イノベーションを先導するTargetの取り組み、LA25とは?

Shingo Yokoyama
Fashion-Tech News
Published in
4 min readDec 7, 2015

ここ数十年で我々のお客様のライフスタイルはよりデジタル化してきています。物の買い方は根本的に変わったのです。

彼らは我々に最高の店内経験と最新かつオンデマンドなショッピングの両方を求めるでしょう。これは、より早く商品を見つけること、親切な店員、そしてオンラインやモバイル上での使い易さを同時に求めているということです。顧客の購入体験を次のレベルに上げるために、我々は奮闘しています。

最高レベルに到達するために、私たちは手始めにLos Angelesにある25の店舗でLA25という名前の革新的プロジェクトをローンチします。そのプロジェクトでは、ユーザーイクスペリエンスや接客を改善するために、約50の強化案と革新的な案をテストします。その内、幾つかのテストは既に他の業界で利用されている手法であり、その他は、全く新しい施策です。

単一の市場でこれらのテストを行うことで、この市場においてどの要素やどの組み合わせが最も効果的かを見極め、将来の店舗デザインの設計に役立てることができます。

1次テストは数週間後に開始される予定で、2016年春には2次テストを行います。店舗への変化は主に2点で、外観とサービス面において起こります。

外観に関して言えば、よりモダンな販売フロアと、新しい備品や標示を導入します。更に、最新のアイテムやスタイルを店頭に飾ることができるよう外観を一新します。

サービスに関しては、既に他のデパートでは導入済みである施策を取り入れる予定です。例えば、デジタルを美容部門などに導入します。お客様はショッピング中にこれらのイノベーションを体感することができ、サプライチェーンやバックルームにおいてもデジタル化が行われます。

是非、この機会に我々のイノベーションの種をご覧になってみてください。

さらに、美容部門やベビー用品部門でもお客様に快適に買い物をしていただけるよう、よく訓練されたBeauty ConciergeとBaby Advisorを派遣します。彼らは皆様の質問に答え、お客様一人一人に合ったサービスと我々の商品に関する情報を贔屓目なしに提供します。

加えて我々は、digital service ambassadorという新しい役職の従業員を派遣します。彼らは我々の提供するTarget mobile appやCartwheelなどのデジタルチャネルの活用や店内の商品のピックアップをお手伝いします。

もしお客様が買い物をされている時に商品が自分の家にあるところを想像できれば、より簡単に商品をお選びになれるはずです。そこで我々は、商品がリアルな生活(ヴィンテージ家具に囲まれた食卓、完璧に装飾された寝室など)のなかにあるかのような展示をテストします。

さらに、現在、私たちのチームは店舗における製品の在庫状況は把握できていますが、それらが間違った通路や棚に置かれていたりすると、それを見つけるのに非常に手間取ります。そこでradio-frequency identification (RFID) technologyと呼ばれる技術を導入し、誤った位置に置かれた製品を素早く見つけ、改善を図ります。

さらに、忙しいお客様に向けて、それぞれのライフスタイルに合わせた街頭販売などの新しい販売方法も検討しています。

記事セレクト: Yujiro Numata
翻訳: Shingo Yokoyama

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