失敗と勇気について体験を書くこと

Masaki
Failure is the Key to Grit!
6 min readSep 26, 2016

このブログでは、「失敗」と「勇気」について、自分の体験から学んだことを書こうと思います。
主に Startup Weekendという
「週末54時間でチームを作り起業を体験するイベントとコミュニティ」
にまつわる体験が多くなる予定です。

なぜ書くかというと、一言でいえば「ありがとう!」と伝えたいからです。
自分が変わる機会をくれたすべての人達に。

私は、わりと最近まで、以下のような状態にありました。
「人生で何に情熱を注ぐべきか見当がつかない」
「なにか新しい挑戦をする勇気が持てない」
「たとえば起業をする人達は、自分とは違う世界の人と思い込んでいる」

今これを書いている時点では31歳。
企業で働くサラリーマン。大学卒業から数えて、7年ほど会社員をしています。会社は3つめです。

どうしてサラリーマンをしているのか?

その仕事をしたいと思ってその道に決めた、そして意思を更新し続けている...のではないことに、働きはじめて数年したときに初めて気づきました。

多様な働き方、生き方を知ること。
そして自分が何に情熱を傾けたいかを問うこと。
そういった大切なことをせず、「なんとなく」で選んでしまったのではないか?
知る勇気、試してみる勇気がなかったのではないか?
という思いが強くなりました。

でも、一方で、いまさらどうしたらいいのだろうと思っていました。
転職という選択肢はあるければ、年を重ねれば重ねるほど、企業は採用してくれる確率は下がるという話だし、そもそも、それだと自ら何かを経験して、選ぶことを避けたまま、会社員を続けることには変わりもない。

と、そんな悶々としていたときにStartup Weekendというコミュニティに出会いました。
2014年11月、横浜で開催されてStartup Weekend Yokohama 2のイベントに参加してみたことをきっかけに、すばらしい人達に出会い、深くコミュニティに入っていくようになりました。

そして、ひとつの価値感を肯定していいのだと知りました。

「失敗はすごく大事。挑戦した人だけが失敗できる。」

考えてみれば、子どもの頃は、自分だって挑戦していたはずです。それも、心から夢中になりながら。

ハイハイから二足で立つようになり、そして歩こうとするとき。
自転車の補助輪をはずして乗ろうとするとき。
ひとりで切符を買って電車に乗って、遠くまで出かけるとき。
友達と一緒に、文化祭の出し物を作ったとき。

困難は感じつつも、だからこそ、そこにはワクワクがあって、やりぬいた喜びがあったはずです。

でもいつの間にか失敗を恐れて、あるいは挑戦という感覚すら忘れて毎日を送っている大人になってしまった…。

— —

先日、私の尊敬する起業家の方々が登壇されるイベントがあり、自分の起業家としての失敗談を聞かせていただきました。
そこでとても印象的だった言葉は、登壇者の石原吉浩さんの

「成功することを考えていたが、そうすると失敗を恐れて成功の確率が下がるというのをわかっていなかった。それは悪い失敗だった。」

というものです。
成功することを考えると、失敗を恐れてしまう。

また、来場者の中の別の起業家の方が、こうおっしゃっていました。

「失敗は、失敗と認識したときから、失敗ではなくなる。一番悪いのは、失敗を自覚できないまま進んでしまうこと。」

これも心打たれました。
失敗は、失敗でなくなる。

尊敬する起業家の方々は、失敗を避けてきた私が持つ「常識」とは異なる「経験からの真実」を語っておられて、それが改めて、私には深く刺さりました。

実は、石原さんは、Startup Weekendのファシリテーター(Startup Weekendのブランドを守り、イベントをファシリテートする資格を持つ人)でもあります。
そして、2年前、私がはじめて参加したイベントをファシリテートしていたのが、石原さんでした。

挑戦する、失敗する。
ずっとそれをし続けなくてもいいのかもしれません。人には休息と安らぎの時間もとても大事なことだと思います。
しかし、無意識下に挑戦と失敗を取り除いて、逃げ続けていては、自分の人生を自分でコントロールする感覚を持てない。すなわち「何のために生きている?」という問いに答えられない。その状態のまま、残り何十年か生きていないといけなくなってしまう。

それは、イヤだ。

とはいえ、何からまず、手を付けたらいいかを悩んでいるのですが、そんな私にすばらしい知恵を授けてくれた方がいます。

鎌田武俊さん。

2016年6月のStartup Weekend Yokohama プレイベントでお話いただいたテーマは、「やりたいことを整理する」というものでした。
詳しいことは鎌田さんご作成の資料を見ていただくとして。
お話の中で最も大事だと私が感じたのは「哲学(好きでたまらないこと)とビジョン(こういう世界にしたい)」という思いを書き出して、じっくり時間をかけてそれを行き来しながら「やりたいこと」を見つける、その方法論です。
さらに哲学とビジョンも見つけ方がそれぞれブレークダウンされているので、すごく肚落ちしました。

自分の哲学とビジョンはいずれ改めて整理して書きますが。

「失敗する勇気を賞賛したい」

そこが私の哲学とビジョンのコアになります。

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このブログを書く目的は、私の行動習慣と考え方を変える機会を作ってくださった全ての方々への感謝のため、というのは冒頭に書きましたが、加えてもうひとつ、私がまだ会った事がないけれども、たまたまこれを読んでくださった方に

「どんな小さな挑戦でも、それで失敗ができることを発信しようよ!」

というのを伝えたいからです。
私くらい勇気がない人間はそうそういないんじゃないかと思っているのですが、だからこそ、「なんだ、このレベルから始めればいいんだ!」という共感を持ってもらって、そして、もしも何かの行動に繋がることがあるとするなら。

うれしいかぎりです。

Startup Weekend は全国で開催されています。興味のある方は NPO法人Startup Weekend のサイトでスケジュールをご確認いただき、参加申込をご検討ください。

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失敗したおかげで、勇気を持てるようになった話。

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