CEO Eric Eichmannが語るCriteo成功の理由

Ayako Shimatani
Fashion-Tech News
Published in
4 min readFeb 15, 2016

フランスの広告会社Criteoは2015年の決算の収益が初の$1 billionを突破した事を発表した。同社は他社と大きく差を広げ、ネット広告企業の精鋭としての力を見せつけた。

Criteoはパフォーマンス広告企業で、Ecommerce企業と契約し、リターゲティングにより製品を買いそうな人をターゲットして広告を配信する。

2015年における総収益は$1.3billion となり前年比60%向上した。

Criteoが他の広告tech企業と際立つ点は、利益を計上している事だ。
Rocket FuelやTremor Videoといったその他の公開ネット広告企業の多くは大きな損失を抱えている。

同社の純利益は昨年比60%成長し、$64millionとなった。更に、フリーキャッシュフローを8%向上しこちらも、$64millionとなった。

CEOのEric Eichmannは成功の理由は、Criteoの顧客の多くがCriteoの費用をマーケティング費用でなく、販売費用として捉えているからだという。

だからこそ顧客はCriteoが販売成績を向上する効果があれば、翌日にでも費用を上げる事ができる。また、販売費用はマーケティング費用のように上限が設けられていない。

Eichmannは

多くの企業が当社を利用してくれているのは、Criteoが素晴らしいパフォーマンスを、大規模に提供しているからです。私たちは優秀なテクノロジーを持ち、それを日々改善し続けている。この領域に関しては世界最高のチームを持っています。

と話した。

Criteoの顧客は現実に、Criteoに前年より多くの費用を消費している。顧客は、2014年の第四Quarterと比べて2015年の第四Quarterでは20%多く消費しているのだ。Eichmannによればこれは、モバイル向け広告の向上などによるものだという。

また、Criteoは前Quarterにおいて900社以上顧客を増やし、現在10,000社の顧客を持つという。また、2,000の広告掲載先が追加された。
前Quarterの顧客維持率は90%で、これはGoogleのようなトップ企業しか得られない数字であるという。

2016年の目標

同社の2016年の目標はテクノロジーの向上だ。検索商品(search product)は、現在概念実証の段階にあり、メール商品(email product)は既に展開予定だという。更に、ビーコンを使い顧客のオフライン行動を元にした広告にも意欲的だ。

また、端末を超えたターゲティングや、数値測定の向上のための買収を行う可能性もある。これには複雑な技術が必要となるからだ。

更に、成長分野としてはアジアと中堅企業を伸ばしたいとEichmann。

EPSに関して

株価はこの記事を執筆した時点で、0.35%上昇した。

EPSに関して言えば、年$0.99と発表した、これはアナリストの予測よりも低い数字であった。しかし、EichmannはCriteoのような企業にとって、EPSはあまり参考にならず、Adjusted EBITAの方が利益性を測定するのに適しているという。

同社のAdjusted EBITAは昨年比6%増、$146.25millionで、総収益の10.9%だという。今quarterでは、Adjusted EBITAは$55millionで53%増加、総収益の13.5%となった。

記事セレクト: Yujiro Numata
翻訳: Ayako Shimatani

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