恵比寿三店舗周遊記

Gaku Makino
exploring the power of place
4 min readDec 19, 2019

最近、大学の調査で恵比寿にいくことが増えました。筆者は大学生の身分であり、なけなしの財布からそこそこの電車賃を叩いて恵比寿までいくので、コスパ稼ぎになんか食べていこうと、ついでに飲食店にいくことがあります。

そんなわけで、今回の文章では、僕が恵比寿で行ってみて“印象的”であった店をご紹介します。とはいえ、食べログ的な飲食店批評をしたいわけではありません。今回のタイトルを見て、世界史を勉強していた人はピンときたかもしれないですが、イブン=バットゥータの『三大陸周遊記』(正式題名『諸都市の新奇さと旅の驚異に関する観察者たちへの贈り物』)を真似ています。歴史的大著の超絶小さいver.(テーマもスケールも全て)として、ただただお店での体験と新奇さを書き連ねていきます。

まず、ご紹介するのは、「写真集食堂めぐたま」と言うお店。ここは筆者の友人の近所であり、僕の周りの界隈では割とよく知られた存在で、別の友達と恵比寿に来た時に行ってみました(なんで、その時恵比寿にいたのかは、全く思い出せない)。店内で提供される食事は、かなりヘルシーな食事で、雑穀米のご飯が茶碗にもられる、一汁三菜的な定食。ガッツリ系を求めている人は他所へどうぞ、と言わんばかりの健康志向イデオロギーを感じるものの、結構お腹に溜まります。そして特徴的なのが、部屋の四方八方を囲う本棚。そのほとんどが店名にあるような写真集がずらっと並んでいます。僕が行った時は、遅いお昼時でしたが、デザイナーや業界人っぽい人が写真集を見ながらミーティングしていました。センスのあるご友人や日々の暴飲暴食から胃腸を労わりたい人にオススメします。

めぐたまHPより

次に紹介するのは、「エビス バインミー ベーカリー」です。ここは、一人で恵比寿を調査している時に、街を歩きながら、食べられるものがないかと探している時に見つけたお店です。ビルの1階のなかに「ビルトイン食洗機」の如く、見事に縦長にハマっている、お店は2年前に南アのケープタウンのチャイナタウンでビリヤニを食べたインド料理屋さんを思い出させてくれて、とても懐かしい気持ちになります。そして、肝心のバインミーについてですが、中身の肉の種類や野菜は好きなものが選べるのと、パンとソースにもこだわりを感じられて(かつて仏領だったところはグルメな食事が多いらしい)結構美味しいです。ただ、ベトナム料理なのに¥700くらいするのが、非常に財布に痛い。ここ以外でも、東南アジア料理を東京で食べようとすると、結構お金かかりますよね。先日、台湾で小籠包を食べた時も30コ¥500くらいで感動しました…

バインミー

最後に紹介するのは、「おおぜき中華そば店」です。ひとりで冬の恵比寿をフィールドワークしていて、あまりの空腹に耐えきれずに「恵比寿 ラーメン」と検索して見つけたのがここです。恵比寿神社の目の前にあり、18:00に訪れたら、満席に近いほどの賑わいでした。煮干しラーメンが有名らしいのですが、券売機の前でしばらく悩んだ末、なぜか白湯ラーメンを注文。ラーメン激戦区の府中出身、町田在住の僕からするとまぁまぁな感じでした。ネットの評価は高かったのですが、感動はそこまでないなと思ってしまいました。百聞は一見に如かず。ネットの評価が自分の舌にマッチするかはわかりません。

おおぜき中華そば(食べログより)

バットゥータは21歳から世界周遊を始めたと言われていますが、気づけば僕も21歳。非常に小さなスケールではありますが、恵比寿を回りながら、観察者達への贈り物を紡いでいく連載にしていきたいです。

次回に乞うご期待。

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