ビーコンテクノロジーを活用し、50万人を店舗へと誘導したELLE

Ayako Shimatani
Fashion-Tech News
Published in
4 min readNov 30, 2015

ELLEは多くの消費者達を実店舗に誘導することに成功した。

Shop Nowというプログラムでは、ShopAdvisorとRetailMeNotというアプリ上でELLEエディターピックアップのおすすめ商品を紹介している。通知をオンにしているアプリのユーザーは、LevI’s, Vince Camuto, Barnes& NobleやGUESSのストアが2マイル以内の距離になった際に、ELLEのおすすめ商品のプッシュ通知を受け取る。そして、顧客が通知を開き、店舗に行けば、クーポンを受け取ることができるのだ。
例えば、最近では、当日に購入すればCamutoが$25オフになるクーポン券を発行した。

Shop Nowは、来客が減っているという店舗の声から生まれたという。

ShopAdvisorのCEOはプッシュ通知によるクーポン券の発行や、モバイルでの広告は既に存在していたが、それがファッション・エディターによるリコメンドだということや、実店舗と連携しているという所から人々はVIP的体験をする事ができ、多くのコンバージョンにつながっていると話す。

今、ビーコンテクノロジーは多くのリテーラーがデジタルを利用し、実店舗への来客を増やす手段となっている。

Shop Nowは、ELLEによるアドバスを参考にし、購入ができる上に、更にディスカウントを受けれるという強力なコンビネーションだとSwirlのRob Murphy。

ELLEは、プログラムの最初の5週間の結果が良かったため、2016年にもこのプログラムを継続するという。Shop Nowのプッシュ通知の開封率は通常のモバイル広告平均である0.8の15倍で、来店率は100倍だ。
そして、アプリにより5週間のうちに500,000名の来店につながったという。
Deloitteの研究によると、ビーコンによる通知の開封率は平均1%で、開封した人のうち来店した人は20%ほどだという。

ELLEはShop Nowを通して行われた購入のマージンは得ないが、Barnes& Nobleと提携し、最新号が発売した際に通知を行うようにした。

その他の雑誌も購入へつなげようと必死だ。VOGUEはTargetと共にShazamを活用した広告を展開、In Styleは、ドリュー・バリモアの撮影風景をバーチャルリアリティ体験にした。こういった事も将来的には購入を誘導する手段になるかもしれない。

今回のELLEの試みは、読者が外に出かけているときにもELLEエディターの理知を提供しようという事だった。

ELLEは、ホリデーシーズン終了後に同プログラムを再開するという。

ELLE used beacon technology that sends push notifications on recommended products picked by editorials at shops nearby and issues coupons, to drive 500,000 visits at brick-and-mortar retails.

記事セレクト: Yujiro Numata
翻訳: Ayako Shimatani

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