次のステップへと進むE-Commerce

Taiyo Uchino
Fashion-Tech News
Published in
4 min readJun 25, 2015

E-commerceの弊害は、第二世代のデジタルネイティブたちがデビットカードやクレジットカードを手に入れ、オンライン購買力を高めるに連れて、消えつつあるようだ。

更に、E-commerceはモバイルへ移行しつつある。E-commerceは様々なソーシャルメディア、写真・動画ストリーミングプラットフォームなどへ広がり、私たちはTwitterやSnapchat, Pinterestを通して、日常的にモバイル上でショッピングする機会を得ている。

E-commerceの第1世代は、沢山の商品をオンライン上で探せるという事に終始していた。そしてそれは効率化、データによる在庫の拡大、安価な価格、低コストで信頼できる配送システムの発展を推進した。こうして、E-commerceは劇的に従来のシステムを淘汰し、新たな商機を生みだしてくれたのだ。

簡単なモバイル決済方法の登場は、モバイルコマースをさらに次の段階へと推進するだろう。
Swipe, Apple Pay, Android Payなどにより、モバイル購入プロセスはより簡易になる。こういったモバイル決済方法の登場やE-commerceサポートサービスの登場により、業界は大きく変化し、オンライン市場は更に拡大するだろう。

世界的にもE-commerceはホットだ。そしてShopifyのようなサービスが更に次世代のモバイル/E-commerceを促進するだろう。Shopifyは企業に物流、Swipeによる支払いソリューション、配送アプリ、モニタリングと分析サービスを提供している。

E-commerce 2.0はモバイル中心で、顧客経験とA/Bテストとデータ分析を元にしたニッチなマーケティングをもとにしたものになるだろうと言われている。ShopifyのアプリとAPIは中小企業にもE-commerceでの大きな機会を提供してくれる。

次世代のモバイル/E-commerce企業は、前世代の企業とは根底から違ったものとなるだろう。例えば、Warby ParkerやCasperといった企業はユニークなE-commerce体験を提供する事によりロイヤル顧客を集め、維持する事に成功している。

さらに、Oui Hours GMTやThe Honest Company、Etsyなどはキュレートされ、情緒的な体験をオンラインショッピングに組み込んだ。これらの企業は、常にデータの掘り出しや、A/Bテストを行いサイト体験の向上に努めている。シームレスで簡単な体験はマストだ。その体験の質やユニークさが次の課題となる。

データにより一人一人にキュレートされた体験は今後標準化するだろう。今後のモバイル/E-commerce体験はユニークで、情緒的で、意味のあるものでなければならい。

E-commerceとモバイルコマースは更に密接に、個人の嗜好に合わせたものになる。Shopifyは様々な企業のE-commerceを裏側でサポートするだろう。例えば、オフライン店舗と同様のマーチャンダイズやマージン、製品ミックスやディスプレーといった事だ。

E-commerceがとにかく安く、一般的な物を売る時代は終わったのだ。

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