国外で上場するという選択肢

AHAlife, a rapidly growing e-commerce startup, chose to list on a foreign market. Shauna Mei, the CEO of AHAlife says that an IPO in a foreign market is a new alternative for the entrepreneurs which might offer them better terms.


AHAlifeは、日本のネット通販大手・楽天も投資している、2700名のデザイナーによる高級な日用品と’目の肥えた’購入者をマッチングするオンラインプラットフォームだ。

多くのVCがAHAlifeに事業の売却などの次の展開を期待する中で、同社CEOであるShauna Meiは自身の事業の売却も、次のラウンドの投資を募るのも億劫だったという。
米国での上場は膨大な労力が必要となる上に、自身の社内での力を弱める事になるのだ。

そこで、Meiは友人のJoannaの会社が昨秋、オーストラリア証券取引所(ASX)にて上場した事からも、ASXで上場するという選択をしたのだ。

豪州市場は急成長のテクノロジー企業に対する投資に積極的だ。更に、同国ではe-commerceやテクノロジーが普及しており、かつ、商品市場や鉱業により構築された、急成長企業に投資を行う事ができる大きな経済力もある。

上場には7ヶ月を要したが、豪州の基準は米国の基準よりも低いため、米国での手続きと比較すると手間がかからずに済んだという。

そして、今年7月にAHAlifeは$37 millionでINTと合併し、裏口上場を果たした。MeiはCEOとして留まり、$20 millionの資金を得る事ができたのだ。

MeiはAHAlifeの株式が豪州の市場で流通しているというだけで、同社が米国の企業である事に変わりはないという。資金を募る際に豪州の情勢に気遣わなければいけないだけだ、と。

また、現在AHAlifeが気にかけているのは、専ら、株価なのだそうだ。”企業価値について考えるのは、このまま事業を成長させ、更に資金を調達したいと思ったとき。”と、Mei。

更に今後NASDAQで上場する事も考えている。豪州証券市場と米国証券市場は互換性が高いのだそうだ。時価総額以上の価格でAHAlifeの株が取引されるようになれば、NASDAQでの上場は比較的簡単にでき、かつその頃までにはこれまでの取引履歴の経歴や、投資家の基盤ができているだろう。

Meiは、同社の現在の時価総額は$70 millionでNASDAQで上場できる金額にはおよばないが、同社の時価総額が今後$200 millionに到達すれば米国でIPOを行うつもりだとも話した。

Meiによれば、国外でのIPOは場合によっては、ベンチャーやエンゲル投資のラウンドを行うよりも好条件だ。さらに、非公開のうちに上層部が投資者や株主と交渉できるようにする事や、財務記録を整理し、上場に向けて社内を整備する事はとても重要だという。

MeiはAhalifeに合った取引市場を探した結果、豪州は英国や香港と比較して文化的にも米国に近く、投資家たちがデジタルネイティブなビジネスモデルについてよく理解しているため豪州での上場を選択したという。国外の様々な市場についてよく調べ、どの市場が自身のビジネスに合っているかを見極める事がIPOの成功につながるのだ。

国外での上場は、起業家たちにとって新たな選択肢となりうるだろう。

記事セレクト: Yujiro Numata
翻訳: Ayako Shimatani