて食前から食後まで3杯もおかわりしてしまった。(こういうところが僕が貧乏性と言われる所以だ…)

次に、『満丸』という中華料理屋。ここはディナー(というか飲み会)で訪れた。曜日ごとにお得な料理が変わり、僕が行った水曜日はなんと餃子が全品半額だった。通常このお店では餃子1人前380円(+税)なので、200円ほどで餃子を食べることができた。これにはあの餃子の◯将もびっくりな安さだ。しかも美味しい。餃子の種類も8種類ほどあり、つい全部頼んでしまいそうになった。「次は何曜日にしよう」とまた来たくなるほど良いお店だった。

最後に『dot Grill and Bar』というイタリアンレストランを紹介する。ここではランチハンバーガーセットを注文した。「どこから食べればいいんだ…」と戸惑うほど大きいハンバーガーだったが、大きさの驚きを上回るほど味に驚いた。流石は本格イタリアンの作るハンバーガーだ。肉とソースのマッチ加減がやみつきになった。しかもこのセット、ハンバーガーにサラダ、ポテト、デザート、ドリンク飲み放題が付いて1,000円以内と、大満足のボリュームだった。

以上3軒のお買い得メニューを紹介したところで、これらのメニューを僕なりにまとめてみようと思う。「どうすれば今回感じた恵比寿ご飯のお買い得さを表現できるか」と考えたとき、関西出身の僕の頭に「スーパー玉出のチラシ」が思い浮かんだ(スーパー玉出は「もやし1円セール」など、激安の 関西限定スーパー)。「半額!」や「80%OFF!」といった文字がたくさん書かれていかにもコスパが最強そうな感じがする。そこで、玉出のチラシを参考に今回の恵比寿お買い得メニューを「チラシ風」に紹介してみた。

タイトルと画像をいれるとともに、それぞれの特徴を書いた文もいれてみた。

どうだろう。「スーパーのチラシ風」に恵比寿お店の料理を紹介することで「お買い得感」を表現できているだろうか。スーパーのチラシのように、派手な色で枠を作り、過剰なエフェクトで値段を書くのは恵比寿の高級そうなイメージには全く合わないだろう。しかしそれが大事なポイント。これこそ「恵比寿=お買い得」という私が感じた恵比寿らしい別の一面だ。私が恵比寿でご飯を食べて恵比寿へのイメージが変わったように、読者のみなさんにもこのチラシによって恵比寿へのイメージが変化すると嬉しい。そしてぜひ恵比寿に足を運んで、お買い得料理を味わってみて欲しい。

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