渋谷駅攻略

shinichiro kojima
exploring the power of place
4 min readOct 9, 2018

私は東急東横線の定期(横浜駅日吉駅間)を持っている。そのため、新宿などの東京都心に行く際はよく渋谷駅を使う。

私は渋谷駅が嫌いだ。理由は一つ、乗り換えに時間がかかるからだ。渋谷駅には8つもの路線が通っている。JR山手線、JR埼京線、JR湘南新宿ライン、東急東横線、東急田園都市線、京王井の頭線、東京メトロ銀座線、東京メトロ半蔵門線だ。どの路線も主要な場所を通っており、都心の移動には不可欠だ。そのためもちろん人は多い。渋谷駅はJRの情報によると2017年度の乗車人数が6位だ。だが私が言いたいのは、人の混雑ではない。空いていたほうが全然好きだが、満員電車は慣れているのでそこまで問題はない。問題は各路線の距離だ。JR間であったり、東急電車間であったりするとそこまで時間はかからないが、東急電車からJR、東京メトロから京王井の頭線など他社の乗り換えの場合、とても時間がかかる。急いでいる時は本当に大変だ。乗り換えの時間に余裕を持たせて表示されるヤフーの乗り換え案内でも間に合わないことがある。なんとか工夫ができないものかと日々悩んでいる。

ではここからはその対策について考えてみる。インターネットで調べた結果、渋谷駅の最長乗り換えは766.5メートルとのこと。JR埼京線と東急東横線の乗り換えだ。これは日本でもっとも駅間としての距離が短い高知県にある土佐電気鉄道後免線の一条橋駅清和学園前駅間(84メートル)のおよそ9倍だ。分かりづらいかもしれないので、陸上競技で例えると、800メートルの世界記録が男子は1分40秒91(屋外)、女子は1分58秒28なので、私たちは何も弊害なく全力で走っても2分はかかるだろう。荷物を持って、おしゃれな服を着て、混雑の中階段などの弊害をくぐり抜けて通過するには10分かかると言っても過言ではない。また、2番目に乗り換えが長いのは京王井の頭線と東急東横線の間で579.3メートル、3番目に長いのはJR山手線と東横線の間で最長451.4メートルだ。どれも確かに長い。1分や2分での乗り換えは夢のまた夢だ。やはり対策はないのだろうか…。と、ここまで書いてきたが、渋谷駅における最長乗り換えベスト3はどれも東急線からの乗り換えであった。東急東横線をよく使う私にとって、渋谷駅の攻略は絶望と考えられた。

これらの結果から渋谷駅の乗り換えにおける短縮を考えた際、解決方法は2つ挙げられた。1つ目は、距離はしょうがないとし、最短の道を覚えることだ。距離では想定できない高低差や混雑状況などを考えていくつもの道を試してみることだ。何回も通り、自分なりの道を見つけ出すことが解決方法である。2つ目は、東急東横線を使った乗り換えの場合、渋谷駅を使わないことだ。例えば、日吉駅から新宿駅に行く場合、最も安いのは東急東横線で渋谷駅まで行って、JR山手線に乗り換えて新宿駅まで行く路線だ。しかし、これに11円足すだけ(ICカード優先)で、もう1つの路線の利用が可能となる。それは、東急目黒線で目黒駅まで行き、JR山手線に乗り換えて新宿駅まで行く路線だ。これの場合、乗り換えにかかる時間や足の負担はないと思われる。もちろん、東急東横線の渋谷駅を使わずにはできない移動もあるので万人が使える方法とは言えないが、渋谷駅の乗り換え短縮方法の1つではある。

このように渋谷駅に注目した際、私にとって1番の問題は乗り換え時間だ。私自身が時間に余裕を持って行動すれば良い話だが、楽ができればと思い考えてみた。では逆に、乗り換え時間が長いからこそのメリットはあるのか。色々な人にインタビューしてみた。その結果、2つのメリットが出てきた。まず1つ目は気分転換になるということだ。私自身、乗り換え時間が嫌いでなるべく渋谷駅を使わなかったが、逆に渋谷駅などで乗り換えて気分転換するという人がいたのだ。2つ目は単に足の運動になることだ。少し調べてみたところ、体重60キロの人が1キロ歩くと56カロリー消費できる。つまり、渋谷駅JR埼京線と東急東横線の乗り換えをすると1つ50カロリー近く消費されることになる。

渋谷駅攻略はとても難しい。しかし、考え方によってはゴールが見えてくるかも。

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