前任のナイキデザイナーが獲得を熱望する ”カルチュラル・アルケミスト”

Taiyo Uchino
Fashion-Tech News
Published in
3 min readDec 3, 2015

「彼らは敷かれたレールを歩くことを目的としない、”レールになる”ことを目指しているのだ。」

ナイキの前任デザイナーとして13年を過ごしてきたJason Maydenは、次なるザッカーバーグのような、最高のクリエイティブ人材を探しだすことに躍起になっている。

彼は、FacebookやDropboxなどの巨大tech系企業に投資を行うベンチャーキャピタルのAccel Partnersに参加した。

そこでの彼の大きな役割は3つに分けることができる。

  1. 新たな投資先企業における、アイディア/デザイン志向の文化の形成
  2. 同じくナイキ出身のBryan BarrやNBAのスターStephen Curry、そして、テクノロジーやソフトウェアのスペシャリストらと共に、自らのスタートアップを立ち上げる
  3. ”カルチュラル・アルケミスト”(文化錬金術師)–つまり次の時代のスタートアップ起業家となる可能性を持つ人材をアメリカ中から探す

それはただ単純にコーディングができる人材を探せばいいということではない。Maydenはカルチュラル・アルケミストについてこのように語っている。

「彼らは主に14~25歳の間。没入感(没入型エクスピリエンス)や、深いエンゲージメントに目線を向けている。敷かれたレールを歩く事を目的とせず、むしろ、”レールになる”ことを目指している人たちだ。彼らは様々な人々から影響を受け、世界中と繋がっている。

彼らは、エンパナーダから寿司、そしてEDMからクラシックまでを愛し、DJ、コーダー、家庭菜園をやっている子、もしくは、スポーツが得意な女の子であるかもしれない。」

加えて彼は、典型的な採用方法からは離れ、DetroitやChicagoといった米国中部の都市を訪問を予定している。

彼の特有の人材育成の手法は、競争が激化する昨今の人材市場において歓迎される事となるだろう。

記事セレクト: Yujiro Numata
翻訳: Taiyo Uchino

http://hypebeast.com/2015/11/ex-nike-designer-recruits-young-creative-talents

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