Instagramのしがらみ:クリックさせる?させない?

Taiyo Uchino
Fashion-Tech News
Published in
4 min readDec 24, 2015

TwitterやFacebookなど他のSNSのお蔭か、Instagramにおけるクリック式広告の出現は特に驚きもなく迎えられた。
それでも、特にメディアによる報道も無かったことは甚だ不思議なことである。

多くのSNSと対照的に、Instagramでは一つの投稿で何千ものいいね!を得ることができ、それがワンクリックで自サイトへと顧客を誘導できることとなった。
ブランドにとってはこれ以上ない朗報と言えよう。

加えて、Instagramは莫大な数の利用者を抱えている。
ミレニアル世代のオーディエンスを獲得する為、ブランドマーケターにとっては格好のプラッフォームと言えるだろう。

それでも、過去の通例に従ってクリックによる顧客獲得を目指すことはマーケティングにおける失敗だと言わざるを得ない。

それには、Instagramが“ロマンチック”であることに理由がある。

Instagramはブランドにとって全く未知のアプリであり、ビジュアルやデザイン性の質の高さが要求されるなど、多くのルールが存在する。

その上、売り上げ重視の考えは許されないのだ。

勿論、この流れは大いに変容する可能性がある。
それは、他のSNSプラットフォームで私たちがみてきたことと同じようにブランドやパワーユーザーが活躍していくのだろう。

連続的なターゲティングも、今やマーケティングにおける常套手段になりつつある。
私たちは顧客に対し、違うタイミングで違うメッセージを、その趣向に合わせ送ることができるようになった。

その連続性もInstagramとFacebookではわずかに違う。
やはり前者の方が、“ロマンス”を“取引”へと展開させることに注力する必要がある為、面白いと言えよう。

私たちはまだ、日常生活の投稿でその親和性と注目を得ることができそうだ。

一方、Facebookは人々が広告に慣れていることもあり、よっぽど騒がしく自由な空間である。
結果的に、Instagramで顧客のデータを回収し、それをFacebookでターゲットする為に使うことがベストな方法なのかもしれない。

Instagramは人々とつながり、影響を与えるプラットフォームをしては珍しいサクセスストーリーを持っている。

もし、あまりにも積極的に売り上げ至上で動いてしまっているのなら、クリック式広告を導入することは悪いアイディアであるし、即刻止めるべきだ。

その代わりに、ブランドの創造性を拡散し、よりダイレクトな顧客の反応を見ることにしよう。

直接的な取引は、その“親玉”でもあり、広告に溢れるFacebookにて強く訴えていけばより良い効果が得られるにちがいない。

記事セレクト: Yujiro Numata
翻訳: Taiyo Uchino

--

--